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市民を対象にした健康栄養クリニックの開講

生活習慣病の元凶になる肥満の要因を調べ、防止・是正を目的に研究員が共同研究を行い、その成果を健康栄養クリニックに反映しています。健康栄養クリニックは市民から該当者を年1回公募し、4ヶ月間の指導を行った後長期にわたるフォローアップを継続しています。

健康栄養クリニックスケジュール例 1400kcalの献立例 グループワークについて(坂田先生のメッセージ) 健康栄養クリニック受講者の減量例

約4ヵ月にわたる健康栄養クリニックのスケジュール例

  内 容
事 前
オリエンテーション
食事調査の依頼(2〜3日の食事内容を記録してもらいます)
MRI撮影(内臓・皮下脂肪面積を城南区の病院で測定してもらいます)
DEXA撮影(脂肪分布および骨塩量の測定を中央区の施設で測定してもらいます)
基礎代謝測定(宿泊していただきます)
1
受付
初回の健康度チェック
採尿、採血、血圧、形態、糖負荷試験、骨密度、内科、アンケートなど
食事調査の聞き取り
グラフ化体重日記の記録の仕方について
2
初回の形態測定の結果報告(報告書の見方を説明します)
食事調査の報告と管理栄養士による個人指導
食事指導は全て管理栄養士が行います
講義の様子

講義の様子

3
初回の血液検査・骨量測定の結果報告
問題がある方には医師の指導があります
食事指導(全員で調理実習)
管理栄養士による指導のもと全員で調理実習を行ってもらいます。
4
中間の健康度チェック(身長・体重測定)
運動指導者による運動処方と実技(全員で体育館内をウォーキング)
5
食事指導(「バイキング」で摂取エネルギーを知る 1回目)
各自がバイキング方式で選択した食事のエネルギー量や栄養素等量を測定します
6
運動処方と実技(家庭で簡単にできるストレッチ運動の指導と全員でこれを実施)
講話「減量効果の維持法」
リバウンドのリスクと減量を長続きする方法についての話
7
食事指導(「バイキング」で摂取エネルギーを知る 2回目)
食事調査回収と食事調査の聞き取り
8
最終の健康度チェック(検査項目は初回と同じ)
(最終健康度チェックの後に個別で病院にてMRI撮影をおこなう)
9
結果報告(最終健康度チェックの全結果報告)
食事指導(食事調査の報告と個人指導)
終了のあいさつ
※クリニック終了後も4ヵ月フォロー、12ヶ月フォローなどが予定されています。

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1400kcalの献立例 肥満女性を対象とした献立例

1日合計
総エネルギー 1,408kcal
総たんぱく質 69.1g
総脂質 50.7g
総糖質 269g
献立例
ヘルシーメニューの一例(約450kcal)
(中村学園大学 編著「医は食なり」より抜粋)

朝食
献立名 食品名 可食量(g) 目安量 備考
オープンサンド フランスパン
レタス

パセリ

トマト
ソフトサラミ
カッテージチーズ
90
20
35
1
少々
30
30
20

1枚
エネルギー
576kcal

たんぱく質
26.6g

脂質
16.6g

糖質
80.3g

フルーツサラダ バナナ
リンゴ
セロリ
サニーレタス
50
30
10
10
小1/2本
グリーンドレッシング ワサピ

サラダ油/塩
砂糖
1
5
2/1
1

小1

小1/3
牛乳 牛乳 200  

昼食
献立名 食品名 可食量(g) 目安量 備考
ヒジキごはん ごはん
ヒジキ
ニンジン
チリメンジャコ
だし汁
みりん
しょうゆ
ゴマ
165
8
10
5
150
3
10
1
小1/2
小2
エネルギー
376kcal

たんぱく質
19.2g

脂質
7.7g

糖質
57.9g

甘鯛のパピロット 甘鯛


深ネギ
生シイタケ
ニンジン
茄でタケノコ
サヤエンドウ
しょうゆ
80
0.7
少々
30
10
20
10
5
5
1切

 

中1切

2〜3さや
小1

枝豆のゴマ酢あえ 生ワカメ・キュウリ
枝豆
酢/しょうゆ
ゴマ
10/20
10
5/3
少々

5さや
小1/小1
少々

夕食
献立名 食品名 可食量(g) 目安量 備考
ごはん ごはん 165
エネルギー
456kcal

たんぱく質
23.3g

脂質
12.5g

糖質
59.2g

牛肉のアスパラ巻き 牛肉(もも)

コショウ
グリーンアスパラガス

トマト
キュウリ
60
0.6
少々
20
2
50
20





1/4個
白あえ しらたき
ニンジン
干ヒジキ
サヤインゲン
豆腐(木綿)
ゴマ
白みそ
砂糖
30
10
2
20
70
3
5
2
0.2




1/3丁弱
小1
小1
すまし汁 かまぼこ
エノキダケ
春菊
だし汁
塩/しょうゆ/酒
10
10
5
150
0.6/2/2
 

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グループワークについて

■肥満症治療に効果的なグループ療法
肥満症、それに肥満を伴った糖尿病、高血圧などの治療が難航するのは、減量体重のリバウンドを防止出来ないことにある。健康栄養クリニックでは、肥満症患者の減量とその長期維持を効率よく達成出来、しかも多くの患者が参加できる治療の場を確保するため、平成14年からグループ療法を行っている。
グループワークの様子
グループワークの様子
健康栄養クリニックのグループ療法では、治療の主幹療法として、また同時に治療の枠組みを作る手段として、グラフ化体重日記を採用してきた。数ある肥満症治療法のなかで、リバウンドを確実に阻止出来る治療法は、グラフ化体重日記の他にはない。このような実績を反映し、グラフ化体重日記を正しく理解し、継続出来た患者では、ほぼ全員の患者がリバウンドを起こしていない。
 
グラフ化体重日記の具体例

グラフ化体重日記は体重という数量を視覚化するため、起床直後、朝食直後、夕食直後、就寝直前の体重を1日4回測定し、所定の用紙にそれぞれを記入して波形化する。

この体重波形の乱れは生活習慣、とくに食習慣の乱れを正確に描写する。各波形の長短が体重の増減をそのまま反映するからである。従って、治療者は波形の変化を目安にして問題点を探し、患者と共に修復していけばよい。この操作で治療が進行していくと、体重波形は一峰性の規則正しい山形波形に変ってくる。患者は乱れた波形を汚く、律動的な波形はきれいに感じるので、波形そのものが快、不快の刺激となって患者に迫ってくる。
このため、グラフ化体重日記を継続しさえすれば、患者の日常生活はグラフ化体重日記の波形が支配するようになる。例えて言えば、孫悟空の頭に填められた環に似ている。これがリバウンドを阻止する原動力になる。

グループ療法の有用性には、
(1)他患者の弱点や長所を通じて、自分の問題点がより理解しやすくなること、
(2)治療者より患者同士の交流を通しての方が、より深い洞察を得ることもあること
(3)患者同士の相互扶助的力学が治療脱落を防ぎ、長期減量維持を可能にすること、
などが挙げられる。

健康栄養クリニックで得られた資料は多くの高質な情報を内蔵しているので、解析的研究には無尽蔵ともいえる研究素材を我々に提供してくれる。
具体的には、本センター研究員と大学院生の論文、それに在校生の卒論などの作成、学会や研究会での新規な話題提供等々、研究や教育に多大な貢献をしている。このような成果の背景には、治療のパワーアップとブラッシュアップを可能にしたグループ療法がある。

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健康栄養クリニック受講者の減量例

健康栄養クリニック受講前後における40歳代女性のMRIによる腹部断面図変化(上部のくぼみがへそです)
白い部分が脂肪の分布を示しており、外側が皮下脂肪、内側が内臓脂肪です。

クリニック開始前 クリニック終了時 12ヶ月フォローアップ
クリニック開始前 クリニック終了時 12ヶ月フォローアップ

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