食育館

メッセージ

館長メッセージ

食の「自己管理能力」を養う食育推進の場、それが「食育館」です。

近年、社会環境の進歩と変化に伴い、食を取り巻く環境は、過剰栄養による生活習慣病の増加、特定食品への過度の依存、食卓での家族団らんの喪失などといった問題が指摘され、心身の健康への影響が懸念される現状にあります。このような食に関する問題は、次代を担う子どもたちのみならず、日本国民全体の健康の維持・増進とともに食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけることが喫緊の課題となっています。
このような中、学校、家庭、地域が連携して食育を国民運動として推進する「食育基本法(平成17(2005)年7月)」が施行され、本学では平成20(2008)年に食育推進の場として学生食堂「食育館」がオープンしました。食育館のコンセプトは、“健全で豊かな食生活を送るために必要な食の「自己管理能力」を養う食育推進の場”とし、本学学生が学生食堂での日々の食事を通して食に関する知識や望ましい食習慣を身につけることを狙いとしています。
具体的な取り組みとしては、栄養バランスに優れた日本の伝統的な「お膳文化」を取り入れ、「一汁三菜」を基本とした日替わり定食を提供しています。食育館で購入したメニューは、本学独自のレジシステムにおいて1日に「何を」「どれだけ」「どのように組み合せて」食べたらよいかがわかりやすく記された「食事バランスガイド(厚生労働省・農林水産省策定)」を導入し、レシートで日々の栄養バランスをチェックすることができます。一方、食育館の情報コーナーでは、学生個人の喫食履歴をデータとして蓄積していることから、各自の食生活を振り返って見ることができるのも特徴のひとつです。このように豊かな健康生活の実現に向けた栄養アセスメントに役立つ食育支援システムを構築しています。
その他にも食育館では、「一汁三菜」を基本に「食育の日(毎月19日)」、ステーキランチを格安で提供する「肉の日(毎月29日)」、地産地消の立場から地元食材を活用した「野菜の日(8月31日)」などのイベントを実施し、食糧や農業に関する問題の認識や情報の提供および食の選択能力を養う実践の場としています。また、平成24年度からは、地域住民の方々への「食と健康」、「食の安全性」などといった食に関する情報発信の場として「食育講座」を開催しています。講座後には「一汁三菜」ランチを召上りながら楽しい一時をお過ごしいただき、ご自身やご家族の食習慣を見直す機会としてお役立ていただければ幸いです。
最後に本学「食育館」を利用した学生たちが、食の楽しみと日本の食文化に触れる喜びを体験することで、大学生活において日本の伝統的な食事形式である「一汁三菜」を基本に「食」の重要性と未来に繋がる「健康」との関わりを理解し、食の「自己管理能力」を養い、健康な心身をはぐくんでくれることを願っています。

食育館長

大和 孝子

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