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「ホスピタリティ論」が行われました〜南国興産株式会社〜

廃棄物から再生産された燃料

平成21年11月24日、流通科学部3年・4年次生を対象とした「流通科学総合講義II(ホスピタリティ論)」の講義が、西4号館4201講義室で行われました。
本科目は、9月から1月の間に計15回、オムニバス形式にておこなわれ、産・官・学の卓越したリーダーの方々を講師としてお招きしています。

第9回目の講義は、南国興産株式会社 代表取締役社長の杉田明司先生からお話しいただきました。
昭和48(1973)年創業の南国興産株式会社は、畜産農家から発生する畜産副産物や食品廃棄物を加工し、資源にリサイクルする事業などを展開する、宮崎県都城市所在の企業です。杉田先生はリサイクル事業の取組みを中心に、「周囲の人に喜ばれることを一生懸命考える」というご自分の生き方を交えながら授業を展開されました。

4つの人生訓
人間万事塞翁が馬
与えられた場所で最善を尽くすことが大事
必要は発明の母である
改革の為のあらゆる制約条件は解除できる

杉田先生は、ご自身の人生訓を学生に紹介されました。例えば畜産農家が「こういうものがあったら助かるな、便利だな」と言ったことについて、どうすればそれが実現するかを一生懸命考えるそうです。その際、障壁があったとしても、どうすればその制約を乗り越えることができるのかを一心に考え抜くことで、新たな研究開発が進み、南国興産の発展につなげてきたとのことです。
「私は会社設立当初から、環境問題が取り沙汰される時代がやってくることを予想していたのではなく、ましてや先見性があったわけではありません。宮崎の畜産を守るにはどうしたらよいか、自分に何ができるのかを日々考えているうちに、時代が環境問題を考える社会へと移行してきました」。
困っている人や周囲の問題について、リサイクル方法を発明することで貢献してきた南国興産では、畜産副産物や食品廃棄物から燃料や肥料などを製造し、畜産農家から大変喜ばれているそうで、講義中には実際の製造物を学生に見せながら製品の説明をしていただきました。

最後に、就職活動を迎えている学生へメッセージをいただきました。「私がほしいと思う人材は、発想力や想像力がたくましい人です。人間として多少ユニークなところがあったとしても、豊かな発想をもち、それを実現できる能力が大切です」。 杉田先生の前向きで、飾ることの無い生き様と説得力のある言葉は、学生にしっかり届いているようでした。

〜学生のレポートから〜

杉田先生のお話により、日本の食料事情に直結する分野でのホスピタリティを考えるよい機会が得られました。食料の自給率を向上させることが重要であると言われていますが、今回の講義でも取り上げられたように、畜産においてはその廃棄物の処理は大きな課題です。その解決が図られなければならないのですが、私たち、消費者からはなかなか見えない部分です。先生が、生産者の立場から生産者を支援するビジネスを展開しておられることに感銘を受けました。 これまで、消費者の立場からホスピタリティを理解してきましたが、生産者を支援するところで発揮されるホスピタリティも存在することに気づくことができ、ホスピタリティの精神の奥深さを知ることになりました。さまざまな立場から物事をとらえることの重要性にも気づかされました。実際の肥料などを拝見させていただくこともでき、貴重な時間でした。分かりやすい講義をありがとうございました。

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