


平成21年12月22日、流通科学部3年・4年次生を対象とした「流通科学総合講義II(ホスピタリティ論)」の講義が、西4号館4201講義室で行われました。
本科目は、9月から1月の間に計15回、オムニバス形式にて行われ、産・官・学の卓越したリーダーの方々を講師としてお招きしています。
第13回目の講義は、チャレンジャーグレイ&クリスマス株式会社福岡支店長の永岡純二郎先生をお招きし、「広告代理店から人材ビジネスへ」をテーマにお話しいただきました。
同社は再就職支援事業に従事しており、就職活動を進めている学生たちにとって即効性のある専門的なアドバイスをたくさんいただきました。また、広告会社への勤務経験が豊富な永岡先生のお話は、業界ならではの体験談が数多く盛り込まれ、非常に興味深い講義になりました。
「自分の仕事が好きかどうかは、ホスピタリティに大きく関係しています」
好きな仕事をしている人の言動は、ホスピタリティの気持ちが必ずお客様に伝わります。永岡先生が紹介された「The Law of Marketing」のなかには、「マーケティングとは商品の戦いではなく、知覚の戦いである」という言葉がありますが、「知覚」を「ホスピタリティ」に置き換えて考えることができるそうです。
また、ホスピタリティと密接に関係するコミュニケーション能力や対人理解能力、プレゼンテーション能力など、人間関係を基本にした「ヒューマンスキル」と、大局的な判断や創造的な思考をめぐらせ決断する能力を表す「コンセプチュアルスキル」。この2つは多くの企業が正社員に求めているスキルであり、これらの能力を自ら把握し、「具体的に」説明できるようになることが、就職活動を成功へと導く大きな鍵となるそうです。
「人生には、自分ひとりでたたかう時期が数回あります。就職活動もその一つだと考えます」
就職活動では、「ルート」をたくさん作ることが大切で、大学の先生や就職課を頼ること、人的ネットワークを活用することなど、多くの可能性を探る必要があります。しかし、自分ひとりでしっかり考え抜く姿勢も大切とのこと。たくさんの本を読み、利害関係の少ない学生時代のうちに個人を確立することの重要性をお話しになりました。「元気に明るく、やるべきことをたんたんと行い続ける。そうすることで、偶然にチャンスをつかむ機会が不思議と増えることを表現した、『計画された偶然性』という言葉があります。自分だけで考え、行動することはときに勇気がいることかもしれませんが、皆さんにとってプラスになることだと思います」。
学生との対話を大切にした「TWO WAY」コミュニケーションで展開される盛りだくさんの講義で、学生からの質問も多数あがり、充実した時間となりました。
〜学生のレポートから〜
最初に先生がこれまでの講義にお越しくださった由布院玉の湯さんと久原本家さんを「ホスピタリティあふれる企業だ!」とご紹介くださいました。それだけで、先生にも「タダモノでない…」というオーラが漂いました。
広告という仕事をマス・コミュニケーション、パーソナル・コミュニケーションという2つの切り口からとらえることと、「普通」とは違う角度で世界を見ることなど、とても勉強になりました。中でも、就職活動に対するお話は、ちょうど活動を始めたばかりの私たちにはたいへん印象的でした。ともすると「没個性」になりがちな就職活動。ほかの人と異なる服装で活動することはさすがに勇気がいりますが、面接試験では「自分らしさ」をなんとか表現したいと思います。そして、本当に好きなことを仕事にしたいと思いました。
「ホスピタリティ論」の授業は、毎回とても楽しみでした。企業のトップの方から直接、講義を受けることができました。先生方、本当にありがとうございました。
