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2019.01.07開催報告

第3回食育講座開催報告 ~腸内細菌と健康~

平成30年12月15日、第3回食育講座「腸内細菌と健康」をテーマに本学薬膳科学研究所の所長徳井教授による講義が開催されました。
まず、西洋、東洋の食文化からわかる人類と腸内細菌の関係、現代の人類と腸内細菌の関係の変化についてお話がありました。西洋の食文化は、主な食料は小麦、それに肉、乳製品を組み合わせたものでした。気候変動などで食料が乏しくなると家畜を摂取して飢えをしのいでいたようです。一方、東洋の食文化は、主な食料は米、それに魚や大豆を使った発酵食品を組み合わせたものでした。食料が乏しくなると西洋のような飢えをしのぐ手立てがなく、東洋人は自然と脂肪をためやすい倹約遺伝子を持つようになったそうです。そのため東洋系の日本人は西洋系の白人よりも肥満になりやすいことがわかりました。時代の変化とともに、高カロリーな食事、運動不足などから生活習慣病・糖尿病になる人が増加しています。この変化は人類と腸内細菌の関係にも変化を与えました。昔は、腸内細菌と持ちつ持たれつの共生関係が維持できていましたが、現在は、抗生物質の乱用、抗菌環境、低食物繊維食などの生活環境の変化から腸内細菌との共生関係が崩れ、腸内細菌が住みにくい身体になったそうです。
先生は、腸内細菌が住みやすい腸内環境をつくることを推奨され、腸内環境の改善が健康増進につながると説明されました。主にヨーグルトや乳製品に含まれ体に有用な菌を摂取する『プロバイオティクス』と、オリゴ糖、食物繊維、乳糖など体に有用な菌の餌となることで菌を増やす『プレバイオティクス』を同時に摂取すると良いそうです。2つとることにより、腸内細菌叢の改善につながり、生活習慣病の予防になると説明されました。また、1日食物繊維を20g以上摂取することで腸内細菌が多様になり、健康寿命の延伸につながることが期待されるそうです。
最後に、日常生活で実践してほしいことを3つ挙げられました。1つ目は、味噌汁は具沢山にすることです。味噌汁は食物繊維をとるのに最高なメニューで、野菜や海藻を入れることでよりたくさんの食物繊維を摂取することが出来ます。2つ目は、和食とともに、野菜・果物、乳製品を一緒に摂取し、塩分を控えることです。和食は魚・肉・野菜、海藻、豆類などの多様なおかずの組み合わせになりますが、バランスよく栄養を取るには、果物・野菜、乳製品が足りず、塩分の多い食事です。そのため、和食を食べる際は、野菜、果物、乳製品を取り、塩分を控えめにするよう意識することを挙げられました。3つ目は、自分の便をチェックすることです。健全な便の目安は、色が黄色~黄褐色、重さは200g~300g、長さ15㎝~20㎝、太さはバナナくらい、においがやや酸っぱい匂いだそうです。便をチェックすることでその日の体調がわかるため、今日からでもやってほしいと述べられ、講義を締めくくられました。講演終了後は、参加者の皆さんで、今回のテーマに合った食物繊維豊富な一汁三菜ランチメニューをいただきました。
レポート 流通科学部2年 日野 都香沙
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