ご挨拶 GREETING

YAKUZEN EXPO 2017
運営組織委員会 会長
中村 量一 (学校法人中村学園 理事長)

中村学園は、昭和29年の福岡高等栄養学校の設立からおかげさまで62年目を迎え、学園祖中村ハル先生の食と教育に対する情熱を継承し、学内外を通じて国民の食生活の改善・向上に一貫して努めて参りました。平成29年4月には中村学園大学栄養科学部にフード・マネジメント学科を開設し、「食の技術に係る知識」と「食ビジネスに係る知識」の双方を兼ね備えた新たな食のスペシャリストの育成に挑戦して参ります。
ご存知のように今から10年前、皆様方のご支援を賜り、食と健康に関する展示会として「2006年日中薬膳・機能性食材博覧会」を初めて開催させていただき、社会の皆様へ「薬膳の可能性」を発信することができました。その後、国内では機能性表示食品制度が始まり、科学的な根拠に基づいた食品の安全性や機能性が求められ、海外でも世界無形文化遺産に和食が登録されるなど、健康志向がさらに高まっています。
この九州の地は、農業産出額が全国の約2割を占めており、それら農産物を活用した食品製造業出荷額は4兆3000億円を超えています。アジアを中心に世界の食の市場規模が拡大し、日本国内の農産物・食品の輸出額も1兆円を目指すとされる中、九州経済にとっては食品の加工製造など食産業が生み出す付加価値の重要性が高まっています。
このような九州の食産業と国内外の環境変化を受けて、食と暮らしの未来を体感していただくため、このたび、平成29年9月に「YAKUZEN EXPO 2017」を開催する運びとなりました。
食がもたらす健やかな暮らしを育むことを『生きる』という言葉に込めて、更に進化した「日本型薬膳」をライフステージごとの食のテーマに取り上げ、健康や医療、住環境など関連する分野との繋がりを、楽しみながら学べる参加型の展示とイベントにて紹介して参ります。開催期間中は1万名以上の来場を予定しており、アジアを始めとした世界の国々からも広く参加を要請し、新たな食とビジネスのグローバルネットワークを発信して参ります。
「YAKUZEN EXPO 2017」では、薬膳に関するテーマ展示や料理ショー、シンポジウム、市民公開講座など盛りだくさんの内容を用意いたしております。皆様方のご来場をお待ちしております。

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