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筑前国続風土記
筑前国続風土記詳細目次
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貝原益軒 筑前国続風土記
筑前国続風土記は明治にいたるまで写本としてのみ流布し、刊行されなかったために、一般にはあまり知られていないものである。1688年(元禄元年)益軒五十九歳のときに編纂の許可がおりて、1703年(元禄16年)七十三歳のときに藩主に献上された。しかし、これは単なる黒田藩の事業ではなく、益軒の強い希望によるものである。益軒はその後も改訂を続け、1709年(宝永6年)八十歳のときに自序を記し、これをもって完成としている。本書編纂の経緯はこの自序に詳しく述べられている。出版を意図したものと考えられるが、生前はもちろんその後も出版の許可は得られなかった。
本書は大和本草とともに貝原益軒のライフワークと言うべき物であり、各地の地誌、地史のうちで最大の傑作の一つである。現在の福岡県住民への貴重な贈り物である。しかも、読みやすい文章で書かれていて、中学や高校の生徒でも読むのに困難はないであろうと思われる。ここで30巻におよぶ大著の概略は左メニューからか、詳細目次において、読みたい巻をクリックすると読むことができる。各巻内では「しおり」をクリックすると、自由に移動する。PDFについてはPDFファイルの利用方法を参照されたい。

付録として文化年間(19世紀初頭)の福岡古地図および筑前国名所図会(一部のみ)を提供するので参考にして欲しい。
>>筑前国名所図会(一部のみ)
内容を簡単に説明しよう。まず最初に益軒の他の本と同じように総論で始まっている。「提要上」は筑前国の行政区分、住民数から牛馬、船の数などの記載であり、「提要下」は山、川、島など地勢について論じている。各論は「福岡」および「博多」で始まる。珂郡と早良郡の一部ではあるが、福岡城および博多港の記載は重要なので最初にのべられている。続いて、「那珂」郡に属す住吉、春吉、堅粕、薬院、若久、屋形原など、「御笠」郡に属す太宰府周辺が述べられる。次は夜須郡、朝倉郡、嘉穂郡、鞍手郡、遠賀郡である。「上座」(かみつあさくら)郡、「下座」(しもつあさくら)郡は現在の朝倉郡であり、「嘉摩郡」と「穂波郡」は現在の嘉穂郡である。これに続いて福岡市の東部が述べられている。「宗像」郡は現在の行政区分から想像することができる。箱崎宮や千代松原は「糟屋郡表」に、香椎宮は「糟屋郡裏」にそれぞれ記載されている。福岡市の西部がこれに続く。鳥飼や草香江、油山は「早良」郡に見いだされる。「怡土」郡と「志摩」郡は併せて現在の糸島郡である。以上の本文の部分にも各地の歴史や産業についての記載があるが、さらに歴史について5巻、物産について2巻が独立して存在している。「古城古戦場」および「土産考」である。土産考は大和本草と併せて読むと興味深い。
本書を貝原益軒アーカイブに入れるにあたって、何を底本にするかが問題であった。写本からコピーさせて頂く可能性も考えたが、読み安さから言って活字本が望ましいと考えた。それで、明治43年刊行の益軒全集 巻之四を利用することにした。ここに発表するものは、普通紙コピーからスキャンナーにより入力し、上下半ページをそれぞれPDF形式に転換したものである。
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