第30回 管理栄養士国家試験問題 (2016年3月20日実施:西南学院大学)

【午前の部】
1  公衆衛生活動とPDCAサイクルの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)地域において減塩教室を開催する ・・・・・・・・・・ Plan
2)中間評価を実施する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Do
3)運動しやすい生活環境を整備する ・・・・・・・・・・ Do
4)最終評価を次期計画へ反映させる ・・・・・・・・・・ Check
5)数値目標を設定する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Act

2 オゾン層保護対策を目的に含む国内外の取り決めである。正しいのはどれか。2つ選べ
1)ラムサール条約
2)フロン排出抑制法
3)食品リサイクル法
4)容器包装リサイクル法
5)家電リサイクル法
 
3 年齢調整死亡率に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)対象集団の年齢構成の違いによらず、粗死亡率より大きくなる。
2)標準化死亡比は、対象集団の人口規模が小さいと使用できない。
3)老年人口が多い集団と少ない集団を比較できる。
4)基準集団を設定しなくても算出できる。
5)海外の集団との比較はできない。
 
4 平均寿命、平均余命及び健康寿命に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)平均寿命は、その年に死亡した人の年齢を平均して算出できる。
2)乳児の死亡率が低下すると、平均寿命も低下する。
340歳の平均余命に40を加えた値は、平均寿命より大きい。
4100歳の平均余命は、算出できない。
5)健康寿命は、人口動態統計から算出できる。

5 ある食品における特定の健康機能を検証したい。当該食品の摂取の有無による健康状態を比較する研究として、最も妥当性の高い研究デザインである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)記述疫学研究
2)コホート研究
3)症例対照研究
4)ランダム化(無作為化)比較試験
5)生態学的研究
 
6 がんを早期に発見するためのスクリーニング検査に求められる要件である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)発見したいがんに対する敏感度・特異度が高い。
2)検査を行う者の技量によらず、一定の結果が出る。
3)実施にかかる費用が低額である。
4)受検した人の方が、そのがんによる死亡率が低下する。
5)受検した人の方が、そのがんに罹患しにくい。

7 健康日本21(第二次)における「社会生活を営むために必要な機能の維持・向上」の「高齢者の健康」に含まれる目標項目である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)介護保険サーピズ利用者の増加の抑制
2)認知機能低下ハイリスク高齢者の把握率の向上
3)メタボリックシンドロームに該当する高齢者の割合の減少
4)足腰に痛みのある高齢者の割合の減少
5)高齢者の社会参加の促進

8 睡眠に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)年をとると、早寝早起きの傾向が強まる。
2)休日に「寝だめ」をすることで、睡眠リズムを改善できる。
3)飲酒は睡眠の質を高める。
4)レム睡眠の時には、骨格筋は緊張している。
5)睡眠時無呼吸のある人は、高血圧になりやすい。

9 がんに関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)肝がんの年齢調整死亡率は、近年増えている。
2)乳がん検診の受診率は、50%を超えている。
3)加工肉摂取は、大腸がんのリスク因子である。
4)地域がん登録は、がん死亡の全数把握を目的としている。
5)都道府県は、がん対策推進計画を策定しなければならない。

10 骨粗鬆症・骨折に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)大腿骨近位部骨折は、寝たきりの原因となりやすい。
2)糖尿病は、骨折のリスクを高める。
3CKD(慢性腎臓病)は、骨折のリスクを高める。
4)骨粗鬆症検診は、健康増進法に基づく事業に含まれる。
5)骨粗鬆症のスクリーニング検査には、DXAを用いる。

11 わが国の医療保険制度に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)保険給付の対象となる者を、保険者という。
2)被用者保険の対象は、自営業者・農業従事者である。
3)後期高齢者は、国民健康保険に加入する。
4)医療機関受診の際には、現物給付が原則である。
5)医療機関受診の際には、患者は医療費の全額を支払う。
12 障害者総合支援法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)難病患者は、対象に含まれない。
2)生活支援のサービスには、利用者や費用負担はない。
3)サービスの利用は、施設入所者に限られる。
4)自立支援サービスの申請は、国に対して行う。
5)利用できるサービス量は、障害支援区分で示されている。

13 市町村保健センターに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)全国に約500か所設置されている。
2)センター長は、医師に限られる。
3)医療機関の監視を行う。
4)設置に関しては、健康増進法に規定されている。
5)ソーシャルキャピタルの積極的活用が求められている。

14 母子健康手帳に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)児童福祉法に基づき交付される。
2)児の出生届出時に交付される。
3)都道府県により交付される。
4)世界保健機関(WHO)の定めた身体発育曲線が用いられている。
5)児が受けた予防接種を記録する欄を設けることが義務づけられている。 

15 介護保険の予防給付により提供されるサービスである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)訪問サービス
2)通所サービス
3)短期入所サービス
4)施設サービス
5)住宅改修

16 学校保健に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)定期の予防接種は、学校長に実施義務が課せられている。
2)学校感染症が流行した場合の休校は、養護教諭が決定する。
3)インフルエンザに罹患した児童は、解熱した日の翌日から登校してよい。
4)定期健康診断の項目には、栄養状態が含まれる。
5)学校保健委員会は、市町村ごとに設置される。 

17 政府開発援助(ODA)における技術協力の項目である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)研修員受け入れ
2)食糧援助
3)円借款
4)機材供与
5)病院建設資金の貸付

18 ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)心筋は、平滑筋である。
2)食道は、重層扁平上皮に覆われている。
3)ミトコンドリアでは、解糖が行われる。
4)核小体では、tRNA(転移RNA)が合成される。
5)脂肪細胞は、ヒスタミンを放出する。

19 脂肪酸に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)パルミチン酸は、不飽和脂肪酸である。
2)エイコサペンタエン酸は、アラキドン酸と比べて炭素数が多い。
3β酸化される炭素は、脂肪酸のカルボキシ基の炭素の隣に存在する。
4)オレイン酸は、ヒトの体内で合成できる。
5)トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸である。

20 核酸の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法には、プライマーが必要である。
2)プロモーターは、mRNAの移動に必要である。
3rRNA(リボソームRNA)は、脂肪酸を運ぶ。
4)イントロンは、たんぱく質に翻訳される。
5DNA分子中のシトシンに対応する相補的塩基は、アデニンである。

21 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)反応速度は、至適pHで最小となる。
2)酵素と基質の親和性は、ミカエリス定数(Km)が大きいほど高い。
3)アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。
4)乳酸脱水素酵素には、アイソザイムがある。
5)化学反応における活性化エネルギーは、酵素によって増大する。

22 ヒト体内の窒素化合物に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)クレアチンは、クレアチニンの代謝産物である。
2)グルタミン酸は、オキサロ酢酸から生成される。
3)セロトニンは、チロシンから生成される。
4)ドーパミンは、グルタミンから生成される。
5)アンモニアは、肝臓で尿素に変換される。

23 個体の恒常性を維持するための反応に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血液のpHが上昇すると、腎からのH排泄は促進される。
2)血液のpHが低下すると、呼吸反応は促進される。
3)血圧が低下すると、アドレナリンの分泌は抑制される。
4)循環血液量が減少すると、アルドステロンの分泌は抑制される。
5)血漿浸透圧が上昇するとバソプレシンの分泌は抑制される。

24 疾患に伴う変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)心停止は、脳死の判定に含まれる。
2)浮腫は、血漿膠質浸透圧が上昇すると生じる。
3)肥大は、組織を構成する細胞の容積が増大する現象である。
4)肉芽組織は、炎症の急性期に形成される。
5)肉腫は、上皮性の悪性腫瘍である。

25 主な症候に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)腋窩温は、直腸温より高い。
2)チアノーゼは、血液中の二酸化炭素濃度が低下した時にみられる。
3)喀血は、消化管からの出血である。
4)黄疸は、血液中のビリルビン濃度の上昇により生じる。
5)仮面高血圧は、診察室血庄が高血庄である。

26 画像検査に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)胸部レントゲン撮影検査では、線の透過性が高い部分が白く写る。
2CT(コンピュータ断層撮影)検査では、放射線被爆はない。
3)腹部CT(コンピュータ断層撮影)検査では、皮下脂肪と内臓脂肪の識別が可能である。
4MRI(磁気共鳴画像)検査は、線を利用して画像を得る。
5)腹部エコー検査は、妊娠中の女性には禁忌である。 

27 治療の種類とその例の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)原因療法 ―――― C型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法
2)対症療法 ―――― 市中肺炎に対する抗菌薬投与
3)放射線療法 ――― 食道がんに対する放射線照射
4)理学療法 ―――― 脳梗塞後の麻痺に対するリハビリテーション
5)緩和療法 ―――― がん性疼痛に対するモルヒネ投与

 28 肥満とメタボリックシンドロームに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)わが国では、BMI 23kg/m2以上を肥満とする。
2)メタボリックシンドロームの診断には、LDL-コレステロール値を用いる。
3)肥満は、骨粗鬆症のリスク因子である。
4)腸間膜に蓄積した脂肪は、内臓脂肪である。
5)レプチンは、食欲を亢進させる。

29 消化管の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)胃壁の筋層は、三層構造である。
2)小腸の長さは、大腸より短い。
3)脂質は、膜消化を度ける。
4)膵管は、空腸に開口する。
5)大腸粘膜には、絨毛がある。

30 消化器がんに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)食道がんには、腺がんが多い。
2)ダンピング症候群は、食道がん術後の合併症である。
3)早期胃がんでは、ボールマン(Borrmann)分類が用いられる。
4)大腸がん検診には、便潜血反応が用いられる。
5)肝細胞がんの治療では、外科手術は禁忌である。

31 循環器系の疾患と病態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)狭心症は、肺塞栓を引き起こす。
2)心筋梗塞は心室細動を引き起こす。
3)下肢の動脈閉塞は、脳塞栓を引き起こす。
4)冠動脈血栓は、ラクナ梗塞を引き起こす。
5)低血庄は、脳出血を引き起こす。

32 腎・尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)赤血球は、糸球体でろ過される。
2IgGは、糸球体基底膜を通過する。
3)原尿の10%が、尿として体外へ排出される。
4)糸球体を流れる血液は、動脈血である。
5)尿の比重は、1.000未満である。

33 腎疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)急性糸球体腎炎には、Aβ溶血性連鎖球菌感染が関与する。
2)ショックは、急性腎不全の原因になる。
3)腎代替療法として、血液透析がある。
4)ネフローゼ症候群の診断に、脂質異常症は必須条件である。
5)糖尿病腎症2期では、微量アルブミン尿を認める。

34 ホルモン分泌の調節機構に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血糖値の上昇は、グルカゴンの分泌を促進する。
2)血中カルシウム値の低下は、カルシトニンの分泌を促進する。
3)ストレスは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促進する。
4)チロキシンの過剰分泌は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を促進する。
5)閉経により、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が低下する。

35 内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)クッシング症候群では、テタニーを起こす。
2)原発牲アルドステロン症では、高カリウム血症を起こす。
3)褐色細胞腫では、高血庄を起こす。
4)甲状腺機能低下症では、眼球突出を起こす。
5)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)では、高ナトリウム血症を起こす。

36 神経系の構造と横能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)交感神経は、脊髄から起始する。
2)交感神経が興奮すると、小腸の運動は促進される。
3)迷走神経が興奮すると、胃酸の分泌は抑制される。
4)顔面神経は、咀しゃく筋を支配する。
5)舌咽神経は、舌の前方2 / 3の味覚を伝達する。

37 神経疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)アルツハイマー病は、認知症の原因となる。
2)アルツハイマー病には、ドーパミン補充が有効である。
3)パーキンソン病の原因は、アミロイドβたんぱくの脳内蓄積である。
4)パーキンソン病では、嚥下障害をきたす。
5)ウェルニッケ脳症は、ビタミンB6の欠乏で起きる。

38 呼吸器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)左肺は、上葉、中葉、下葉からなる。
2)横隔膜は、呼気時に弛緩する。
3)内呼吸は、肺胞で行われるガス交換である。
4)血中二酸化炭素分庄の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を高める。
5)肺活量は、残気量を含む。

39 骨に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)骨の主な有機質成分は、コラーゲンである。
2)骨端軟骨は、乳児期に消失する。
3)骨量は、エストロゲンにより減少する。
4)骨量は、荷重により減少する。
5)破骨細胞は、カルシトニンにより活性化される。

40 妊娠と妊娠合併症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)受精卵の着床部位から、プロゲステロンが分泌される。
2)オキシトシンは、乳汁の産生を促進する。
3)妊娠により、黄体は消失する。
4)糖代謝異常合併妊娠では、ケトアシドーシスの頻度が増加する。
5)妊娠高血圧症候群の重症度は、血清アルブミン値で分類する。

41 貧血に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)再生不良性貧血では、血中のハプトグロビンが増加する。
2)巨赤芽球性貧血では、赤芽球のDNA合成が障害される。
3)悪性貧血では、内因子が増加する。
4)溶血性貧血では、血中のビリルビンが増加する。
5)鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)が低下する。

42 免疫に、関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ヘルパーT細胞は、非特異的防御機構を担う。
2)形質細胞は、非特異的防御機構を担う。
3)ナチュラルキラー(NX)細胞は、特異的防御機構を担う。
4B細胞は、細胞性免疫を担う。
5)抗原提示細胞は、細胞性免疫と体液性免疫を担う。

43 食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)発症には、IgMが関与する。
2)鶏卵は、乳児期に最も頻度の高い原因食物である。
3型アレルギー反応に分類される。
4)食物経口負荷試験は、家庭で行う。
5)アナフィラキシーショックには、抗ヒスタミン薬が第一選択である。

44 感染症に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)エイズ(AIDS)では、CD4陽牲リンパ球が増加する。
2MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の感染経路は、接触感染である。
3)麻疹の感染経路は、経口感染である。
4)結核は、新興感染症である。
5)ヘリコバクター・ピロリ菌は、ウレアーゼ活性をもつ。

 45 穀類とその加工品に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)とうもろこしは、イネ科である。
2)二条大麦は、押麦として利用される。
3)デュラム小麦のセモリナ紛のたんぱく質含量は、小麦粉(薄力粉)より少ない。
4)精白米のアミノ酸価は、そば粉(全層粉)よりも高い。
5)古米臭は、アルコール類であるヘキサノールに起因する。

46 豆類とその加工品に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)小豆のでんぷん含量は、大豆より低い。
2)小豆のたんぱく質は、主にグリシニンである。
3)大豆の脂質は、主にドコサヘキサエン酸である。
4)大豆の糖類には、ラフィノースが含まれる。
5)納豆の粘質物は、フコイダンである。

47 野菜・果実の成分に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)レモンの酸味の主成分は、リンゴ酸である。
2)うんしゅうみかんの果肉の色素成分は、アスタキサンチンである。
3)だいこんの辛味成分は、イソチオシアネートである。
4)きゅうりの香りの主成分は、1-オクテン3-オールである。
5)なすの果皮の色素成分は、ベタニンである。

48 油脂の化学的特性に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)大豆油のケン化価は、バターより大きい。
2)ラードのヨウ素価は、イワシ油より大きい。
3)過酸化物価は、自動酸化初期の指標となる。
4)新しい油脂の酸価は、古い油脂より大きい。
5)油脂の酸敗が進行すると、カルボニル価は小さくなる。

49 でんぷんに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)脂質と複合体が形成されると、糊化が促進する。
2)老化は、酸性よりアルカリ性で起こりやすい。
3)レジスタントスターチは、消化されやすい。
4)デキストリンは、120180の乾燥状態で生成する。
5β-アミラーゼの作用で、スクロースが生成する。

50 植物性食品とその色素成分の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)とうがらし ――――― クルクミン
2)とうもろこし ―――― ルテイン
3)いちご ――――――― フィコシアニン
4)赤しそ ――――――― リコペン
5)あまのり ―――――― ミオグロビン

51 食品の非酵素的褐変であるアミノカルボニル反応に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)カラメルが生じる。
2)アルカリ性では、反応性が低い。
3)中間水分食品が示す水分活性範囲では、反応性が低い。
4)リシン残基は、反応性が低い。
5)ストレッカー分解では、香気を有するアルデヒドが生じる。

52 特定保健用食品の関与成分とその生理機能である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)マルチトールは、ミネラルの吸収を助ける作用がある。
2)植物ステロールは、血糖値の上昇を抑える作用がある。
3)茶カテキンは、血圧を降下させる作用がある。
4)ラクチュロースは、お腹の調子を整える作用がある。
5)ラクトトリペプチドは、歯の再石灰化を促進する作用がある。

53 コーデックス委員会(CAC)とその規格に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)コーデックス委員会は、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)により設置された。
2)コーデックス委員会は、消費者の健康保護と食品の公正な貿易の確保を目的として設置された。
3)コーデックス規格は、コーデックス委員会が定める規格等の総称である。
4)コーデックス規格には、食品表示に関するガイドラインは含まれない。
5)コーデックス規格には、医療用医薬品の規格は含まれない。

54 トランス脂肪酸に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)エライジン酸は、トランス脂肪酸である。
2)水素添加油脂中に存在する。
3)多量摂取は、HDL-コレステロール値を上昇させる。
4)天然には存在しない。
5)わが国では、加工食品に含有量の表示をしなければならない。

55 植物とその毒成分の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ぎんなん ――――――― ソラニン
2)あんず種子 ―――――― アミグダリン
3)じゃがいもの芽 ―――― リコリン
4)ジギタリス ―――――― ムスカリン
5)スイセンのりん茎 ――― テトラミン

56 食品から感染する寄生虫症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)冷凍処理は、寄生虫症の予防にならない。
2)アニサキスは、卵移行症型である。
3)クドアは、ひらめの生食により感染する。
4)肝吸虫は、不完全調理の豚肉接種により感染する。
5)サルコシスティスは、鶏肉の生食により感染する。

57 カビ毒に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)アフラトキシンB1は、胃腸炎を引き起こす。
2)ニバレノールは、肝障害を引き起こす。
3)ゼアラレノンは、アンドロゲン様作用をもつ。
4)パツリンは、りんごジュースに規格基準が設定されている。
5)フモニシンは、米で見出される。 

58 食品添加物に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)食品添加物は、JAS法によって定義されている。
2)加工助剤の表示は、省略できない。
3)キャリーオーバーの表示は、省略できない。
4)酸化防止の目的で使用したビタミンEの表示は、省略できない。
5)栄養強化の目的で使用したビタミンCの表示は、省略できない。

59 食品添加物とその用途の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)オルトフェニルフェノール ――― 防カビ剤
2)亜硝酸ナトリウム ――――――― 殺菌料
3β-カロテン ―――――――――― 酸化防止剤
4)ステビア抽出物 ―――――――― 保存料
5)次亜塩素酸ナトリウム ――――― 発色剤

60 食品の期限表示に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)期限は、国が設定する。
2)期限は、開封後の保存条件で定める。
3)賞味期限が3か月を超える場合は、年月までの表示ができる。
4)牛乳は、消費期限の対象食品である。
5)調理パンは、賞味期限の対象食品である。


61 栄養機能食品の栄養機能表示である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ビタミンB1は、脚気予防に役立つ栄養素です。
2)ビタミンB12は、夜間の視力を助ける栄養素です。
3)カルシウムは、骨粗鬆症になるリスクを低減する栄養素です。
4)鉄は、貧血予防に役立つ栄養素です。
5)亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。

62 食品加工における酵素とその利用に関する組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1β-アミラーゼ ――――――― グルコースの製造
2)ナリンギナーゼ ――――――― チーズの製造
3)グルコアミラーゼ ―――――― 転化糖の製造
4)ペクチナーゼ ―――――――― 清澄果汁の製造
5)トランスグルタミナーゼ ――― ヨーグルトの製造

 63 食品加工における食品成分の変化に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)生でんぷんに水を加えて加熱すると、ミセル構造を形成する。
2)たんぱく質の変性は、pHの変化により起こる。
3)脂質の酸化は、手延べそうめんの加工に利用されている。
4)糖類のカラメル化反応は、酵素的褐変である。
5)糖アルコールは、アミノカルボニル反応を起こす。

64 食品の保存に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1CA (Controlled Atmosphere)貯蔵では、庫内の二酸化炭素濃度を底下させる。
2)食品中のH濃度を高めると、保存性が高まる。
3)じゃがいもの発芽抑制を目的として、紫外線照射か行われている。
4)冷凍保存では、酸化がすすみにくい。
5)-1~-5の温度帯を短時間で通過する凍結方法では、氷結晶が大きくなる。

65 食品の容器と包装に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ガラス容器は、気体遮断性が低い。
2)ポリエチレンテレフタレートは、ヒートシール性に優れている。
3TFS (Tin Free Steel)缶は、食品との反応牲がブリキ缶よりも高い。
4)アルミ箔は、遮光性に優れている。
5)ポリスチレンは、気体透過牲が低い。

66 食器の特徴に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)漆器は、断熱性に優れている。
2)竹器は、乾燥させた状態で盛り付ける。
3)木器は、あらかじめ水で湿らせてから盛り付ける。
4)陶器は、磁器に比べ器壁が薄くて緻密である。
5)ガラス器は、陶器に比べ急激な温度変化に強い。

67 ゲル化剤に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ゼラチンゲルは、寒天ゲルに比べ弾力がない。
2)ゼラチンのゲル化温度は、カラギーナンと同じである。
3)ゼラチンゲルのゼラチン濃度は、通常810%である。
4)寒天の溶解温度は、通常6065である。
5)ペクチンゲルは、寒天ゲルに比べ耐酸性が強い。

68 ゆでる操作に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)緑色野菜は、水からゆでる。
2)豆類は、水からゆでる。
3)干しうどんは、沸騰水に入れてゆでる。
4)殻つき卵は、沸騰水に入れてゆでる。
5)山菜は、酢酸を加えてゆでる。 

69 調理による、食品成分の変化に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)ブロッコリーのカリウムは、ゆでる操作で溶出する。
2)きゅうりをぬかみそ漬けにすると、ビタミンB1は増加する。
3)にんじんのビタミンAは、水さらしで溶出する。
4)だいこんのビタミンCは、にんじんとのもみじおろしで酸化が促進される。
5)じゃがいもは、油で揚げると重量が減少する。 

70 遺伝子多型と倹約(節約)遺伝子に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)フェニルケトン尿症は、遺伝子多型によって発症する。
2)遺伝子多型の出現頻度には、人種差は存在しない。
3)倹約(節約)遺伝子とは、体脂肪の蓄積しやすい体質を生む遺伝子である。
4)倹約(節約)遺伝子仮説を唱えたのは、リネン(Lynen F)である。
5)脱共役たんぱく質(UCP)遺伝子は、倹約(節約)遺伝子の候補である。

71 消化器系の調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)アセチルコリンは、胃液の分泌を促進する。
2)ガストリンは、胃の運動を抑制する。
3)ヒスタミンは、胃酸の分泌を抑制する。
4)コレシストキニンは、膵臓からHCO3-の分泌を促進する。
5)セクレチンは、胃酸の分泌を促進する。

72 栄養素の吸収と体内動態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)グルコースとフルクトースの刷子縁膜の輸送担体(輸送体)は、同一である。
2)小腸上皮細胞内で再合成されたトリアシルグリセロールは、その細胞内でLDLを形成する。
3)小腸上皮細胞に吸収された中鎖脂肪酸は、リンパ管を経て全身に運ばれる。
43価の鉄(Fe3+)は、2価の鉄(Fe2+)に還元されて吸収される。
5)葉酸は、ポリグルタミン酸型として吸収される。

73 アミノ酸の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ロイシンは、糖新生の材料として利用される。
2)トリプトファンは、葉酸に変換される。
3)芳香族アミノ酸を代謝する組織は、主に筋肉である。
4)分枝アミノ酸を代謝する組織は、主に小腸である。
5)フィッシャー比に用いる血漿芳香族アミノ酸は、フェニルアラニンとチロシンである。

74 たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)窒素平衡の状態は、体内の窒素量が増加していることを示す。
2)生物価は、摂取した窒素量のうちの体内に保留された窒素量の割合を示す。
3)不可欠(必須)アミノ酸の必要量は、種類に関わらず一定である。
4)アミノ酸価は、食品たんぱく質中の不可欠(必須)アミノ酸量によって決まる。
5)たんぱく質の栄養価は、摂取する食品の組合せでは変化しない。

75 炭水化物の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)筋肉のグリコーゲンは、血糖値の維持に利用される。
2)赤血球は、エネルギー源として乳酸を利用している。
3)肝臓は、脂肪酸からグルコースを産生している。
4)脳は、エネルギー源としてリボースを利用している。
5)脂肪組織は、グルコースをトリアシルグリセロールに変換して貯蔵する。

76 食物繊維と難消化性糖質に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)不溶性食物繊維には、便量を増加させる作用がある。
2)水溶性食物繊維には、血清コレステロールの低下作用がある。
3)大腸での発酵により生成された短鎖脂肪酸は、エネルギー源になる。
4)大腸での発酵により生成された短鎖脂肪酸は、ミネラル吸収を促進する。
5)有用菌の増殖を促進する難消化性糖質を、プロバイオティクスという。

77 脂質代謝に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)食後、血中のキロミクロン(カイロミクロン)濃度は低下する。
2)食後、肝臓では脂肪酸合成が低下する。
3)空腹時、血中の遊離脂肪酸濃度は上昇する。
4)空腹時、脳はケトン体をエネルギー源として利用する。
5)空腹時、筋肉はケトン体を産生する。

78 ビタミンB群の機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)核酸の合成には、ビタミンB1が関与している。
2)アミノ基転移反応には、ビタミンB2が関与している。
3)ピルビン酸からオキサロ酢酸への変換には、ナイアシンが関与している。
4)ピルビン酸からアセチルCoAへの変換には、ビタミンB12が関与している。
5)脂肪酸の合成には、パントテン酸が関与している。

79 ミネラルとそれを構成成分とするたんぱく質の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)亜鉛 ――――― アルカリホスファターゼ
2)セレン ―――― トランスフェリン
3)鉄 ―――――― セルロプラスミン
4)銅 ―――――― グルタチオンペルオキシダーゼ
5)ヨウ素 ―――― ヘモグロビン

80 鉄の吸収と代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)非ヘム鉄の吸収は、共存する食品成分の影響を受けない。
2)非ヘム鉄の吸収率は、ヘム鉄より高い。
3)鉄の消化管からの吸収は、貯蔵鉄量の影響を受ける。
4)シトクロムaは、鉄を貯蔵する機能をもつ。
5)ミオグロビンは、鉄の血中輸送を担う。

81 血漿、間質液(組織間液)および細胞内液に存在する電解質として、最も濃度の高い陽イオンの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
   血漿       間質液      細胞内液
1)カリウム ―――― ナトリウム ――― ナトリウム
2)カリウム ―――― カリウム ―――― ナトリウム
3)ナトリウム ――― カリウム ―――― カリウム
4)ナトリウム ――― ナトリウム ――― カリウム
5)ナトリウム ――― ナトリウム ――― ナトリウム

82 エネルギー代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)基礎代謝量は、除脂肪体重より体重との相関が高い。
2)基礎代謝量は、甲状腺機能が低下すると上昇する。
3)身体活動レベル(PAL)は、総エネルギー消費量を安静時のエネルギー消費量で除して求める。
4)メッツ(METs)は、各種身体活動時のエネルギー消費量を安静時の消費エネルギー量で除して求める。
5)食事誘発性熱産生は、脂質が一番高い。

83 エネルギー代謝の測定に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)直接法では、体温の変化を測定する。
2)二重標識水法では、呼気中の安定同位体の経日的変化を測定する。
3)呼吸商は、酸素消費量を二酸化炭素産生量で除して求める。
4)グルコースのみが燃焼した場合の呼吸商は、0.7である。
5)たんぱく質の燃焼量(g)は、尿中窒素排泄量(g)6.25を乗じて求める。

84 栄養ケア・マネジメントの手順としては、栄養スタリーニング後、【 a 】、【 b 】、【 c 】の順で行い、【 d 】に続き、必要に応じて再度【 a 】を行う。【 】に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。
     a           b           c          d
1) 栄養アセスメント    栄養ケアプラン       栄養介入      モニタリング・評価
2) 栄養アセスメント   モニタリング・評価  栄養ケアプラン     栄養介入
3) 栄養ケアプラン    栄養アセスメント   栄養介入      モニタリング・評価
4  モニタリング・評価  栄養介入       栄養アセスメント  栄養ケアプラン
5) 栄養介入             モニタリング・評価    栄養ケアプラン    栄養アセスメント

85 静的栄養アセスメントの指標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血清アルブミン
2)血清トランスフェリン
3)血清レチノール結合たんぱく質
4)血清トランスサイレチン
5)ヘパプラスチンテスト

86 日本人の食事摂取基準(2015年版)の策定に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)対象者には、高血圧や高血糖のリスクのある者は含まない。
2)成人のエネルギーの指標には、BMI (kg/m2)を用いる。
3)食物繊維の目標量(DG)は、1歳以上の全ての年齢区分で設定された。
4)生活習慣病の重症化予防は、策定方針に含まれている。
5)成人男子のナトリウム(食塩相当量)の目標量(DG)は、9.0g/日未満である。

87 日本人の食事摂取基準(2015年版)における水溶性ビタミンの推定平均必要量(EAR)の設定根拠に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)ビタミンB1は、脚気を予防できる最小摂取量から算定された。
2)ビタミンB2は、尿中ビタミンB2排泄量が増大し始める摂取量から算定された。
3)ナイアシンは、ペラグラを予防できる最小摂取量から算定された。
4)ビタミンB12は、尿中ビタミンB12排泄量が増大し始める摂取量から算定された。
5〉ビタミンCは、壊血病を予防できる最小摂取量から算定された。

88 日本人の食事摂取基準(2015年版)におけるエネルギー産生栄養素バランスに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギー産生栄養素バランスは、目安量(AI)として設定された。
2)炭水化物のエネルギーには、アルコールを含む。
3)たんぱく質の下限は、推奨量(RDA)以上であると設定された。
4)脂質の上限は、飽和脂肪酸の目標量(DG)を考慮して設定された。
5)活用時には、基準とした値の幅を柔軟に用いる。

89 日本人の食事摂取基準(2015年版)の科学的根拠に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)系統的レビューの方法を用いた。
2)各々の栄養素のエビデンスレベルは、異なる。
3)目安量(AI)の算定根拠は、症例報告が多い。
4)耐容上限量(UL)の算定根拠は介入研究が多い。
5)目標量(DG)の算定根拠となる研究の典型的な観察期間は、数か月である。

90 成人期に比較して高齢期に起こる変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)消化管機能は、亢進する。
2)肺活量は、増加する。
3)血管抵抗は、増大する。
4)免疫機能は、亢進する。
5)腎血流量は、増加する。

91 初乳より成熟乳に多く含まれる母乳成分である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)たんぱく質
2)乳糖
3IgA
4)ラクトフェリン
5)リゾチーム

92 日本人の食事摂取基準(2015年版)において、妊婦に付加量が設定されている栄養素である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)ビタミンA
2)ナイアシン
3)ビタミンC
4)ナトリウム
5)カルシウム

93 離乳の進め方に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)哺乳反射の減弱は、離乳開始の目安となる。
2)離乳の開始は、生後56か月頃が適当である。
3)フォローアップミルクを使用する場合は、生後9か月以降とする。
4)離乳の完了は、乳汁を飲んでいない状態を意味する。
5)食事量の評価は、成長の経過で行う。

94 思春期の女子の生理的特徴に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)エストロゲンの分泌量は、低下する。
2)卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌量は、低下する。
3)黄体形成ホルモン(LH)の分泌量は、低下する。
41日当たりのカルシウム蓄積量は、思春期前半に最大となる。
5)鉄損失量は、変化しない。

95 高齢者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)褥瘡の予防では、体位変換が有効である。
2)フレイルティ(虚弱)の予防では、除脂肪体重を減少させる。
3)変形性膝関節症では、肥満がリスク因子となる。
4)便秘の予防では、水分摂取を控える。
5)骨粗鬆症の予防では、リンを多く含む食品を摂取する。

96 高齢者の口腔機能と栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)そしゃく機能に障害のある者は、誤嚥しやすい。
2)水やお茶などは、誤嚥しにくい。
3)酸味の強い食べ物は、誤嚥しやすい。
4)凝集性は、嚥下調整食の物性指標である。
5)嚥下障害は、低栄養のリスク因子である。

97 体力の測定項目と評価項目の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)上体起こし ―――――― 敏捷性
2)握力 ――――――――― 瞬発力
3)反復横とび ―――――― 筋力
420mシャトルラン  ―― 全身持久力
5)立ち幅とび ―――――― 筋持久力

98 運動時の身体への影響に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)筋肉のクレアチンリン酸は、短時間の運動で利用される。
2)肝臓のグリコーゲンは、長時間の運動で減少する。
3)糖新生は、長時間の運動で抑制される。
4)速筋繊維は、有酸素運動により肥大する。
5)消化管の血流量は、激しい運動で増加する。

99 高温環境に暴露されたときに起こる身体変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)皮膚血管は、収縮する。
2)換気量は、低下する。
3)熱産生は、亢進する。
4)腎臓でのナトリウムの再吸収は、増加する。
5)バソプレシンの分泌は、低下する。

【午後の部】
100 児童の野菜摂取に関する行動の記述である。オペラント条件づけに当てはまるものとして、正しいのはどれか。2つ選べ
1)先生に「野菜を食べましょう」と言われたので、食べた。
2)野菜を食べたら先生に褒められたので、次も食べた。
3)運動後おなかが空いたので、野菜も食べた。
4)友達が野菜を残したので、自分も食べなかった。
5)野菜を食べたがおいしくなかったので、食べなくなった。

101 生活習慣改善に消極的な中年男性に、計画的行動理論を用いた支援を行った。主観的規範を高めるための管理栄養士の発言である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)体重が減ると、検査結果もよくなりますよ。
2)ご家族は、あなたがずっと健康でいることを願っていますよ。
3)今よりも10分だけ多く、からだを動かしてみませんか。
4)簡単にできる食事の方法を紹介しましょう。
5)健康になった10年後の自分の姿を想像してみてください。 

102 高校運動部の生徒に対する食生活改善のための支援と、社会的認知理論の構成要素の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)食事内容を練習日記につけるよう勧める ―――――― 観察学習
2)望ましい食べ方をしている選手の例を紹介する ――― 結果期待
3)食生活を改善すれば、体力がつくことを説明する ―― 自己効力感
4)生徒の家族に、弁当の改善を提案する ――――――― 相互決定主義
5)できることからやってみようと話す ―――――――― 自己制御

103 半年前に配偶者を亡くし、食欲が低下したままの高齢期の男性に対するカウンセリングである。ラポールの形成が期待できる管理栄養士の発言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)昨日、どのようなものを召し上がりましたか。
2)食事の量が不足していますから、もっと食べて元気になりましょう。
3)まだ半年ですから、食べる気力もでませんよね。
4)もう半年も経ちますので、そろそろ気持ちを切りかえませんか。

104 大企業において、社員の健康づくりのための減塩行動の普及を目的に、新たな取組を行うこととなった。社内で減塩行動を早く普及させるための、イノベーション普及理論に基づく初期活動である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)全社員に、減塩の意義を記載したリーフレットを配布する。
2)全社員に、減塩の意義を社内メールで知らせる。
3)部署ごとに、順次、減塩教育を行う。
4)部長を集め、減塩教育を行う。

105 減量中の中年女性の行動である。行動変容技法のうち、刺激統制として、正しいのはどれか。1つ選べ。
1)間食の回数を減らすことを、仲の良い友人に宣言する。
2)間食を1週間我慢できたら、バッグを買うと決める。
3)菓子店のメールマガジンの配信を停止する。
4)間食をしたくなったら、友人に電話をかける。
5)間食を減らすことで得られるメリットとデメリットを考える。

106 減塩のために禁酒を目標とした成人男性である。宴席に誘われてお酒を飲んでしまい、失敗したと思い込んでいる。行動変容技法のうち、認知再構成を用いた管理栄養士の支援である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)禁酒の効果を、改めて説明する。
2)お酒を飲んだ時の状況を確認する。
3)どれくらいの量を飲んだのかを詳しく聞き取る。
41回くらいなら、あまり気にしなくでもよいと話す。
5)宴席に誘われた時の断り方を練習する。 

107 食事の準備が困難であると感じている、単身男性への栄養教育に関する記述である。バランスの良い食事をとることへの自己効力感を高める支援である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)家にどのような調理器具があるかを尋ねる。
2)食事内容の記録を勧める。
3)栄養バランスの良い手作りメニューを紹介する。
4)外食を活用しても、栄養バランスがとれる方法があることを伝える。

108 糖尿病教室を修了した患者が集まり、セルフヘルプグループの立ち上げを計画している。それを支援する管理栄養士の対応である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)他のセルフヘルプグループのリーダーを紹介した。
2)年間の活動計画は、管理栄養士が決めた。
3)募金を募り、金銭的な援助をした。
4)グループの活動に使える公共施設を紹介した。
5)運営は管理栄養士が主体的に行うこととした。

109 大学生を対象に、朝食を毎日食べることを目的とした栄養教育において、学習者が設定する行動目標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)朝食を食べる必要性を理解する。
2)早寝早起きをする。
3)家の人に朝食を用意してもらう。
4)簡単な朝食の作り方を学ぶ。
5)朝食を毎日食べている友人の話を聞く。

110 栄養教育プログラムの実施に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)学習者に情報を伝達する経路を、プレゼンテーションという。
2)教育者の身だしなみは、非言語的コミュニケーションに含まれる。
3)学習者に教育者の持つ知識を伝える行為を、モニタリングという。
4)文字などで学習者に情報を伝達する行為を、チャネルという。
5)プログラムが計画通り進んでいるかの確認を、コミュニケーションという。

111 ロコモティブシンドローム予防を目的として行う、骨粗鬆症検診受診者を対象とした栄養教育プログラムの評価と、評価の種類の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)検査結果から学習者を決定した方法が適切だったかを確認した ―――― 経過評価
2)プログラムの参加率が低かったため、途中から開始時刻を変更した ―― 結果評価
3)学習者が記録した毎日の歩数で、行動の実行を確認した ――――――― 影響評価
4)学習者の日常生活動作の改善を確認した ―――――――――――――― 形成的評価
5)学習者が書いた感想で、講義内容の理解度を確認した ―――――――― 企画評価

112  メタボリックシンドローム改善を目的とした栄養教育の経済評価に関する記述である。【  】に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。
 栄養教育の、総費用は、240,000円、学習者は60人であった。学習者のうち、教育の結果目標である、「体重を5%以上減少」を達成できた者は50%であった。結果目標達成者1人当たりを効果の単位とした場合の【 a 】は、【 b 】円であったと計算できる。
    a        b
1)費用効果 ――――― 8,000
2)費用効果 ――――― 4,000
3)費用便益 ―――― 120,000
4)費用効用 ――――― 8,000
5)費用効用 ――――― 4,000

113 夏期に始業時刻を1時間早める職場において、朝食を食べる人を増加させるプログラムを計画している。プリシード・プロシードモデルに基づいて行うアセスメントの項目とその内容の組合せである。正しいのはどれか。2つ選べ
1)行動と生活習慣 ――― 職場における初の朝食サービスの有無
2)準備要因 ―――――― 始発時刻が早まると朝食を食べにくいと考えている社員の割合
3)強化要因 ―――――― 早朝でも朝食を入手できる職場近くの店舗の数
4)実現要因 ―――――― このプログラムに携わるスタッフの数
5)教育戦略 ―――――― 朝食摂取と健康の関連を理解している社員の割合

114 ソーシャルマーケティングの考え方を、大学生を対象とした栄養教育に応用した。マーケティング・ミックスの4Pのプロダクト(Product)を、「学生食堂で野菜メニューを主体的に選択する」とした場合の取組である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)対象集団の細分化のため、学生の野菜摂取行動の変容に対する準備性を調査した。
2)野菜摂取行動の変容の準備性別に、フォーカス・グループ・インタビューを実施した。
3)プレイス(Place)として、学生食堂の受託企業と大学および学生代表からなる協議の場を設けた。
4)プライス(Price)として、学生食堂で野菜メニューの割引を行った。
5)プロモーション(Promotion)として、学園祭で、人気野菜メニューの試食イベントを開催した。

115 患者の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)栄養管理により、疾患の治癒が促進される。
2)栄養管準により、入院期間の短縮が期待される。
3)クリニカルパスには、栄養指導を含めない。
4)栄養サポートチームは、患者のQOLを優先する。
5)インフォームドコンセントが必要である。

116 寝たきりの患者の身長を推定するための計測項目である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)頭囲
2)上腕周囲長
3)ウエスト周囲長
4)下腿周囲長
5)膝下高

117 経腸栄養補給法が禁忌となる患者である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)口腔がん術後
2)食道がんによる通過障害
3)胃食道逆流症
4)下部消化管完全閉塞
5)脳卒中後の意識障害

118 静脈栄養補給法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)末梢静脈栄養では、1日に2,000kcalの輸液を行うことができる。
2)末梢静脈栄養では、血漿浸透圧の5倍濃度の溶液を投与できる。
3)末梢静脈栄養では、アミノ酸濃度30%の溶液を投与できる。
4)中心静脈栄養の基本輸液剤には、セレンが含まれる。
5)中心静脈栄養では、ビタミンB1の投与が必要である。

119 長期絶食患者への栄養補給開始後のモニタリングに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)リフィーディング(refeeding)症候群の評価には、血清リン値を用いる。
2)エネルギー投与量の評価には、体重の変化を用いる。
3)たんぱく質投与量の評価には、窒素出納を用いる。
4)糖質投与量の評価には、血清クレアチニン値を用いる。
5)水分投与量の評価には、水分出納を用いる。

120 食品が医薬品に及ぼす影響に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)クロレラは、ワルファリンの効果を減弱する。
2)納豆は、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)の効果を増強する。
3)グレープフルーツは、カルシウム拮抗薬の効果を減弱する。
4)牛乳は、ビスホスホネート薬の効果を増強する。
5)セント・ジョーンズ・ワートは、スルホニル尿素(SU)薬の効果を増強する。

121 医師から1,800kcal/日の指示で、糖尿病患者に対する栄養指導を行った。患者は、40歳、独身男性。BMI 26kg/m2HbA1c 8.0%。食事は購入した惣菜中心とのことであった。現在のエネルギー摂取量は2,200kcal/日。この症例におけるSOAPと記録の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1S ―――― 医師の指示エネルギー量1,800kcal/
2S ―――― HbA1c 8.0%
3O ―――― 食事は購入した惣菜中心
4A ―――― エネルギー摂取量の過剰
5P ―――― 現在のエネルギー摂取量2,200kcal/

122 5歳、女児。血清リン低値と長管骨の骨端線拡大の線像を認めた。この症例で欠乏しているビタミンである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ビタミンA
2)ビタミンD
3)ビタミンE
4)ビタミンK
5)ビタミンC

123 成人の肥満に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)内臓脂肪型肥満は、内臓脂肪面積が100cm2以上をいう。
2)体脂肪量の評価は、血清LDL-コレステロール値を用いる。
3)減量により、血中レプチン値は上昇する。
4)超低エネルギー食(VLCD)は、医療監視下で行う。
5)エネルギーの摂取量は、3540 kcal/kg標準体重/日とする。

124 糖尿病治療薬とその主作用の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1DPP-4阻害薬 ―――――――― インクレチン分解の抑制
2SGLT2阻害薬 ―――――――― 消化管での糖吸収の抑制
3)スルホニル尿素(SU)  ―――― インスリン分泌の促進
4)チアゾリジン薬  ――――――― インスリン抵抗牲の改善
5)ビグアナイド薬  ――――――― 肝臓での糖放出の抑制

125 炎症性腸疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)クローン病では、抗TNF-α抗体製剤が使用される。
2)クローン病活動期では、成分栄養剤が有効である。
3)クローン病寛解期では、n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取を勧める。
4)潰瘍性大腸炎では、5-アミノサリチル酸製剤が使用される。
5)潰瘍性大腸炎寛解期では、たんぱく質の摂取量を制限する。

126 消化器疾患の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)急性肝炎の黄疸時には、脂質の摂取量を増やす。
2C型慢性肝炎では、鉄の摂取量を減らす。
3)肝性脳症では、芳香族アミノ酸の摂取量を増やす。
4)急性胆のう炎では、脂質の摂取量を減らす。
5)急性膵炎の急性期には、たんぱく質の摂取量を増やす。

127 高血圧患者に対し、24時間蓄尿を行ったところ、1日尿中ナトリウム排泄量が200mEqであった。推定される食塩の摂取量として正しいのはどれか。1つ選べ。
14g
26g
38g
410g
512g

128 CKD(慢性腎臓病)における成人の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ステージ1では、リンの摂取量を制限する。
2)ステージ2では、カリウムの摂取量を制限する。
3)ステージ3aでは、食塩の摂取量を8g/日とする。
4)ステージ4では、たんぱく質の摂取量を0.60.8g/kg標準体重/日とする。
5)ステージ5では、エネルギーの摂取量を4045kcal/kg標準体重/日とする。

129 透析患者の栄養管理に関する記述である。【  】に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。

 58歳、男性。身長165cm、標準体重60kg、ドライウェイト61kg。週3回の血液透析治療を行っている。1日当たりの摂取量を水分900mL、エネルギー【 a kcal、たんぱく質【 b g、リン【 c mgとした。
     a      b      c
1 1,500 ――――― 40 ―――――  600
2 1,500 ――――― 60 ―――――  900
3 2,000 ――――― 40 ―――――  600
4 2,000 ――――― 60 ―――――  900
5 2,000 ――――― 60 ――――― 1,200

130 甲状腺機能亢進時に摂取を制限するものである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギー
2)たんぱく質
3)コレステロール
4)ヨード(ヨウ素)
5)水分 

131 神経性食欲不振症に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)好発年齢は30歳以下である。
2)過食行動がみられる。
3)月経異常がみられる。
4)やせを起こす器質性疾患がない。
5)リフィーディング症候群をきたすことはない。

132 COPD(慢性閉塞性肺疾患)の病態と栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)体重減少のある患者は、予後が悪い。
2)安静時エネルギー消費量は、亢進している。
3)分割食を勧める。
4)低たんぱく質食を勧める。
5)高脂肪食を勧める。

133 貧血とその原因の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)鉄欠乏性貧血 ――――― エリスロポエチン産生低下
2)腎性貧血 ――――――― 赤血球膜異常
3)再生不良性貧血 ―――― ナイアシン欠乏
4)溶血性貧血 ―――――― ビタミンB12欠乏
5)巨赤芽球性貧血 ―――― 葉酸欠乏

134 骨粗鬆症に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)閉経後は、骨吸収が亢進する。
2)ビスホスホネート薬は、骨形成を促進する。
3)グルココルチコイドの長期投与は、リスクを高める。
4)カフェインは、リスク因子である。
5)ビタミンKを多く含む食品は、予防に推奨される。

135 食物アレルギーの病態と栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)最も多い症状は、下痢である。
2)食後の運動で、アナフィラキシーショックが誘発される。
3)減感作療法では、食物アレルゲンを完全除去する。
4)非特異的治療では、食物アレルゲンを少量から漸増する。
5)鶏卵は、加熱によりアレルゲン性が低下する。

136 消化管手術と合併症の組合せである。正しいのはどれか。2つ選べ
l)胃切除 ―――――――― 乳酸アシドーシス
2)十二指腸切捻 ――――― 葉酸欠乏
3)小腸広範囲切除 ―――― 下痢
4)回腸切除 ――――――― ビタミンB12欠乏
5)回盲部切除 ―――――― ビタミンC欠乏 

137 広範囲熱傷患者の急性期の病態と栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血管透過性は、低下する。
2)尿中窒素排泄量は、減少する。
3)高血糖をきたす。
4)水分を制限する。
5NPC / N(非たんぱくカロリー窒素比)を、健常時より高くする。

138 78歳、男性。改訂水飲みテスト3点。嚥下造影(VF)検査で、薄いとろみのついた水分は摂取できた。下顎の可動範囲が小さく、動きは鈍い。舌による食品の押しつぶしは難しかった。この患者に提供する食事の形態として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)オレンジジュース
2)七分粥をミキサーにかけたもの
3)全粥
4)煮込みうどん

139 10歳、女児。6歳で発病した1型糖尿病で、インスリン療法中である。身長140cm、体重35kgHbA1c 6.5%。栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギーの摂取量は、1,200kcal/日とする。
2)たんぱく質の摂取量は、60g/日とする。
3)脂質の摂取量は、100g/日とする。
4)炭水化物の摂取量は、100g/日とする。
5)食物繊維の摂取量は、6g/日とする。

140 妊娠糖尿病患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)朝食前の目標血糖値は、70100mg/dLとする。
2)エネルギーの摂取量は、20kcal/kg標準体重/日とする。
3)炭水化物の摂取エネルギー比率は、50%60%Eとする。
4)分割食は、禁止する。
5)経口血糖降下薬を使用する。

141 妊娠20週の妊婦、28歳。身長162cm、体重62kg(妊娠前体重57kg)。血圧135/85mmHg、蛋白尿()、浮腫()。前回妊娠時に妊娠高血圧症候群を指摘された。妊娠高血圧症候群の予防を目的として優先される栄養指導の項目である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギーの摂取量
2)たんぱく質の摂取量
3)食塩の摂取量
4)水分の摂取量

142 高齢者の病態と栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)尿失禁は、脱水症の原因となる。
2)サルコペニアは、内臓脂肪量で評価する。
3)誤嚥の予防では、摂食時に顎を挙上した姿勢を避ける。
4)褥瘡患者では、たんぱく質を制限する。
5)フレイルティ(虚弱)の予防では、身体活動を制限する。

143 公衆栄養活動に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1QOLの向上を目指した疾病予防と健康増進を使命とする。
2)地球生態系における多様な生物との共生を考える。
3)保健・医療・福祉・介護システムの連携の中で進められる。
4)生活習慣病の重症化予防対策が含まれる。
5)活動の主体は、保健分野を専門とする行政機関に限られる。

144 最近の国民健康・栄養調査結果からみた、成人の栄養素等の摂取状況に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギー摂取量は、増加傾向にある。
2)食塩摂取量は、西日本が東日本より多い。
3)野菜摂取量は、50歳以上が49歳以下より多い。
4)総脂質摂取量に占める油脂類の割合は、増加傾向にある。
5)脂肪エネルギー比率が30%E以上の者の割合は、男性が女性より高い。

145 わが国の食料需給に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)食料需給表は、2年に1度作成される。
2)食料需給表には、国民が支出する食料費が示されている。
3)食料需給表には、国民が実際に摂取した食料の総量が示されている。
4)直近10年間のカロリーベースの食料自給率は、50%を超えて推移している。
5)品目別自給率(重量ベース)は、米が小麦より高い。

146 健康増進法に規定されている施策の実施者に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)内閣総理大臣は、国民の健康増進の総合的推進のための基本指針を定める。
2)厚生労働大臣は、特別用途表示の許可をする。
3)厚生労働大臣は、医師又は管理栄養士の資格を有する者から栄養指導員を命ずる。
4)都道府県知事は、食事摂取基準の策定を行う。
5)都道府県知事は、特定給食施設に対し栄養管理の実施に必要な指導をする。

147 公衆栄養活動に関係する法規の内容と法規名の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)低出生体重児の届出 ―――――――――――――― 医療法
2)医療行為の説明と同意の取得 ―――――――――― 高齢者の医療の確保に関する法律
3)保健所による栄養の改善 ―――――――――――― 地域保健法
4)トータル・ヘルスプロモーション・プランの推進 ――― 健康増進法
5)児童生徒の健康診断の実施 ――――――――――― 母子保健法

148 栄養士法に基づく内容である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)行政栄養士の定義
2)栄養士免許証の書換え交付
3)管理栄養士の栄養教論免許状の取得
4)管理栄養士の特定給食施設への配置義務
5)管理栄養士による特定保健指導の実施

149 国民健康・栄養調査の実施に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血糖値は、早朝空腹時採血により評価している。
2)未成年者の喫煙状況を調査している。
3)食品の廃棄状況を調査している。
4)栄養摂取状況調査では、食物摂取頻度調査法を用いている。
5)歩数は、1日分を測定している。

150 栄養・食生活に関して、健やか親子21(第2次)において示されている指標である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)出産後1か月児の母乳育児の割合
2)児童・生徒における痩身傾向児の割合
3)児童・生徒における肥満傾向児の割合
4)朝食を欠食する子どもの割合
5)よく噛んで味わって食べる子どもの割合

151 公衆栄養活動に関係する国際的な施策とその組織の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)食物ベース食生活指針の基本方針 ―――― 国連児童基金(UNICEF
2)フードバランスシートの作成 ―――――― 世界保健機関(WHO
3)難民キャンプへの食糧支援 ――――――― 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR
4)国際的な食品規格基準 ――――――――― 国連世界食糧計画(WFP
5NCDの予防と管理に関するグローバル戦略  ―― 国連食糧農業機関(FAO

152 栄養疫学研究の内容と研究デザインの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)習慣的な飽和脂肪酸摂取量と脳梗塞発症の関連 ――――――――― コホート研究
2)集団の尿中ナトリウム排泄量の平均値と収縮期血圧の平均値の関連 ―― 症例対照研究
3)食塩摂取量の推移と脳血管疾患死亡率の推移の関連 ――――――― 横断研究
4)脳血管疾患群と対照群の果物摂取頻度の比較 ―――――――――― 介入研究
5)都道府県別野菜摂取量と脳血管疾患死亡率の関連 ―――――――― メタアナリシス研究

153 集団のアセスメントを目的とした食事調査における誤差要因と、その対策の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)対象者の思い出し能力 ――― 調査日数を増やす
2)対象者の過小申告 ――――― 24時間思い出し法を用いる
3)食品成分表の精度 ――――― 秤量法を用いる
4)個人内変動 ―――――――― 食物摂取頻度調査法を用いる
5)季節変動 ――――――――― 対象の人数を増やす

154 地域集団を対象として、習慣的な食事摂取量の調査を行った。「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を用いた評価として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギーについて、推定エネルギー必要量に対する摂取エネルギー量の比率を算出した。
2)たんぱく質にして、推定平均必要量(EAR)未満の者の割合を算出した。
3)脂質について、目標量(DG)の範囲を逸脱する者の割合を算出した。
4)ナトリウムについて、目標量(DG)を超える者の割合を算出した。
5)ビタミンAについて、耐容上限量(UL)を超える者の割合を算出した。

155 市町村別に集計を行っている保健統計である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)国民健康・栄養調査
2)患者調査
3)家計調査
4)乳幼児栄養調査
5)人口動態統計調査

156 近年小児肥満が増加しているA市では、小児肥満者の割合を減らす公衆栄養プログラムを実施することになった。その背景として抽出された4つの課題うち、行政が最初に取り組むべきものとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)保護者が適切なおやつの量を知らない。
2)保健センター、保育所、学校間の連携が取れていない。
3)公共交通機関が整備されていないため、車に依存している。
4)冬の積雪量が多く、外での身体活動量が少ない。

157 A市保健センターでは、高齢者の介護予防を目的とした集団栄養教育プログラムを5年間実施した。プログラムの効果を判定するための指標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)プログラムへの参加者数
2)対象者の参加理由
3)ロコモティブシンドロームを認知している者の割合
4)配食サービスの利用者数
5)低栄養状態にある者の割合

158 高血圧の一次予防を目的とした公衆栄養プログラムの目標設定に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)食塩摂取量の平均値を低下させる。
2)野菜・果物摂取量の平均値を上昇させる。
3)血圧降下剤を内服する者の割合を増やす。
4)ボランティアによる減塩普及活動の回数を増やす。
5)減塩メニューを提供する飲食店の数を増やす。

159 特定健康診査・特定保健指導における評価指標と評価の種類の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)特定健康診査の実施率 ――――――― ストラクチャー評価
2)特定保健指導の実施率 ――――――― プロセス評価
3)腹囲が基準値以上の者の割合 ―――― プロセス評価
4)糖尿病有病者の割合 ―――――――― アウトカム評価
5)生活習慣病関連の医療費 ―――――― アウトプット評価

160 特定健康診査・特定保健指導の企画に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)ハイリスクアプローチに位置づける。
2)健診未受診者対策を含める。
3)受診勧奨とされた者の医療機関受診率向上を目標に含める。
4)企画を外部機関に委託できる。
5)医療保険のレセプトデータを活用する。

161 給食のサブシステムとそのオペレーションシステムの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)提供管理 ――――――― セントラルキッチンシステム
2)生産管理 ――――――― クックチルシステム
3)施設・設備管理 ―――― カミサリーシステム
4)栄養・食事管理 ―――― HACCPシステム
5)食材管理 ――――――― ドライシステム

62 介護保険法に基づく施設サービスにおける管理栄養士の業務である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)栄養状態の定期的な記録
2)経口摂取を進めるための食事提供管理
3)誤嚥防止のための食事提供管理
4)療養食の提供管理
5)家族の栄養食事指導

163 健康増進法により、特定給食施設において、定められた基準に従い適切な栄養管理を行わなければならないと規定された者である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)厚生労働大臣
2)都道府県知事
3)特定給食施役の設置者
4)特定給食施設の管理栄養士
5)特定給食施設の調理主任

164 病院における入院時食事療養()に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)患者の自己負担額は、特別食加算の有無により変動する。
2)検食は医師、管理栄養士又は栄養士が行う。
3)高血圧症患者のための減塩食は、特別食加算の対象である。
4)夕食の配膳時間は、午後5時である。
5)食事療養の費用は、1食単位で1日につき3食を限度として算定する。

165 給食経営管理における献立に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)献立は、栄養管理のための設計図である。
2)献立は、料理の製造品質である。
3)献立は、オペレーションシステムの影響を受けない。
4)献立の決定により、経営計画が決まる。
5)献立は、給食経営の評価の対象である。 

166 病院給食の運営業務を外部委託する際の委託側のメリットである。正しいのはどれか。2つ選べ
1)設備投資の抑制
2)運営コストの削減
3)労務管理の軽減
4)患者の情報管理の簡素化
5)患者の自己負担額の減少

167 食単価契約をしている事業所給食の収支に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)給食費は、自治体からの補助がある。
2)給食原価の費目別割合は、経費が食材費より大きい。
3)食材費は、利用者が負担する。
4)常備食品は、固定費である。
5)常勤調理従事者の労務費は、変動費である。

168 事業所給食におけるマーケティング・ミックスの4Pとその内容の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)プロダクト(Product) ―――――― 価格の均一化
2)プライス(Price) ―――――――― 社内イントラネットでの広報
3)プレイス(Place) ―――――――― 提供コーナーの変更
4)プロモーション(Promotion) ――― テイクアウト弁当の販売場所
5)プロモーション(Promotion) ――― ヘルシーメニューの開発

169 給食施設における食事の摂取状況の評価項目と、その把握方法の組合せである。正しいのはどれか。2つ選べ
1)高齢者施設給食での個人の残菜率 ――― 個人の盛り付け量に対する残菜量の比率
2)事業所給食での残食数 ―――――――― 従業員数と供食数の差
3)病院給食での摂取量 ――――――――― 出来上がり量と盛り付け後の残量の差
4)学校給食での個人の摂取量 ―――――― 食缶に残っている料理ごとの残菜量
5)事業所給食での料理の選択行動 ―――― メニューの売上順位

170 事業所給食における、天候不順による野菜の価格高騰時の対応である。食材費を予算内に収める対応として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)購入業者を変更する。
2)調理作業におけるロス率を下げる。
3)献立を見直す。
4)正確な食数管理をする。

171 クックサーブシステムにクックチルシステムを導入することにより、原価低減(コストダウン)できる費目である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)光熱費
2)修繕費
3)教育・訓練費
4)直接労務費
5)間接労務費

172
 食材の在庫管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)入庫量は、発注量を用いる。
2)期末在庫量は、棚卸しの実数を用いる。
3)在庫金額は、出庫量と購入単価から把握する。
4)腐敗による廃棄食品は、在庫金額として計上する。
5)食材料費のABC分析を用いて、Cの食材を重点的に管理する。

173 少量調理と比較した大量調理の特性に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)炊飯では、蒸発率が高い。
2)揚げ油の予備加熱時間は、短い。
3)煮物は、回転釜を使うと煮崩れが少ない。
4)焼き物はオーブンを使うと焼きムラが少ない。
5)野菜の炒め物は、水分放出が多い。 

174 豚汁を200食分作った。1食ごとの盛り付けの精度を効率的に管理する方法である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)具材の個数の管理
2)盛り付け容量の管理
3)盛り付け重量の管理
4)盛り付け食数の管理

175 クックサーブシステムの給食施設で、細菌性食中毒の発生を防ぐための対応である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)生鮮食品は、調理当日に仕入れるようにする。
2)一人の調理従事者に、下処理から提供業務までを担当させる。
3)焼き物は、食材料の中心部を751分間以上加熱する。
4)煮物は、提供まで65以上で保温する。
5)調理終了後2時間以内に喫食できるように、調理開始時間を設定する。

178 HACCPシステムに基づいた生産管理方法を構築するために必要な事項である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)管理栄養士の配置の検討
2)献立計画における品質基準の設定
3)最終製品の抜き取り検査の導入
4)異物混入時の改善措置の検討
5)調理従事者の衛生管理点検表の検討

177 災害時対策として、平常時から整備しておくべき事項である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)組織内の体制整備
2)災害時献立の準備
3)災害時備蓄食品の活用計画
4)冷凍食品のランニングストック
5)使い捨て食器の備蓄

178 大型の加熱調理機器による調理方法と、その機器から食品への熱伝達方式の組合せである。正しいのはどれか。2つ選べ
1)ティルティングパン(ブレージングパン)による煮物 ―― 放射
2)スチーマーによる蒸し物 ――――――――――――――― 伝導
3)回転釜による炒め物 ――――――――――――――――― 伝導
4)スチームコンベクションオーブンによる焼き物 ――――― 対流
5)フライヤーによる揚げ物 ――――――――――――――― 放射

 179 大量調理施設に導入することが望ましい構造と設備である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)ドライシステムの床
2)納品口のエアカーテン
3)直接手で操作する手洗い設備
4)下処理場と調理場の間のパススルーの設備
5)調理従事者専用の便所

180 事業所給食の食事環境の設計と設備に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)栄養情報の提供場所を設置する。
2)食堂の通路は、人の可動域と動作により決める。
3)食堂面積は、食事の際の1人について0.5m2とする。
4)テーブル面の大きさは、トレー面積を考慮する
5)受動喫煙防止のための措置を講じる。


 次の文を読み「181」「182」に答えよ。

  K病院に勤務する管理栄養士である。NSTラウンドで、肝硬変による腹水と脳症の治療のために1週間前に入院した患者のベッドサイドにいる。
 患者は、70歳、男性。7年前にC型肝炎と診断され、治療していたが、昨年より肝硬変の状態であると告げられた。これまでに何度も入退院を繰り返している。

 身長165cm、体重62kg、標準体重60kg、血圧142/92mmHg。空腹時血液検査値は、総たんぱく質5.9g/dL、アルブミン 2.6g/dL、血糖125mg/dLAST 61 IU/LALT 45 IU/LγGT 68 IU/L、総ビリルビン3.1mg/dL、アンモニア237μg/dL(基準値4080)。

 181 この患者の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギーの摂取量は、1,600kcal/日にする。
2)たんぱく質の摂取量は、95g/日にする。
3)脂肪エネルギー比率は、20%Eにする。
4)ナトリウムの摂取量は、食塩相当量で6g/日未満にする。
5)分枝アミノ酸を多く含む経腸栄養剤を用いる。

182 NST医師より、肝機能低下が著しいため、LES (late evening snack)療法を開始する指示があった。就寝前に摂取する食品として、最も適切なものはどれか。1つ選べ。
1)ゆで卵1個(約60g
2)プロセスチーズ2個(約40g
3)おにぎり小2個(約120g
4)ホットミルク1杯(約200mL


次の文を読み「183」、「184」、「185」に答えよ。

 K介護老人福祉施設に勤務する管理栄養士である。利用者への食事支援を行っている。
 利用者は、75歳、女性。70歳時に脳梗塞を発症し、N病院に入院した。退院後、自宅でごろごろしていることが多くなり、歩行が不自由になったため、2か月前に入所した。現在、食事は自立しており、普通食を食べている。最近、水を飲む際にむせるようになり、微熱が続いている。

183 この利用者の食事形態を考えるうえで、優先されるアセスメント項目である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)体重
2)嗜好
3)嚥下機能
4)食事摂取量

184 この利用者に提供すべき食事の形態である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)液状でさらさらしている
2)まとまりやすい
3)べたつかない
4)つるっと滑りやすい
5)細かく刻まれている

185 この利用者の副食として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)銀杏入り茶碗蒸し
2)豆腐とわかめの味噌汁
3)ところてんの酢醤油かけ
4)卵豆腐の銀あん


次の文を読み「186」、「187」に答えよ。

 K小学校に勤務する管理栄養士である。養護教諭と学級担任から、Aさんの肥満改善について相談があった。
 Aさんは、104か月、男児。身長149cm、体重58.0kg、肥満度39.5%。入学時からの身長、体重測定データを、成長曲線上に整理した(図)。

7本の線は、それぞれ下から3102550759097パーセンタイル値を示す

186 成長曲線に基づくアセスメント結果である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)身長の増加に見合った体重増加がみられる。
2)入学時点から、肥満であった。
3)入学以降、肥満の程度が徐々に進行している。
4)この1年間で、中等度肥満に達した。
5)この1年間に、発育スパートを迎えた。

187 養護教諭の依頼により、Aさんの母親と面接することとなった。初回面接でまず行うべきことである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)小児科専門施設を受診するように勧める。
2)家庭での主食の量を半分にするように指導する。
3)運動量を増やすように指導する。
4)最近1年間の生活状況の変化を聞き出す。


次の文を読み「188」、「189」に答えよ。

 K中学校に勤務する管理栄養士である。養護教諭から、陸上部の長距離競技をしているAさんについて相談を受けた。
 Aさんは、14歳、男子。身長170cm、体重56kg。日常生活において、動悸、息切れを自覚するようになり、運動後に尿の色が褐色になることがあったという。医療機関を受診し、血液検査値は以下の通りであった。
 赤血球数300×104/mm3、ヘモグロビン9.6g/dLMCV 86fL(基準値79100)、MCH 32pg(基準値2634)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL

188 この男子中学生に認められる病態である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)鉄欠乏
2)血球破壊
3)腎機能障害
4)循環血漿量の減少

189 この男子中学生への対応方針である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)本人にビタミン・ミネラルのサプリメントを紹介
2)本人に補食の摂り方を指導
3)保護者にレバーを使用した献立を紹介
4)陸上部のコーチに練習量を減らすように進言


次の文を読み「190」、「191」に答えよ。

 K介護老人福祉施設に勤務する管理栄養士である。認知症高齢者における栄養改善を図るために、食事支援を行っている。
 利用者は、85歳、女性。5年前に認知症を発症し、施設入所した。6か月間で体重が2.5kg減少している。座位保持は可能であり、上肢に麻痺や拘縮はない。食事は普通食を自力摂取しているが、摂取率は約50%である。食事中に、ぼんやりしていることが多い。身長142cm、体重35kgBMI 17.4kg/m2

190 本症例の食事中の行動について、認知症症例への食事支援という観点から、優先的に観察すべき行動である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)自ら食べ始めることができない。
2)食べこぼしが多い。
3)食事が終わったばかりなのに、また食べたがる。
4)食事について不満を言う。

191 栄養状態を改善するために優先すべき支援内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)食事形態を、きざみ食に変更する。
2)空腹の訴えがある度に、補食を提供する。
3)食事中の声掛けを行う。
4)選択メニューにする。


次の文を読み「192」、「193」に答えよ。

 K保育所に勤務する管理栄養士である。給食施役の衛生責任者である。
 91513時頃、複数の入所児童が次々に腹痛を訴え下痢の症状も出てきた。発熱はみられない。直ちに職員が保健所と体調不良児の保護者に連絡するとともに、管理栄養士は保健所の立入検査に備え、必要な書類の用意を開始した。検食を担当した職員の発症状況から、前日の昼食とおやつ、当日の昼食に、原因食品を放り込み、摂取状況及び発症状況を調査した(表)。


表 給食の摂取状況と発症状況

提供時   料理名   摂取あり  摂取なし 
発症
(人)

未発症
(人)

発症
(人)

未発症
(人)

  9/14 昼食 鶏肉ときのこのピカタ
キャベツとコーンの煮浸し
みそ汁
14
12
13
27
30
31
0
2
1
9
6
5
 9/14 おやつ  豆乳ドーナツ  11 29 3 7
 9/15 昼食

鮭とじゃが芋のクリーム煮
かぼちゃのマリネサラダ

11
10
32
29
3
4
4
7


192食中毒の原因として、考えられる微生物である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)ウェルシュ菌
2)腸炎ビブリオ
3)カンピロバクター
4)病原性大腸菌

193 被害の拡大を防止する観点から、最初に行うべき対応である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)保存検食を確認する。
2)給食業者を停止する。
3)症状のある調理従事者の検便を行う。
4)調理室の清掃・消毒を行う。


次の文を読み「
194」、「195」に答えよ。

 K社員食堂の運営を受託する給食会社に勤務する管理栄養士である。経営状態の改善を目的に、この施設の経営管理を任されることになった。経営状態を把握し、収益性を予測するために損益分岐点分析を行った。この施設のA期からB期への売上高、固定費、変動費の変化を表に示す。


表 損益分岐点分析資料

   A B
 売上高(万円)   240  250
 固定費(万円)  95  105
  変動費(万円)  120  125


194 損益分岐点分析から導き出されるアセスメント結果は、変動費率【 a 】、損益分岐点売上高【 b 】、収益性【 c 】であった。【   】に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。
   a      b       c
1)上昇 ―――― 上昇 ―――― 上昇

2)不変 ―――― 低下 ―――― 低下
3)不変 ―――― 上昇 ―――― 低下
4)低下 ―――― 上昇 ―――― 低下
5)低下 ―――― 低下 ―――― 上昇

195 経営状態の改善を図るために考えた方策である。損益分岐点分析の結果に基づくものとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)食材料費の見直し
2)消耗品の節約
3)正社員の配置の見直し
4)パートタイマーの配置数の見直し


次の文を読み「196」「197」に答えよ。

 K病院に勤務する管理栄養士である。糖尿病と初めて診断された患者を対象に希望者を募って、月1回の糖尿病教室を開催している。教室の食事改善効果を学会で発表しようと考えている。なお、研究倫理委員会の承認を得ている。


196 同じ月に糖尿病と診断されたが、教室に参加しなかった患者を対照群とすることにした。教室に参加した患者と同じ性・年齢の患者を抽出し、1か月後のHbA1cBMI、食事内容の変化を比較した。この研究デザインに該当するものとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
1)前後比較試験
2)無作為化比較試験
3)非無作為化比較試験
4)症例対照研究
5)症例研究(ケーススタディ)

197 食事内容の変化から教室の効果を検討し、学会で発表した。結果にバイアスをもたらす事項として強調すべき、研究の限界である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)教室効果の検討として、1か月間の観察期間は短い。
2)行動変容の準備性が、2群で異なった可能性がある。
3)月1回の集団教育では、介入の強度が不十分である。
41つの病院のデータであるため、一般化できない。


次の文を読み「198」「199」、「200」に答えよ。

 K市保健センターに勤める管理栄養士である。K市の健康推進プランの策定を担当することになった。
 K市は勤労世代において、国民健康保険加入者の割合が他の自治体と比較して高い。


198 次の表は、昨年のK市と県全体の40歳から65歳までの三大主要死因と各々の死亡者数である。K市、県全体のこの年代の人口は、それぞれ5万人と20万人であり、人口構成はほぼ同じである。各死因の死亡率比を求めたところ、悪性新生物【 a 】、心疾患【 b 】、脳血管疾患【 c 】であった。【   】に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。
 ただし、基準を1(県全体)とし、小数点第2位を四捨五入すること。

表 K市および県全体の主要死因の死亡者数(40歳から65歳)

  K市の死亡者数(人)  県全体の死亡者数(人) 
悪性新生物   200  1,000
心疾患   150  400
脳血管疾患   120  300

    a     b    c
1 0.2 ―――― 0.4 ―――― 0.4
2 0.8 ―――― 1.5 ―――― 1.6
3 1.0 ―――― 0.4 ―――― 0.3
4 1.3 ―――― 0.7 ―――― 0.6
5 2.0 ―――― 1.5 ―――― 1.2

199 K市の健康推進プランの侯補としてあがった目標である。K市の主要死因のデータから、重点的にとりあげる目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)がんによる死亡率の低下
2)がんと心疾患による死亡率の低下
3)がんと脳血管疾患による死亡率の低下
4)心疾患と脳血管疾患による死亡率の低下

200 K市住民の特性を考えた、健康推進プランでの重点的な取組である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)学校と連携して、健康づくりの標語を募集する。
2)ボランティアの協力を得て、栄養教室を開催する。
3)企業と連携して、休日に健康イベントを開催する。
4)保険者と連携して、特定健康診査を受診しやすい時間に変更する。