32回管理栄養士国家試験(201834日、九州大学伊都キャンパス)

 【午前の部】

1 減塩に関する活動と、関連する概念の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)地域住民を対象とした減塩教室の実施 -------- PDCAサイクルのCCheck
2)高血圧症患者に対する減塩の食事療法 -------- ポピュレーションアプローチ
3)一般家庭への減塩食品の普及 -------------------- ハイリスクアプローチ
4)マスメディアを用いた減塩キャンペーン ----- 一次予防
5)減塩指導の高血圧予防効果に関する ----------- インフォームド・コンセント
   メタアナリシス

2 わが国の環境汚染に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)微小粒子状物質は、大気に浮遊する粒径10 μm以下の粒子をいう。
2)二酸化硫黄の主な発生源は、自動車の排気ガスである。
3)光化学オキシダントの環境基準達成率は、90%を超える。
4)ジクロロメタンは、主にクリーニング用洗浄剤として使用される。
5)ベンゼンは、白血病の原因となる。

3 電離放射線の曝露により早期に発生する健康影響である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)白内障
2)白血病
3)胎児の障害
4)皮膚の紅斑
5)皮膚がん

4 わが国の保健統計に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)平均寿命と健康寿命の差は、女性より男性の方が大きい。
2)平均寿命が延伸した理由に、乳児死亡率の低下がある。
3)特定死因を除去した場合の平均寿命の延びが最も大きい死因は、心疾患である。
4)老年人口割合の増加にも関わらず、老年人口指数は低下している。
5)周産期死亡においては、死産数よりも早期新生児死亡数の方が多い。

5 ある地域の40歳以上の男性を対象としたコホート研究において、喫煙群と非喫煙群を各々20万人年観察し、疾患ABの罹患者の人数を調査した結果を表にまとめた。喫煙と疾患Aおよび疾患Bとの関連に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ



14万人を5年間追跡した場合と、5万人を4年間追跡した場合の観察人年は同じである。
2)喫煙による疾患Aの相対危険は、0.10である。
3)喫煙による相対危険は、疾患Aより疾患Bが大きい。
4)喫煙群における罹患者数は、疾患Bより疾患Aで多い。
5)禁煙による寄与危険は、疾患Aより疾患Bが大きい。

6 疫学研究と倫理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に従う。
2)研究参加の同意は、研究対象者から資料や生体試料を得る前でなければならない。
3)研究対象者は、研究参加を一度同意すると撤回できない。
4)研究対象者の個人情報は、適切に保護されなければならない。
5)研究者は、継続して研究倫理に関する教育や研修を受けなければならない。

7 身体活動・運動に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)健康づくりのための身体活動基準2013では、小児の身体活動の基準値が示されている。
23メッツ以上の身体活動でなければ、健康に対する効果は得られない。
3)身体活動・運動は、結腸がんのリスクを低減する。
4)身体活動・運動は、骨格筋のインスリン抵抗性を高める。
5)身体活動・運動は、HDL-コレステロール値を低下させる。

8 飲酒に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)長期にわたる多量飲酒は、骨粗鬆症のリスク因子である。
2)適正飲酒は、HDL-コレステロール値を低下させる。
3)アルコール依存症の発症リスクは、飲酒開始年齢と関係がない。
4)総死亡の相対危険は、飲酒量がゼロの時に最も低い。
5)飲酒した未成年者は、未成年者飲酒禁止法により罰せられる。

9 ウイルス対策が重要とされているがんである。正しいのはどれか。2つ選べ
1)肝がん
2)子宮体がん
3)胃がん
4)成人T細胞白血病
5)乳がん

10 ロコモティブシンドロームに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)日本整形外科学会が最初に提唱した概念である。
2)運動器の障害のために、要介護リスクが高くなった状態のことである。
3)健康日本21(第二次)では、有病率を減少させる目標が設定されている。
42ステップテストは、診断に用いられる。
5)予防には、アクティブガイドのプラス・テンが勧められている。

11 感染症法において、入院措置の対象となる感染症である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)コレラ
2)結核
3)アメーバ赤痢
4)レジオネラ症
5)日本脳炎

12 予防接種法による定期予防接種に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)都道府県が実施主体として行う。
265歳以上の者のインフルエンザ予防接種は、努力義務である。
3)小児の肺炎球菌予防接種は、努力義務である。
4)風しんの初回接種は、中学校1年生に相当する年齢時に行う。
5)結核のワクチン(BCG)は、不活化ワクチンである。

13 最近の国民医療費に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
11人当たりの国民医療費は、30万円を超えている。
265歳以上の1人当たりの国民医療費は、65歳未満の約2倍である。
3)国民医療費は、公費負担分を含まない。
4)国民医療費は、正常な妊娠や分娩に要する費用を含む。
5)傷病分類別医科診療医療費では、「悪性新生物」の割合が最も多い。

14 社会福祉に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)障害者支援施設は、社会福祉施設である。
2)居宅介護は、障害者総合支援法によるサービスに含まれる。
3)自立支援サービスの申請は、国に対して行う。
4)難病患者は、障害者総合支援法の対象に含まれる。
5)自立支援医療は、障害者総合支援法に含まれる。

15 保健所に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)第二次世界大戦後、初めて設置された。
2)健康増進法に基づいて設置されている。
3)管轄人口は、50万人以上と定められている。
4)要介護認定を行う。
5)食中毒発生時に、現地で疫学調査を行う。

16 介護保険制度に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)被保険者は、20歳以上の者である。
2)手すりの取付けの住宅改修は、給付対象になる。
3)予防給付の対象者は、要介護1、要介護2に該当する者である。
4)利用するサービスは、利用者自身が選択・決定できない。
5)管理栄養士による居宅療養管理指導料は、医師の指示なく算定できる。

17 労働安全衛生法に規定されている一般健康診断である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)有機溶剤健康診断
2)石綿健康診断
3)海外派遣労働者の健康診断
4)給食従業員の検便
5)じん肺健康診断

18 細胞内での代謝とそれが行われる部位の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)クエン酸回路 --------- 細胞質ゾル
2β酸化 ------------------ リボソーム
3)たんぱく質合成 ----- プロテアソーム
4)電子伝達系 ----------- ミトコンドリア
5)解糖 -------------------- ゴルジ体

19 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ドコサヘキサエン酸は、中鎖脂肪酸である。
2)アラキドン酸は、n3系脂肪酸である。
3)ジアシルグリセロールは、複合脂質である。
4)胆汁酸は、ステロイドである。
5)スフィンゴリン脂質は、グリセロールを含む。

20 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ミカエリス定数(Km)が小さいほど、酵素と基質の親和性が低い。
2)アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。
3)化学反応における活性化エネルギーは、酵素によって低下する。
4)酵素の反応速度は、至適pHで最小となる。
5)律速酵素は、代謝経路で最も速い反応に関与する。

21 糖質・脂質代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)腎臓は、糖新生を行わない。
2)筋肉は、糖新生を行う。
3)インスリンは、肝細胞のグルコース輸送体(GLUT2)に作用する。
4)ホルモン感受性リパーゼの活性は、インスリンによって抑制される。
5)過剰なアルコール摂取により、血清トリグリセリド億は低下する。

22 個体の恒常性に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)細胞外液のpHは、7.0に維持されている。
2)体液の浸透圧は、9%の食塩水の浸透圧に等しい。
3)体温は、1日のうちで早朝に最も高い。
4)メラトニンは、概日リズム(サーカディアンリズム)に関係する。
5)消化管の運動は、交感神経の興奮で亢進する。

23 加齢・疾患に伴う変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)細胞分裂を繰り返すと、テロメアは長くなる。
2)プログラム化された細胞死を、ネクローシスという。
3)加齢に伴い、細胞内水分量は増加する。
4)加齢に伴う臓器の萎縮を、廃用性萎縮という。
5)脳血管疾患は、認知症の原因になる。

24 症候に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ショック状態では、血圧が上昇している。
2)低血糖になると、交感神経が刺激される。
3)チアノーゼは、貧血で出現しやすい。
4)体重は、バイタルサイン(生命徴候)に含まれる。
5)浮腫は、血漿膠質浸透圧の上昇により出現する。

25 肥満と代謝疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)肥満者は、インスリン感受性が高い。
2)肥満者は、レプチンの分泌が低下している。
3)二次性肥満は、原発性肥満より多い。
4)クッシング症候群は、中心性肥満を起こす。
5)メタボリックシンドロームの診断基準項目に、BMIが含まれる。

26 胃酸に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)主細胞でつくられる。
2)分泌が低下すると、鉄の吸収は低下する。
3)迷走神経の興奮は、分泌を抑制する。
4)ヒスタミンは、分泌を抑制する。
5)セクレチンは、分泌を促進する。

27 腸疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)潰瘍性大腸炎では、大腸がんのリスクが高まる。
2)クローン病では、肛門病変はみられない。
3)過敏性腸症候群では、粘血便がみられる。
4)たんぱく漏出性胃腸症では、高アルブミン血症がみられる。
5)麻痺性イレウスでは、腸管蠕動運動の亢進がみられる。

28 循環器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)門脈を流れる血液は、動脈血である。
2)肺動脈を流れる血液は、動脈血である。
3)副交感神経の興奮により、心拍数は増加する。
4)末梢の血管が収縮すると、血圧は上昇する。
5)胸管は、左鎖骨下動脈に流入する。

29 循環器疾患とそれを引き起こしやすい病態の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)脳出血 -------------- 低血圧
2)くも膜下出血 ----- 一過性脳虚血発作(TIA
3)ラクナ梗塞 -------- 心房細動
4)脳塞栓 -------------- 下肢深部静脈血栓症
5)心筋梗塞 ----------- 不安定狭心症

30 腎と尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)尿細管は、糸球体とボーマン嚢で構成される。
2)原尿中のグルコースは、50%以上が尿中へ排泄される。
3)ナトリウムの再吸収は、アルドステロンにより低下する。
4)レニンの分泌は、循環血液量が低下すると亢進する。
5)腎不全が進行すると、代謝性アルカローシスになる。

31 腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)糖尿病腎症は、ネフローゼ症候群にならない。
2CKD(慢性腎臓病)の診断基準では、糸球体濾過量(GFR)が、60 mL//1.73 m2以上である。
3)推算糸球体濾過量(eGFR)は、血清クレアチニン値を用いて算出する。
4)血液透析は、24時間連続して行う。
5)死体腎移植を受けた患者には、免疫抑制剤の投与は不要である。

32 ホルモンの構造と作用機序に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ドーパミンは、ペプチドホルモンである。
2)インスリンは、細胞膜を通過して件用する。
3)チロキシンは、細胞膜にある受容体に結合して作用する。
4)アドレナリンは、核内受容体に結合して作用する。
5cAMP(サイクリックAMP)は、セカンドメッセンジャーである。

33 ホルモンと内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。
2)成長ホルモンは、下垂体後葉から分泌される。
3)バセドウ病では、徐脈がみられる。
4)原発性アルドステロン症は、高カリウム血症を起こす。
5)褐色細胞腫は、高血圧を起こす。

34 神経系に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)神経管の閉鎖には、葉酸が必要である。
2)脳神経は、中枢神経系に属する。
3)中脳は、橋と脊髄の間にある。
4)体温調節中枢は、延髄にある。
5)摂食中枢は、視床にある。

35 神経系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)ウェルニッケ脳症は、ビタミンB12欠乏で起こる。
2)アルツハイマー病では、脳萎縮がみられる。
3)アルツハイマー病では、見当識は保たれる。
4)パーキンソン病では、片麻痺がみられる。
5)パーキンソン病では、錐体外路症状がみられる。

36 運動器系の構造と機能に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)橈骨は、前腕の骨である。
2)骨膜は、骨折時の骨再生に関与している。
3)靭帯は、骨と骨を連結する。
4)可動関節は、関節包で覆われている。
5)骨格筋は、平滑筋である。

37 運動器系に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)エストロゲンは、骨吸収を促進する。
2)骨粗鬆症では、骨密度が増加する。
3)関節リウマチでは、多発関節炎が起こる。
4)変形性関節症では、関節軟骨の肥大が起こる。
5)サルコペニアでは、骨格筋量が増加している。

38 呼吸器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)左肺は、上乗、中葉、下葉からなる。
2)横隔膜は、呼気時に収縮する。
3)血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を低下させる。
4)内呼吸は、肺胞で行われるガス交換である。
5)肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみやすい。

39 妊娠、分娩と乳汁分泌に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)プロラクチンの急激な分泌増加により、排卵が起こる。
2)着床後、受精卵の卵割が始まる。
3)胎盤を通して、母体と胎児の血球が混合する。
4)プロラクチンは、子宮を収縮させる。
5)オキシトシンは、射乳を起こす。

40 血液系に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)赤血球の寿命は、約21日である。
2)赤芽球の分裂・増殖は、エリスロポエチンにより抑制される。
3)血小板は、核をもつ。
4)単球が血管外へ遊走すると、マクロファージになる。
5)肥満細胞は、異物を貪食する。

41 血液系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血友病は、ビタミンK欠乏により起きる。
2)特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では、骨髄の低形成がみられる。
3)鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値は低下する。
4)溶血性貧血では、血清ハプトグロビン値は上昇する。
5)再生不良性貧血は、葉酸欠乏により起きる。

42 免疫と生体防御に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)好中球は、自然免疫を担っている。
2)ナチュラルキラー(NK)細胞は、特異的防御機構を担っている。
3Bリンパ球は、胸腺で成熟する。
4Tリンパ球は、免疫グロブリンを産生する。
5)免疫グロブリンは、細胞性免疫を担っている。

43 免疫・アレルギー疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)全身性エリテマトーデス(SLE)は、男性に多い。
2)強皮症では、食道の蠕動運動は低下する。
3)バセドウ病は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)に対する抗体により発症する。
4)シェーグレン症候群では、唾液の分泌が増加する。
5)エイズ(AIDS)では、日和見感染が起こる。

44 感染症とその病原体の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)淋病 ----------- マイコプラズマ
2)梅毒 ----------- 真菌
3)麻疹 ----------- 細菌
4)水痘 ----------- ウイルス
5)手足口病 ----- リケッチア

45 食嗜好に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)個人の一生で変化する。
2)服用している医薬品の影響を受ける。
3)分析型の官能評価(3点識別法)で調べる。
4)環境要因による影響を受ける。
5)栄養状態による影響を受ける。

46 小麦・大麦に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)強力粉は、軟質小麦から製造される。
2)六条大麦は、麦みその原料として利用される。
3)小麦の主な構成でんぷんは、アミロースである。
4)二条大麦の主な構成たんぱく質は、グルテニンである。
5)小麦粉の等級は、たんぱく質含量に基づく。

47 野菜とその含有成分の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)キャベツ ----------- S-メチルメチオニン
2)たまねぎ ----------- イソチオシアネート
3)だいこん ----------- ジプロピルジスルフィド
4)なす ----------------- ククルビタシン
5)カリフラワー ----- テアニン

48 鶏卵に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)全卵たんぱく質のアミノ酸スコアは、80である。
2)オボアルブミンは、卵黄の主要たんぱく質である。
3)リゾチームは、卵白よりも卵黄に多い。
4)卵黄係数は、鮮度が低下すると高くなる。
5)卵黄のリン脂質は、レシチンを含む。

49 微生物利用食品に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ビールは、単発酵酒である。
2)焼酎乙類(本格焼酎)は、単式蒸留機を用いて蒸留する。
3)純米吟醸酒は、精米歩合が70%以上である。
4)ワインビネガーは、ワインを乳酸菌で発酵させる。
5)本みりんのアルコール度数は、本直しより高い。

50 日本食品標準成分表2015年版(七訂)に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)食品群別の収載食品数は、野菜類が最も多い。
2)食品の検索を容易にするため、新たに索引番号が設けられた。
3)炭水化物の成分値には、食物繊維が含まれない。
4)食塩相当量には、グルタミン酸ナトリウムに由来するナトリウムは含まれない。
5)ビタミンCは、還元型のみの値を収載している。

51 ペクチンに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)こんぶの主な多糖類である。
2)主な構成糖は、グルクロン酸である。
3)果実の成熟とともに不溶化する。
4)低メトキシルペクチンは、カルシウムイオンの存在下でゲル化する。
5)ペクチン分解酵素は、果汁の苦味除去に利用されている。

52 油脂の物理化学的性質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)けん化価は、構成脂肪酸の不飽和度を示す。
2)ヨウ素価は、構成脂肪酸の平均分子量を示す。
3)酸価は、油脂中の遊離脂肪酸量を示す。
4)屈折率は、油脂の酸化により低下する。
5)粘度は、油脂の酸化により低下する。

53 食品の褐変に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)じゃがいも切断面の褐変には、アミノカルボニル反応が関与する。
2)みその色は、ポリフェノールオキシダーゼが関与する。
3)還元糖は、アミノ化合物と反応して酵素的褐変を起こす。
4)酵素的褐変は、ブランチングにより抑制できる。
5)酵素的褐変は、水分活性が0.2付近で最も高くなる。

54 食品の味に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)食塩を少量加え甘味が増強することを、相乗効果という。
2)苦味の閾値は、基本味の中で最も高い。
3)辛味は、舌の粘膜に生じる収斂作用による。
4)こんぶに含まれる旨味成分は、5'-グアニル酸である。
5)たけのこに含まれるえぐ味成分は、ホモゲンチジン酸である。

55 食品衛生行政に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)食品のリスク評価は、農林水産省が行う。
2)食品のリスク管理は、食品安全委員会が行う。
3)食品添加物のADI1日摂取許容量)は、厚生労働省が設定する。
4)指定添加物は、消費者庁長官が指定する。
5)食品中の農薬の残留基準は、厚生労働大臣が設定する。

56 油脂の酸化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)動物性油脂は、植物性油脂より酸化されやすい。
2)酸化は、不飽和脂肪酸から酸素が脱離することで開始される。
3)過酸化脂質は、酸化の終期に生成される。
4)発煙点は、油脂の酸化により低下する。
5)酸化の進行は、鉄などの金属によって抑制される。

57 カンピロバクターとそれによる食中毒に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)潜伏期間は、サルモネラ菌よりも短い。
2)大気中で増殖する。
3)耐熱性エンテロトキシンを産生する。
4)芽胞を形成する。
5)人畜共通感染症の原因菌である。

58 寄生虫に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)さば中のアニサキスは、食酢の作用で死滅する。
2)回虫による寄生虫症は、化学肥料の普及で増加した。
3)日本海裂頭条虫は、ますの生食によって感染する。
4)サルコシステイスは、ほたるいかの生食によって感染する。
5)横川吸虫は、さわがにの生食によって感染する。

59 食品中の有害物質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)アクリルアミドは、畜肉や魚肉を高温で調理した際に生成する。
2Trp-P-1は、チロシン由来のヘテロサイクリックアミンである。
3)畜牛の舌は、異常プリオンの特定危険部位である。
4)アフラトキシンは、煮沸すると容易に分解する。
5)米には、カドミウムの基準値が設定されている。

60 食品添加物とその用途の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ソルビン酸カリウム -------- 乳化剤
2)エリソルビン酸 -------------- 酸化防止剤
3)アスパルテーム -------------- 酸味料
4)亜硝酸ナトリウム ----------- 殺菌科
5)次亜塩素酸ナトリウム ----- 防かび剤

61食品表示法における表示に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)非遺伝子組換え食品には、「遺伝子組換えでない」の表示が義務づけられている。
2)賞味期限が3か月を超える場合は、年月の表示ができる。
3)リボフラビンを着色料の目的で使用する場合は、表示が免除される。
4)さばの加工食品には、アレルギー表示が義務づけられている。
5)大豆油製造で抽出に使用されたヘキサンは、表示が免除される。

62 栄養機能食品に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)消費者庁長官への届出が必要である。
2)生鮮食品は、栄養成分の機能の表示ができない。
3n3系脂肪酸は、栄養成分の機能の表示ができる。
4)特別用途食品の1つとして位置付けられている。
5)個別の食品の安全性について、国による評価を受ける必要がある。

63 食品とその規格基準の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)清涼飲料水(りんごの搾汁)----- デオキシニバレノール基準以下
2)食肉製品 ------------------------------- 亜硝酸根基準以下
3)即席めん類  ------------------------- 酸価と過酸化物価基準以下
  (めんを油脂で処理したもの)
4)殺菌液卵 ------------------------------- サルモネラ属菌陰性
5)生あん ---------------------------------- シアン化合物検出せず

64 食品加工に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ポリリン酸ナトリウムは、食肉のミオグロビンの色を固定化させる。
2)水酸化カルシウムは、こんにゃくいものグルコマンナンを凝固させる。
3)硫酸ナトリウムは、大豆のグリシニンを凝固させる。
4)水酸化カリウムは、魚肉のアクトミオシンの調製に用いられる。
5)塩化マグネシウムは、牛乳のκ-カゼインを部分分解する。

65 食品の保存に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1MAModified Atmosphere)包装では、包装内の酸素濃度を上昇させる。
2)葉菜類は、生のまま冷凍すると変色が防止できる。
3)ボツリヌス菌は、真空包装でも増殖する。
4)解凍後のドリップ量は、急速凍結により増加する。
5)冷凍保存は、食品の酸化を長期間抑制する。

66 食品の嗜好要因と評価する測定機器の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)かたさ -------- 破断測定機
2)付着性 -------- テクスチュロメーター
3)酸味 ----------- pHメーター
4)香気成分 ----- ガスクロマトグラフ
5)色 -------------- 示差屈折計

67 食塩と調理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)味付け飯の食塩添加量は、加水量の3.0%が目安である。
2)すまし汁の食塩濃度は、1.2%が目安である。
3)野菜の浅漬けの脱水目的で使う食塩濃度は、野菜量の0.2%が目安である。
4)貝類の砂をはかせる目的で使う食塩水の濃度は、3.0%が目安である。
5)果物の褐変は、食塩水に浸すことで促進する。

68 食品のテクスチャーに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)味覚に影響を及ぼす。
2)影響を及ばす因子として、コロイド粒子がある。
3)急速凍結は、緩慢凍結に比べ解凍後の変化が大きい。
4)えん下困難者用食品の許可基準に関係する。
5)流動性をもったコロイド分散系をゾルという。

69 でんぷんの調理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)透明度を重視するあんかけでは、コーンスターチを使用する。
2)くずでんぷんのゲルは、低温(4)で保存するとやわらかくなる。
3)じゃがいもでんぷんのゲルに食塩を添加すると、粘度が増加する。
4)ゲルに使用するじゃがいもでんぷん濃度は、2%が目安である。
5)さつまいもでは、緩慢加熱によりでんぷんが分解して、甘味が増す。

70 栄養の定義、栄養と健康・疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)栄養とは、生物が生命を維持するために摂取すべき物質のことをいう。
2)栄養素には、生体内において他の栄養素に変換されるものがある。
3)欠乏症は、潜在的な欠乏状態を経て生じる。
4)エネルギーの過剰摂取は、マラスムスを誘発する。
5)飽和脂肪酸の過剰摂取は、循環器疾患のリスクを下げる。

71 消化管ホルモンに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ガストリンの分泌は、胃に食塊が入ると抑制される。
2)ガストリンの分泌は、セクレチンによって促進される。
3)セクレチンの分泌は、十二指腸内H濃度の上昇によって抑制される。
4)コレシストキニンの分泌は、消化物中のペプチドによって促進される。
5)膵臓からのHCO3の分泌は、コレシストキニンによって促進される。

72 次の式で算出される値の名称である。正しいのはどれか。1つ選べ。

〔摂取量-(糞中排泄量-糞中内因性損失量)〕÷摂取量×100

1)見かけの消化吸収率
2)真の消化吸収率
3)窒素出納
4)生物価
5)正味たんぱく質利用率

73 アミノ酸代謝の臓器差に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)イソロイシンは、主に骨格筋で代謝される。
2)バリンは、主に肝臓で代謝される。
3)グルタミン酸は、小腸で代謝される。
4)腎臓では、グルタミンからアンモニアが産生される。
5)フィッシャー比は、血液中の分枝アミノ酸と芳香族アミノ酸のモル比である。

74 たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)食品たんぱく質の栄養価は、アミノ酸の総量で決まる。
2)アミノ酸価は、食品たんぱく質中の理想的な可欠(非必須)アミノ酸量を示す。
3)制限アミノ酸が複数ある食品に、第一制限アミノ酸のみを加えると、栄養価が低下することがある。
4)たんぱく質効率比(protein efficiency ratio)は、窒素出納を基にして算出される。
5)飢餓状態では、窒素出納は正になる。

75 血糖とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)グルコースの筋肉組織への取込は、インスリンにより促進される。
2)グルカゴンは、筋肉グリコーゲンの分解を促進する。
3)組織重量当たりのグリコーゲン量は、肝臓より筋肉の方が多い。
4)コリ回路では、アミノ酸からグルコースが産生される。
5)脂肪酸は、糖新生の材料として利用される。

76 食物繊維と難消化性糖質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)不溶性食物繊維は、血圧を上昇させる。
2)水溶性食物繊維は、大腸内pHを上昇させる。
3)難消化性糖質は、インスリンの分泌を促進させる。
4)難消化性糖質の過剰摂取は、便秘を引き起こす。
5)有用菌増殖効果のあるオリゴ糖は、プレバイオティクスである。

77 脂質の体内代謝と臓器間輸送に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ホルモン感受性リパーゼは、食後に活性化される。
2)カイロミクロンは、門脈経由で肝臓に運ばれる。
3)リポたんぱく質は、粒子の外側に疎水成分をもつ。
4LDLの主なアポたんぱく質は、アポA1である。
5)ケトン体は、脳でエネルギー源として利用される。

78 ビタミンの構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1β-カロテンは、小腸でロドプシンに変換される。
2)活性型ビタミンDは、細胞膜上の受容体と結合する。
3)ビタミンEは、LDLの酸化を防ぐ。
4)ビタミンB12は、分子内にモリブデンをもつ。
5)酸化型ビタミンCは、ビタミンEにより還元型になる。

79 ビタミンに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ビタミンAは、エネルギー代謝に補酵素として作用する。
2)ビタミンEの必要量は、飽和脂肪酸摂取の増加時に高まる。
3)吸収されたビタミンB1の余剰分は、糞中に排泄される。
4)ビタミンB6は、生体内の酸化還元反応に必要である。
5)ビオチンは、生卵白中のアビジンと結合する。

80 血液中のカルシウム濃度の変化とその応答に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)カルシウム濃度が低下すると、カルシトニンの分泌が高まる。
2)カルシウム濃度が低下すると、活性型ビタミンDの産生が高まる。
3)カルシウム濃度が低下すると、腎臓におけるカルシウムの再吸収が抑制される。
4)カルシウム濃度が上昇すると、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が促進される。
5)カルシウム濃度が上昇すると、骨吸収が促進される。

81 カルシウムと鉄の吸収に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)カルシウムの吸収は、脂肪により促進する。
2)カルシウムの吸収は、リンにより促進する。
3)カルシウムの吸収は、フィチン酸により促進する。
4)ヘム鉄の吸収は、ビタミンCにより促進する。
5)非ヘム鉄の吸収は、動物性たんぱく質により促進する。

82 水の出納に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)栄養素1g当たりの代謝水は、脂質が最も少ない。
2)不可避尿量は、摂取した水分量に影響される。
3)不感蒸泄では、水のみが失われる。
41日に必要な水分摂取の最低量は、不可避尿量と随意尿(可避尿)量の合計である。
5)低張性脱水では、電解質を含まない水を補給する。

83 基礎代謝量に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)安静座位で測定する。
2)男性に比べて女性が高い。
3)環境温度に影響されない。
4)低栄養状態で増大する。
5)アドレナリンにより増大する。

84 栄養ケア・マネジメントに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)栄養スクリーニングは、侵襲性が高い。
2)栄養アセスメントは、栄養状態を評価・判定する。
3)栄養診断は、疾病を診断する。
4)栄養ケア計画の目標設定には、優先順位をつけない。
5)モニタリングは、最終的な評価である。

85 静的栄養アセスメントの指標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血清トランスサイレチン値
2)血清トランスフェリン値
3)血清総コレステロール値
4)血清レチノール結合たんぱく質値
5)フィッシャー比

86 日本人の食事摂取基準(2015年版)において、70歳以上で目標とするBMIkg/m2)の範囲である。正しいのはどれか。1つ選べ。
118.5 22.0
218.5 24.9
320.0 22.0
420.0 24.9
521.5 24.9

87 日本人の食事摂取基準(2015年版)における、ビタミンの耐容上限量(UL)に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ビタミンAでは、カロテノイドを含む。
2)ビタミンEでは、α-トコフェロール以外のビタミンEを含む。
3)ナイアシンでは、ナイアシン当量としての量で設定されている。
4)ビタミンB6では、食事性ビタミンB6としての量で設定されている。
5)葉酸では、プテロイルモノグルタミン酸としての量で設定されている。

88 成長・発達に伴う変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)頭囲と胸囲が同じになるのは4歳頃である。
2)体重1 kg当たりの摂取水分量は、成人期より幼児期の方が多い。
3)カウプ指数による肥満判定基準は、年齢に関わらず一定である。
4)乳幼児身体発育曲線における50パーセンタイル値は、平均値を示している。
5)微細運動の発達は、粗大運動の発達に先行する。

89 母乳に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)乳糖は、成熟乳より初乳に多く含まれる。
2)ラクトフェリンは、初乳より成熟乳に多く含まれる。
3)吸啜刺激は、プロラクチンの分泌を抑制する。
4)母乳の脂肪酸組成は、母親の食事内容の影響を受ける。
5)母親の摂取したアルコールは、母乳に移行しない。

90 妊娠期の糖代謝異常に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)妊娠糖尿病とは、妊娠中に発症した明らかな糖尿病のことをいう。
2)妊娠糖尿病の診断基準は、非妊娠時の糖尿病の診断基準とは異なる。
3)妊娠糖尿病では、巨大児を出産する可能性が高い。
4)肥満は、妊娠糖尿病発症のリスク因子である。
5)糖尿病合併妊娠では、インスリン療法を行う。

91 離乳の進め方に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)哺乳反射が活発になってきたら、離乳食を開始する。
2)離乳を開始して1か月を過ぎた頃から、離乳食は13回にする。
3)歯ぐきでつぶせる固さのものを与えるのは、生後9か月頃からである。
4)はちみつは、生後9か月頃より与えてよい。
5)卵は、卵白から全卵へ進めていく。

92 新生児期・乳児期の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)頭蓋内出血の予防として、ビタミンAを投与する。
2)母乳性黄疸が出現した場合には、母親のカロテン摂取量を制限する。
3)乳糖不耐症では、乳糖強化食品を補う。
4)ビタミンDの欠乏により、くる病が起こる。
5)フェニルケトン尿症では、フェニルアラニンを増量したミルクを用いる。

93 幼児期の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、成人より低い。
2)推定エネルギー必要量は、成長に伴うエネルギー蓄積量を含む。
3)間食は、幼児の好きなだけ摂取させてよい。
4)咀しゃく機能は、1歳頃に完成される。
5)クワシオルコル(kwashiorkor)では、エネルギー摂取量が不足している。

94 思春期の女子に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)思春期前に比べ、エストロゲンの分泌量は減少する。
2)思春期前に比べ、皮下脂肪量は減少する。
3)貧血の多くは、巨赤芽球性貧血である。
4)急激な体重減少は、月経異常の原因となる。
5)神経性やせ症(神経性食欲不振症)の発症頻度は、男子と差はない。

95 更年期の女性に起こる変化である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血清HDL-コレステロール値の上昇
2)エストロゲン分泌量の増加
3)黄体形成ホルモン(LH)分泌量の増加
4)卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌量の減少
5)骨吸収の抑制

96 嚥下障害の高齢者に適した調理法に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)バナナをつぶす。
2)きゅうりを刻む。
3)にんじんを軟らかく煮る。
4)ジュースをゼリー状に固める。
5)お茶にとろみをつける。

97 高齢者の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクが高い。
2)サルコペニアでは、筋萎縮がみられる。
3)フレイルティ(虚弱)の予防では、除脂肪体重を維持する。
4)褥瘡の予防では、たんぱく質を制限する。
5)誤嚥性肺炎の予防では、口腔ケアを実施する。

98 ストレス応答の抵抗期に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)交感神経の活動は、低下する。
2)糖新生は、亢進する。
3)血中遊離脂肪酸値は、低下する。
4)血清ビタミンC値は、上昇する。
5)尿中カルシウム排泄量は、低下する。

99 環境温度と身体機能の変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)低温環境では、ふるえ熱産生が起こる。
2)低温環境では、アドレナリンの分泌が減少する。
3)高温環境では、熱産生が増加する。
4)高温環境では、皮膚血管が収縮する。
5夏季は、冬季に比べ基礎代謝量が増加する。

【午後の部】

100 「週3日休肝日にする」という行動日標を、1か月継続している男性への管理栄養士の支援である。トランスセオレティカルモデルに基づいた支援として、正しいのはどれか。1つ選べ。
1)行動目標について、家族に宣言するように勧める。
2)毎晩の飲酒を続けることによる健康へのリスクを説明する。
3)家に、アルコール飲料を置かないことを勧める。
4)休肝日を守ることのメリットとデメリットを、一緒に考える。
5) お酒のエネルギー量を、調べてみるように伝える。

101 血圧が高めの高齢女性に、計画的行動理論を活用した減塩のための支援を行った。主観的規範を高めるための管理栄養士の発言である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)減塩調味料を使えば、簡単に食塩摂取量を減らせますよ。
2)メニューに食塩相当量を示している飲食店を紹介しますね。
3)減塩を続ければ、健康診査の結果もよくなると思いますよ。
4)工夫次第で、減塩した料理も、おいしく作れますよ。
5)ご家族も、あなたがずっと元気でいてくださることを願っていますよ。

102 イノベーション普及理論によれば、イノベーションの普及には、相対的優位性、適合性、わかりやすさ(複雑性)、試行可能性、可観測性の5つの条件が関係する。管理栄養士が新たに作成した離乳食メニュー集を、速やかに普及させるために、相対的優位性を活用した内容である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)メニュー集を使って試作した人の例を、SNSで公開する。
2)メニュー集を使った離乳食教室への参加を呼びかける。
3)よく使う調理器具で作れることをアピールする。
4)これまでの離乳食よりも、経済的に作れることをアピールする。
5)時間のある時に作り置きし、保存する方法を説明する。

103 全国の女子高校生を対象に、メディアを活用してやせすぎに対する注意喚起を促す情報を発信することになった。やせすぎの予防効果が期待される情報発信の内容と提示方法の組合せである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)全国の若年女性のやせの割合 ----------- グラフ
2)やせすぎによる妊孕性への影響 -------- 解説文
3)摂食障害の事例 ----------------------------- 漫画
4)思春期外来のある医療機関 -------------- マップ

104 妊娠初期の妊婦に対する栄養カウンセリングの初回面接である。行動変容の準備性を確認する管理栄養士の発言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)今朝、朝食に何を召し上がりましたか。
2)食事調査の結果をご覧になって、どう思われましたか。
3)ご家族は、食事について、どのようにおっしゃっていますか。
4)今日お話した内容について、何か質問がありますか。

105 食事を食べる速さがとても速いと話す、営業職の男性肥満者に対する栄養カウンセリングである。管理栄養士が行動分析を行う際の質問である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)速く食べる時は、どのような時ですか。
2)どんな食べ物が、好きですか。
3)人と一緒に食べる時にも、速いですか。
4)ゆっくり食べる時も、ありますか。
5)ゆっくり食べた時は、どんな気持ちですか。

106 毎回学校給食を残すA子さんに、給食を完食することについて、考えを尋ねた。A子さんの発言記録の中で意思決定バランスに関する発言である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)先生に褒められると思います。
2)給食の献立が気になります。
3)元気になると思います。
4)無理して食べると気分が悪くなります。
5)残すと友達の日が気になります。

107 ストレスマネジメントには、問題焦点コーピングと情動焦点コーピングがある。仕事の忙しさがストレスとなり暴飲暴食になってしまうと話す、肥満の単身男性のストレスマネジメントである。正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。
1)肥満でない同僚から話を聞く。 -------------------------------- 情動焦点コーピング
2)気晴らしに趣味の時間を持つ。 -------------------------------- 問題焦点コーピング
3)どんな日に食べ過ぎてしまうか、考える。 ----------------- 情動焦点コーピング
4)職場以外では、仕事のことを考えないようにする。 ----- 問題焦点コーピング
5)家族に悩みを聞いてもらう。 ----------------------------------- 情動焦点コーピング

108 災害を想定して、校区ごとに防災ネットワークを設立することになった。地域のソーシャルキャピタルを高めるための、管理栄養士の働きかけに関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)校区ごとに、災害時に支援の優先度が高い人を把握する。
2)自分の身は自分で守れるように、非常食の確保を促す。
3)避難所運営訓練で、住民による炊き出しを指導する。
4)校区外からの、救援物資の搬入ルートを確認する。

109 小学校において、1年生が正しく著を使えるようになることをねらいとした、食に関する指導を実施することとなった。ねらいに合った環境目標である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)ランチルームに置く、箸のサイズの種類を増やす。
2)自宅でも、正しく箸を使う児童を増やす。
3)給食で、地場産物を活用した献立を増やす。
4)縦割り給食で、1年生に箸の持ち方を教える上級生を増やす。
5)箸の使い方のマナーを、知っている児童を増やす。

110 多忙で管理栄養士との面接の時間が取れないと話す、男性に対する減量のための支援である。食事内容のモニタリングとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)定期的に、1日分の食事記録をファクシミリで送ってもらう。
2)定期的に、1日の食事内容を電話で聞き取る。
3)定期的に、1日分の食事の写真をスマートフォンで送ってもらう。
4)定期的に、ホームページ上の半定量食物摂取頻度調査に入力してもらう。

111 独居の後期高齢者に射し、低栄養改善を目的とした訪問栄養指導を行った。実施記録内容と評価の種類の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)訪問前の電話の会話記録から、学習者の準備性を -------------- 企画評価
   確認した。
2)訪問時の記録から、会話内容の理解度を確認した。 ----------- 影響評価
3)訪問前の体重の変化から、学習者の低栄養改善 ----------------- 経過評価
   確認した。
4)一緒に料理を作った時の記録から、学習者の調理 -------------- 結果評価
   技術を確認した。
5)食料品の買い物の記録から、学習者のおおよその -------------- 経済評価
   食費を確認した。

112 地域で、3回シリーズの調理を含む教室を実施した。栄養教育プログラムの形成的評価である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)開始前のスタッフ研修で、調理の難易度を確認した。
2)初回の収支が赤字だったので、食材料費の妥当性を検討した。
3)最終回の食材クイズで、学習内容の定着度を確認した。
4)プログラム終了後に、参加者の家庭での実践状況を調べた。
5)プログラム終了後に、年代別の出席率を算出した。

113 高校の水泳部監督から、部員全員の体組成を毎年モニタリングしているが、体格がよくならないと相談され、部員の体作りを目的とする栄養教育に初めて取り組むことになった。栄養教育の評価デザインとして、実現可能性と精度から、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)平均体格の水泳部員1名をモデルケースとして栄養教育プログラムを実施し、教育前後の体組成を比較する。
2)水泳部員全員に栄養教育プログラムを実施し、教育前後の体組成を比較する。
3)水泳部員全員に栄養教育プログラムを実施し、教育前後の体組成の変化量を、前年同期間の部員全員の変化量と比較する。
4)水泳部員全員を、栄養教育を行うグループと行わないグループにランダムに分け、教育後にグループ間で体組成の変化量を比較する。

114 個人の健康行動に作用する要因を生態学的モデルで捉えると、個人内、個人間、組織、地域、政策といった多層のレベルがある。大学生対象の適正飲酒の取組と、生態学的モデルの各レベルの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
l)学生が、サークルの先輩から適度な飲酒量の話を聞いた。------- 個人内レベル
2)学生が、配布された急性アルコール中毒に関する ----------------- 個人間レベル
   パンフレットを読んだ。
3)入学式の季節に、全学部でアルコール中毒防止の ----------------- 組織レベル
   ガイダンスを行った。
4)大学構内での飲酒が、学則により全面的に禁止された。--------- 地域レベル
5)大学周辺の飲食店が急性アルコール中毒防止の -------------------- 政策レベル
   ポスター掲示に協力した。

115 介護報酬、診療報酬に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)療養食加算は、入院基本料に加算できる。
2)栄養マネジメント加算は、居宅サービス費に加算できる。
3)栄養サポートチーム加算は、入院時食事療養費に加算できる。
4)入院栄養食事指導料の算定対象に、がん患者が含まれる。
5)在宅患者訪問栄養食事指導料の算定要件に、調理実技の指導が必須である。

116 臨床栄養に関わる用語とその説明の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)アドヒアランス --------------- 治療への患者の積極的な参加
2)バリアンス --------------------- 情報開示に対する患者の権利
3)ターミナルケア --------------- 重症度の判別
4)ノーマライゼーション ------ 治療の標準化
5)リスクマネジメント --------- 障がい者と健常者との共生

117 骨格筋量のアセスメント指標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)肩甲骨下部皮下脂肪厚
2)血中ヒスチジン億
3)血清CRPC反応性たんぱく質)値
4)尿中アルブミン排泄量
5)クレアチニン身長係数

118 経腸栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)半消化態栄養剤は、脂質を含まない。
2)成分栄養剤の窒素源は、たんぱく質である。
3)半固形タイプの栄養剤は、胃瘻に使用できない。
4)下部消化管完全閉塞時には、禁忌である。
5)下痢が生じた場合は、投与速度を速める。

119 静脈栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)末梢静脈栄養法では、1日に2,000 kcalを投与できる。
2)末梢静脈栄養法で投与できるアミノ酸濃度は、30%である。
3)中心静脈栄養法は、1週間以上は実施できない。
4)中心静脈栄養法の基本輸液剤には、亜鉛が含まれる。
5)中心静脈栄養法は、在宅では実施できない。

120 食品が医薬品の薬理効果に及ぼす影響に関する記述である。[  ]に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。
[ a ]であるワルファリンの薬理効果は、[ b ]を多量に含む食品を摂取することにより[ c ]する。
    a       b      c
1)抗炎症薬 ----- ビタミンA ----- 増強
2)抗炎症薬 ----- ビタミンK ----- 減弱
3)抗凝固薬 ----- ビタミンA ----- 増強
4)抗凝固薬 ----- ビタミンK ----- 減弱
5)抗凝固薬 ----- ビタミンK ----- 増強

121 SOAPとその記載内容の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1S ----- 低栄養状態である
2O ----- 血清アルブミン値2.8 g/dL
3A ----- 家に帰りたい
4A ----- 嚥下調整食の指導
5P ----- 水を飲む時にむせる

122 薬剤とその適応疾患の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)エリスロポエチン製剤 --------------- 骨粗鬆症
2HMG-CoA還元酵素阻害薬 ---------- 胃食道逆流症
3)抗TNF-α抗体製剤 -------------------- クローン病
4)ヒスタミンH2受容体拮抗薬 ------- LDL-コレステロール血症
5)ビスホスホネート薬 ------------------ 腎性貧血

123 肥満症に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)高度肥満症は、BMI 30 kg/m2以上をいう。
2)高度肥満症の治療には、外科療法がある。
3)除脂肪体重の減少を目指す。
4)超低エネルギー食(VLCD)は、600 kcal/日以下である。
5VLCDによる治療では、乳酸アシドーシスを生じやすい。

124 54歳、女性。現体重52 kg、標準体重50 kg、事務員(軽労作)。合併症のない2型糖尿病と診断された。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
   エネルギー   たんぱく質  脂質
11,500 kcal ----------- 60 g ----------- 40 g
21,500 kcal ----------- 80 g ----------- 60 g
31,750 kcal ----------- 60 g ----------- 40 g
41,750 kcal ----------- 80 g ----------- 60 g

125 高カイロミクロン血症の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)炭水化物の摂取エネルギー比率は、30%E以下とする。
2)たんぱく質の摂取エネルギー比率は、10%E以下とする。
3)脂質の摂取エネルギー比率は、15%E以下とする。
4n3系脂肪酸の摂取量は、制限する。
5)食物繊維の摂取量は、制限する。

126 高尿酸血症の栄養管理および治療薬とその主な効果の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)十分に水分を摂取する --------- 尿酸産生抑制
2)果糖の過剰摂取を控える ------ 尿酸排泄促進
3)アロプリノール ------------------ 尿酸産生抑制
4)プロベネシド --------------------- 尿酸産生抑制
5)コルヒチン ------------------------ 尿酸排泄促進

127 胃食道逆流症の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)高脂肪食の摂取を勧める。
2)かんきつ類の摂取を勧める。
3)分割食を勧める。
4)コルセットの着用を勧める。
5)食後すぐの仰臥位を勧める。

128 消化器疾患とその栄養管理の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)胃・十二指腸潰瘍 ----------------------------------- 炭水化物制限
2)たんぱく漏出性胃腸症 ----------------------------- たんぱく質制限
3C型慢性肝炎 ----------------------------------------- 鉄制限
4)非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD----- 食物繊維制限
5)胆石症 -------------------------------------------------- 水分制限

129腸疾患の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)過敏性腸症候群では、カリウムの摂取量を制限する。
2)潰瘍性大腸炎では、エネルギーの摂取量を制限する。
3)潰瘍性大腸炎では、葉酸の摂取量を制限する。
4)クローン病では、脂質の摂取量を制限する。
5)クローン病では、ビタミンB12の摂取量を制限する。

130 肝硬変の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)腹水がある場合には、エネルギーの摂取量を制限する。
2)食道静脈瘤がある場合には、亜鉛の摂取量を制限する。
3)高アンモニア血症がある場合には、脂質の摂取量を制限する。
4)低血糖がある場合には、ラクツロースを投与する。
5)フィッシャー比低下がある場合には、分枝アミノ酸を投与する。

131 合併症のない男性高血圧症患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)飽和脂肪酸の摂取を勧める。
2)食塩摂取量は、8 g/日とする。
3)アルコール摂取量は、エタノールで2030 mL/日以下とする。
4)カルシウムの摂取量を制限する。
5)マグネシウムの摂取量を制限する。

132 60歳、男性。身長168 cm、体重65 kg(標準体重62 kg)。虚血性心疾患と診断された。この患者の1日当たりの目標栄養量である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギー 1,000 kcal
2)たんぱく質 40g
3)脂質 80g
4)飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率 6%E
5)食物繊維  10g

133 62歳、男性。身長170 cm、体重80 kg(標準体重63.6 kg)、管理職(軽労作)。糖尿病腎症と診断された。血圧145/91 mmHg、推算糸球体濾過量(eGFR70 mL//1.73 m2、血清カリウム値4.5 mEq/L。微量アルブミン尿がみられる。この患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギー摂取量は、40 kcal/kg標準体重/日とする。
2)たんぱく質摂取量は、1.2 g/kg標準体重/日とする。
3)炭水化物の摂取エネルギー比率は、70%Eとする。
4)カリウム摂取量は、1,500 mg/日以下とする。
5)水分摂取量は、前日の尿量と同量とする。

134 CKD(慢性腎臓病)における成人の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)ステージ1では、カリウムの摂取量を制限する。
2)ステージ2では、たんぱく質の摂取量を制限する。
3)ステージ3では、食塩摂取量を7 g/日とする。
4)ステージ4では、エネルギー摂取量を2535 kcal/kg標準体重/日とする。
5)ステージ5では、たんぱく質摂取量を0.6 g/kg標準体重/日未満とする。

135 透析患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血液透析では、たんぱく質摂取量を1.0 g/kg標準体重/日とする。
2)血液透析では、飲料水の摂取量を30 mL/kg標準体重/日とする。
3)血液透析では、カリウムの摂取量を制限しない。
4)腹膜透析では、腹膜吸収エネルギー量を含めてエネルギー量を25 kcal/kg標準体重/日とする。
5)腹膜透析では、リン摂取量を2,500 mg/日とする。

136 内分泌疾患の病態と栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)クッシング症候群では、インスリン感受性が亢進する。
2)クッシング症候群では、カリウム制限食とする。
3)バセドウ病では、基礎代謝が亢進する。
4)バセドウ病では、たんぱく質制限食とする。
5)橋本病では、血清総コレステロール値が低下する。

137 神経性やせ症(神経性食欲不振症)の症候である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)血清トリヨードサイロニン(T3)値の上昇
2)高カリウム血症
3)頻脈
4)食行動異常
5)活動量の低下

138 食物アレルギーに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)バナナは、交差抗原を含む。
2)ヒスタミンは、アレルギー症状を抑制する。
3)加熱処理により、アレルゲン性は減弱する。
4)口腔粘膜の症状が、出現する。
5)アナフィラキシーショック時には、エビペン®を用いる。

139 がん患者の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)化学療法では、悪心が出現する。
2)放射線療法では、食欲不振がみられる。
3)外科療法では、低栄養のリスクがある。
4)がん悪液質では、除脂肪体重が減少する。
5)早期がん患者は、緩和ケアの対象に含めない。

140 重症熱傷患者の入院翌日の病態と栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)基礎代謝が、低下する。
2)血管透過性が、低下する。
3)健常時よりNPC/N(非たんぱく質カロリー窒素比)を低くする。
4)グルタミンを制限する。
5)水分を制限する。

141 ガラクトース血症(型)で除去すべき食品成分である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)グルコース
2)フルクトース
3)スクロース
4)マルトース
5)ラクトース

142 褥瘡に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)評価法には、DESIGN-R®がある。
2)肩甲骨部は、好発部位である。
3)十分なエネルギー摂取が、必要である。
4)滲出液がみられる時には、水分制限を行う。
5)予防には、除圧管理が有効である。

143 公衆栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)フードセキュリティの達成を目指す。
2)地域住民のエンパワメントを重視する。
3)地域の特性を考慮した健康なまちづくりを推進する。
4)健康格差の解消に向けた取組を行う。
5)生活習慣病の治療を第一の目的とする。

144 最近の国民健康・栄養調査結果からみた成人の摂取量において、50歳以上が49歳以下よりも低いものである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)脂肪エネルギー比率
2)鉄摂取量
3)野菜類摂取量
4)果実類摂取量
5)魚介類摂取量

145 最近の国民健康・栄養調査結果における朝食の欠食率に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
116歳では、男女とも1%未満である。
220歳以上では、女性が男性より高い。
3)男性では、2029歳が60歳以上より高い。
4)女性では、1519歳が2029歳より高い。
5)女性では、3039歳が2029歳より高い。

146 わが国の国民1人・1日当たり供給絶食科の推移を図に示した。図のaeに相当する食品の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。



図 国民1人・1日当たり供給純食料の推移

   a         b           c              d               e
1)米 --------------------- 牛乳及び乳製品 --- 野菜 ------------------ 魚介類 --------------- 肉類
2)米 --------------------- 肉類 ------------------ 牛乳及び乳製品 --- 野菜 ------------------ 魚介類
3)牛乳及び乳製品 --- 野菜 ------------------ --------------------- 肉類 ------------------ 魚介類
4)野菜 ------------------ 肉類 ------------------ 魚介類 --------------- 牛乳及び乳製品 ---
5)野菜 ------------------ 牛乳及び乳製品 --- --------------------- 魚介類 --------------- 肉類

147 世界の健康・栄養問題に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)先進国・開発途上国ともに栄養障害の二重苦(double burden of malnutrition)の問題がある。
2)ヨウ素欠乏症は、増加している。
35歳未満児死亡率は、増加している。
4)年齢別身長を指標とした5歳未満児の発育阻害は、増加している。
5)成人の肥満(BMI 30 kg/m2以上)の割合は、減少している。

148 公衆栄養施策とその根拠法の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)生活習慣病の発生状況の把握 ------------- 健康増進法
2)乳幼児の健康診査の実施 ------------------- 医療法
3)地域支援事業の実施 ------------------------- 高齢者の医療の確保に関する法律
4)特別用途表示の許可 ------------------------- 食料・農業・農村基本法
5)食品ロス統計調査の実施 ------------------- 学校給食法

149 栄養士法に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)管理栄養士名簿は、厚生労働省に備えられる。
2)栄養教諭の免許取得に関する規定がある。
3)管理栄養士による食品の表示に関する監視の規定がある。
4)栄養の指導について、栄養士の名称独占の規定がある。
5)特定給食施設への管理栄養士配置の基準を定めている。

150 国民健康・栄養調査に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)実施時期は、毎年異なる。
2)調査員は、厚生労働大臣が任命する。
3)朝食の欠食は、問診により把握する。
4)栄養素等摂取量は、調理による変化を考慮している。
5)栄養摂取状況調査は、個人の習慣的な摂取量を把握する。

151 健康日本21(第二次)の栄養・食生活に関する目標項目である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)適正体重を維持している者の増加
2)主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が12回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加
3)野菜と果物の摂取量の増加
4)共食の増加
5)中学校における学校給食実施率の増加

152 国際的な公衆栄養活動とその組織の組合せである。正しいのはどれか。2つ選べ
1)難民キャンプに対する食糧支援 ------------ 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 
2)農業生産性の向上 ------------------------------ 国連児童基金(UNICEF
3NCDの予防と管理に関する ----------------- 世界保健機関(WHO
   グローバル戦略の策定
4)子どもの成長モニタリングの推進 ---------- 国連世界食糧計画(WFP
5)国際栄養会議(International Conference ------- 国際栄養士連盟(ICDA
     on Nutrition)の主催

153 集団を対象とした食事調査実施時の誤差に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)摂取量の平均値の精度は、調査人数の影響を受ける。
2)日間変動の程度は、高齢者が若年者より大きい。
3)季節変動は、偶然誤差に含まれる。
4)過小申告は、偶然誤差に含まれる。
5)過小申告の程度は、BMIが大きい者ほど小さい。

154 食事調査法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)秤量記録法は、対象者の負担が小さい。
2)秤量記録法は、1日で個人の習慣的な摂取量が把握できる。
324時間思い出し法は、面接方法の標準化が必要である。
4)陰膳法は、対象者の記憶に依存する。
5)食物摂取頻度調査法は、他の食事調査法の精度を評価する際の基準となる。

155 日本人の食事摂取基準(2015年版)に基づいた集団の食事改善計画に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)エネルギーの摂取不足を防ぐために、エネルギー摂取量の平均値が推定エネルギー必要量(EER)を超えるよう改善する。
2)エネルギーの過剰摂取を防ぐために、BMIの平均値が目標とするBMIの範囲に留まるよう改善する。
3)栄養素の摂取不足を防ぐために、推奨量(RDA)を下回って摂取している者の割合をできるだけ少なくするよう改善する。
4)栄養素の過剰摂取を防ぐために、全員の摂取量が耐容上限量(UL)未満になるよう改善する。
5)生活習慣病の予防のために、摂取量の平均値が目標量(DG)の範囲内に入るよう改善する。

156 保健統計に関する調査とそこから得られる情報の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)患者調査 ------------------ 患者の健康意識
2)乳幼児栄養調査 --------- 幼児の朝食習慣
3)家計調査 ------------------ 世帯ごとの食品群別摂取量
4)国民生活基礎調査 ------ 1日の身体活動量
5)学校保健統計調査 ------ 児童・生徒の生活習慣

157 A市では住民を対象とした健康診査を実施した結果、メタボリックシンドロームの者が増加していることがわかった。A市が、最初に取り組むべき目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)ウエスト周囲長の基準値を超える者の割合を減らす。
2)適切な質と量の食事を習慣的に摂取している者の割合を増やす。
3)自己実現を図れる者の割合を増やす。
4)栄養バランスの良い食事を知っている者の割合を増やす。

158 地域における行政栄養士による健康づくり及び栄養・食生活の改善の基本指針に基づいて、市町村(保健所設置市及び特別区を除く)の行政栄養士が取り組む具体的な内容である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)低出生体重児減少に対する取組
2)高齢者の低栄善状況の把握
3)食育推進ネットワークの構築
4)健康危機管理への対応
5)特定給食施設における栄養管理状況の把握

159 A市保健センターで企画する、男性の肥満者を対象とした生活習慣病予防教室のプロセス評価の指標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)糖尿病の有病率
2)肥満者(BMI 25 kg/m2以上)の割合
3)野菜の摂取量
4)教室への参加率
5)身体活動量

160 A市において、食育推進計画を第二次から第三次へと改定するために、行政が最初に取り組むべきものである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)第三次食育推進計画の策定
2)各組織における食育実施計画の作成
3)第二次食育推進計画の評価
4)生産者と市民の食育フェスティバルの開催

161 個人対応が必要な給食の提供と、管理栄養士が連携する他職種の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)保育所での離乳食の提供 ---------------------- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
2)小学校での食物アレルギーへの対応 ------- 食品衛生監視員
3)介護老人福祉施設での療養食の提供 ------- 理学療法士
4)病院での特別メニューの提供 ---------------- 医師
5)介護老人保健施設での経口に ---------------- 健康運動指導士
   よる食事摂取の維持

162 給食経営管理におけるサブシステムと管理業務の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)栄養・食事管理 ------ 作業工程の確認
2)食材料管理 ------------ 食品構成表の作成
3)品質管理 --------------- 貯蔵食品の購入
4)施設・設備管理 ------ 作業区域の区分
5)人事・労務管理 ------ 利用者の年齢構成の確認

163 特定給食施設において、定められた基準に従い適切な栄養管理を行わなければならないと、健康増進法により規定された者である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)施設の設置者
2)施設の施設長
3)施設の給食部門長
4)施設の管理栄養士
5)施設の調理長

164 健康増進法に基づき、管理栄養士を置かなければならない特定給食施設である。正しいのはどれか。1つ選べ。
11100食を操供する児童自立支援施設
21100食を提供する特別養護老人ホーム
31300食を捷供する病院
41250食を提供する寄宿舎
51500食を提供する24時間稼働の工場

165 経営管理のプロセスの5要素と、その内容の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)計画 ---------- 各人の業務分担の明確化
2)組織化 ------- 日標に向けた実施活動の指導
3)指揮 ---------- 計画と実施の適合性の確認
4)調整 ---------- 売り上げに基づく予算の策定
5)統制 ---------- 経営結果の判定に基づく是正処置の実施

166 事業所給食の経営資源と、その具体的な活用の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)人的資源 --------- 客単価を上げる。
2)物的資源 --------- 利用者の身体状況を把握する。
3)資金的資源 ------ 新人調理員に衛生知識を習得させる。
4)情報資源 --------- 高額な大型機器を配備する。
5)時間資源 --------- 利用者への対応スピードを上げる。

167 会社の社員食堂におけるマーケテイング戦略と、その具体的な活動の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)マーケティングリサーチ ----- 期間限定メニューの商品化計画
2)セグメンテーション ----------- 購入傾向分析による利用者集団の細分化
3)ポジショニング ----------------- 社内メールによる減塩フェア開催の告知
4)マーチャンダイジング -------- 社員の来店頻度調査
5)プロモーション ----------------- 近隣飲食店とのサービスの差別化

168 昼食を提供する社員食堂における、現在の利用者集団のアセスメントに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)身体活動レベルを、年齢階級別人数より把握した。
2BMIを、入社時の身長・体重記録に基づき算出した。
3)生活習慣を、配属部署の業務の活動強度より把握した。
4)食事摂取状況を、朝食、夕食を含めて把握した。
5)嗜好を、食品群別の食材購入金額から把握した。

169 K総合病院の、18歳以上の患者に対する一般食における給与栄養目標量に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)たんぱく質の摂取エネルギー比率は、20%E以上25%E未満とする。
2)飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率は、7%E以上とする。
3)炭水化物の摂取エネルギー比率は、40%E以上50%E未満とする。
4)鉄は、男性の推奨量(RDA)とする。
5)食塩相当量は、女性の目標量(DG)とする。

170 給食における栄養・食事計画の評価に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)検食薄から、調理中の重量変化を評価した。
2)盛り付け誤差から、1人当たりの提供量を評価した。
3)盛り残した量から、集団の摂取量を評価した。
4)栄養出納表から、一定期間の摂取量を評価した。
5)嗜好調査から、利用者の栄養状態の変化を評価した。

171 給食で提供する米飯の品質管理について、生産・提供時の標準化に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)米飯の品質基準は、炊き上がりの重量の倍率を用いる。
2)作業指示書に、米の単価を記載する。
3)炊飯調理の担当者は、特定の作業従事者とする。
4)米の浸潰時間は、米の重量により決定する。
51人当たり提供量は、盛り付け作業による損失率を考慮する。

172 食材の在庫管理に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ
1)期首在庫量は、前月末の棚卸し量を用いる。
2)品質が劣化した食品は、在庫金額に含める。
3)純食材科費は、期間支払金額と期末在庫金額の差である。
4)定期的に使用する貯蔵食品は、複数回分をまとめて購入できる。
5)食品の保管庫への出し入れは、食材料費日計表により管理する。

173 給食施設の配食・配膳方式の特徴に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)中央配膳方式は、パントリー配膳方式(病棟配膳方式)より多くの作業従事者を必要とする。
2)パントリー配膳方式は、中央配膳方式より利用者とのコミュニケーションがとりやすい。
3)対面カウンター配膳方式は、料理の温度管理が困難である。
4)学校における食缶配食方式は、個々の児童の摂取量の把握が容易である。
5)事業所における弁当配食方式は、適切な温度管理が容易である。

174 小松菜のお浸しの大量調理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)カット野菜の使用は、下処理の時間が長くなる。
2)カット野菜の流水洗浄後の計量億は、検収時の計量億より減少する。
3)ゆで水に対する投入量が多いと、再沸騰までの時間が短くなる。
4)真空冷却機による冷却後の計量値は、冷却前より増加する。
5)調味料の重量は、冷却・水切り後の計量値をもとにする。

175 給食施設における調理作業の安全・衛生のための改善事項に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)照明器具を吊り下げ式にする。
2)床面に100分の8の勾配をつける。
3)回転釜をウォールマウント工法で設置する。
4)排気フードにグリストラップを設置する。
5)手洗い設備を手動式にする。

176 ゆでもやしの調理工程時に想定される危害とその対応の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)検収時の細菌汚染 -------------------- 検収重量の測定
2)下処理時の品質劣化 ----------------- シンクで3回流水洗浄
3)加熱調理時の異物混入 -------------- 75l分間以上の加熱
4)加熱後移し替え時の二次汚染 ----- 床上50cmでの作業
5)冷却時の細菌増殖 -------------------- 30分以内に20以下への冷却

177 大量調理施設衛生管理マニュアルにおける施設設備の管理内容と行うべき頻度の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)排水溝を含む床の清掃 ----------------- 週に1
2)手指の触れる場所の清掃 -------------- 週に1
3)床面から1 m以上の内壁の清掃 ----- 月に1
4)ねずみ、昆虫の駆除 -------------------- 年に1
5)貯水槽の専門業者による清掃 ------- 2年に1

178 給食施設の食中毒発生時に、原因究明のため保健所へ提出する帳票である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)利用者の人員構成表
2)嗜好調査結果
3)栄養出納表
4)調理工程表
5)災害時対応マニュアル

179 給食施設において、災害時のために購入する備蓄食品である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1)常温保存可能な食品
21食分ずつの個別包装食品
32年以上の保存期間の食品
4)加熱不要の食品
5)下処理不要のカット生野菜

180 調理従事者の初期教育訓練の内容である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)人事考課の方法
2HACCPに基づく品温測定の方法
3)リーダーシップを発揮する方法
4)給食施設の経営理念の立案方法
5)部下の指導方法

次の文を読み「181」、「182」、「183」に答えよ。

 K内科クリニックに勤務する管理栄養士である。居宅療養管理指導を行っている。
 患者は、84歳、女性。約30年前に糖尿病を発症し、現在は1,200 kcalの食事療法と毎食、食前に即効型インスリンの薬物療法で治療を続けている。糖尿病網膜症により視力はほとんどないために、87歳の夫が食事を作って食べさせ、一緒に入浴するなど、日常生活のほとんどを介護している。
 身長147 cm、体重52 kg、血圧138/94 mmHg。空腹時血液検査値は、アルブミン4.0 g/dL、血糖 118 mg/dLHbA1c 7.1%、トリグリセリド95 mg/dL、総コレステロール175 mg/dLLDL-コレステロール105 mg/dLHDL-コレステロール48 mg/dL、尿素窒素16 mg/dL、クレアチニン0.7 mg/dL

181 患者の栄養アセスメントの結果である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1)脂質異常症にあてはまる。
2)標準体重の範囲を超えている。
3)低栄養状態である。
4)糖尿病腎症が進展している。
5)血糖のコントロールは良好である。

182 昨日の食事メモをもとにして、日常の食事内容をアセスメントした。ほぼ毎日これに近い食事を続けているという。管理栄養士が患者に最初にかける言葉である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

【食事メモ】


1)食塩摂取量が多めですね。
2)たんぱく質摂取量が少なめですね。
3)簡単な料理の繰り返しですね。
43食バランスよく摂取できていますね。

183 これまで夕食後20時ぐらいにお風呂に入っていた。最近、夫が19時からの野球中継を観るため、夕食前の17時にお風呂に入るようになり、風呂上りに低血糖になることがある、と患者から相談された。これに対するアドバイスである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1)低血糖を防ぐため、昼食の量を増やし、その分夕食の量を減らす。
2)低血糖を防ぐため、朝食の果物を入浴前の補食に回す。
3)低血糖を防ぐため、入浴の時間を短くする。
4)夫にテレビ観戦を我慢してもらい、これまでと同じ時間に入浴してもらう。

次の文を読み「184」、「185」、「186」に答えよ。

 K総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、58歳、男性。酒販店を自営している。慢性腎臓病(CKD)で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。この度、腎機能が悪化した(ステージ4)ため当院に紹介された。
 医師より、エネルギー2,000 kcal、たんぱく質40 g