保育における理学療法士の視点を学ぶ講話
5月21日、理学療養士の湊 圭司 様(放課後デイサービスコミット代表)にお越しいただき、山下ゼミの学生に講話をしていただきました。「子どもの療育における理学療法士の視点」というテーマで、子どもの行動や動作から機能のトラブルを発見し、療育プログラムを実施するプロセスについてお話いただきました。
理学療法士の視点として、以下のような事例が紹介され、保育現場においても、成長の速度や個人の機能的な状況に着目して声掛けすることが大事だと話されました。
・授業中に机に頭を横たえたり、体を投げ出したりしている子どもは、体に力が入りにくいASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)かもしれない。また、机の高さが合っていない、斜視の可能性もある。
・片足立ちをした時、左右差がある子は、力が入りにくいか、成長が追い付いていない可能性がある。歩く動作は片足立ちの連続であるため、遠足などで皆と一緒の距離、速度で歩けなくても、その子なりに頑張っている。
・片方の靴下に穴が空いていることはよくあるが、両足とも穴が空いている子がいたら、保護者が子どもを見る余裕がないのかもしれない。レスパイト(保護者が一時的に子どもを預け、心身の休息やリフレッシュをとるための支援や仕組み)の声掛けをする。
【受講した学生の感想】
「頑張っている子どもに頑張れというのではなく、なにが足りていないのかとか、子どものことをもっと知って、支えることが大事だと思った。」
「今までの自分では考えられないような視点から考えることができると思う」
「子どもの変化に気づくことと、よく観察して子どもの気持ちを理解する、読み取ることが大事だと思った」
「発達障害を持っている方からしたら指示されたり、がんばれと言われることは迷惑である、ということを知って、無理に落ち着かせたりするのではなく、視点を変えてその子に合った声かけなどをするべきだという考え方に変わりました。」
保育者を目指す学生たちにとって、大変有意義な時間となりました。
