薬膳科学研究所

部門紹介

生体応答部門

研究内容

急速に少子高齢化が進行する日本において、医療介護ニーズは増大し、医療技術の高度化により医療費は40兆円と高騰し、日常の生活習慣とかかわりが深い疾病である悪性新生物、心疾患、そして肺炎が三大死因となっています。

本部門においては、生活習慣病予防・地域活性化を目指して、世界的に前例のない中医学を基本とした薬膳の考えに、伝統的な日本の食文化を融合させた健康モデル食・日本型薬膳を開発し提唱し、その効果は排便と腸内細菌叢で評価しています。そのため腸内細菌叢を制御したテーラーメイド予防栄養学の確立が可能となる研究を進めているのです。

腸内細菌の種構成と健康との関連性に関する研究は今のトレンドであり、世界中の研究グループが取り組んでいる中、その内容は腸内細菌の種構成と人種間、また医学的見地から見た腸内細菌の種構成と病気の関係であり、特に日本人に関する健常者のデータは不足しているため、新たな知見の創出が期待されています。

特に、本部門の研究は、食事パターンと腸内細菌叢の関係を調べ、中医学を基本とした体質診断を取り入れた個々人に対応した薬膳を栄養教育に導入しており、栄養学の全国的な拠点である本学、その一部である薬膳科学研究所がその分野で果たす役割も大きいと考えられます。これまでに地元の特定地域の各ライフステージでの乳児期、幼児期、学童期、成人期、老年期の住民を対象に、腸内細菌叢と食事に関する研究を約20年にわたり進めてきました。そのため、健康なヒト集団での腸内細菌叢と食関係の調査・研究が可能であり、理想的な腸内環境を整え、健康を持続する仕組みづくりの確立は可能です。新しく食品機能性から食事機能性へシフトした日本型薬膳の推進が可能となり、テーラーメイド栄養管理システムの構築により住民の健康増進に寄与し、薬膳事業の展開が可能となります。

一方では、社会のニ-ズである各ライフスタイル、ライフステ-ジに対応した商品開発を行うために、多くの大学や食品企業の研究所と連携しながら研究を進め社会貢献にも力を注いでいます。

福岡から日本へそしてアジアから世界へと『より良く生きるための食』健康増進のための食の提供にこの部門では貢献しています。多くの食品産業、外食産業、健康産業、農業、医療など多彩な産業分野の皆様、また各行政の皆様、大学と手を繋ぎ食の未来を展開していきましょう。

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