N-HALプログラム「Beach to City」第3回留学報告
2025年8月から、本学の「N-HALプログラム」を利用し、アメリカに約1年間の留学をしていました。私は協定校先が実施する「Beach to City」というプログラムに第1期生として参加し、カピオラニコミュニティカレッジ(ハワイ州)とデアンザカレッジ(カリフォルニア州)の異なる2都市で半年ずつ学びました。第3回目の最終留学報告となる今回は、デアンザカレッジでの春学期(Spring Quarter)の様子や留学全体を通した学びについて報告させていただきます。
春学期のデアンザカレッジでは、前学期に引き続きESLでエッセイとリーディング&ボキャブラリーの2つの授業を履修しました。どちらも前回と比べレベルが上がり、エッセイでは求められる文字数が増え、さらにリサーチをするなどして本格的なエッセイの書き方を学びました。もう一方の授業で、教科書として使われた「Born a Crime」という本はただ英語を学ぶだけではなく、人種や貧富差、宗教などに対して深く考えさせられる内容が多くありました。また、今学期はChild Development(幼児発達)の授業も履修しました。子どもの成長過程に関する教育と心理を学び、授業とプレゼンテーションを通して日本とは異なるコミュニティや支援方法があることが分かりました。最終プレゼンテーションでは、「9つのニーズ」のトピックの中から「子ども服」を選び、子どもにとってどのように服が必要であるか、影響を及ぼすかを調べてまとめました。デアンザカレッジのあるサンノゼ周辺では、セカンドハンドストアや寄付団体などが多くあります。クラスには現地で実際に子どもを育てているお母さん方が多くいたため、「そのような店やコミュニティがあると、とても助かる」などと実際の声を聞くことができました。学期末には自身が作成した子ども服と自己表現についての調査を実施しGoogleformにて様々な視点と意見を集めることができました。これらは帰国後の卒業論文や今後のビジネスに活用していく予定です。
4月下旬には、26年続くアメリカの教育NPOが実施する「The Mosaic Project」という小学生向けのキャンプにインターン生として参加しました。現地の小学校4,5年生が100人ほど集まり、人種・文化・国籍・ジェンダーの異なる子どもたちが1週間のキャンプで様々なアクティビティを通して「違いを超えて平和を築くこと」、「差別や偏見をなくしていくには何が必要なのか」を学びます。私たちインターン生として参加した高校生・大学生はキャビンリーダーとなり、それぞれ9人の子どもたちをサポートしながら一緒に過ごします。子どもたちと過ごしていくうちに、アクティビティの中で率先して行動する子もいれば、他のことに気が散ってしまう子など、彼らの個性がよく見えてきました。「特権ワーク」というアクティビティでは、「これまでに十分な食べ物がなく困ったことがあるか」、「銃などの武器を見たことがあるか」などそれぞれの質問に対して当てはまる場合は床にある線を越え移動し、当てはまらない人と向かい合うことで、実際に友達・クラスメイトが互いにそれらの経験があることを目の当たりにします。中には、自身の過去や家族の背景を思い出してしまい泣き出してしまう子もいました。このような世界で現実に起きていることをアクティビティとして子どもたちに伝えることで、互いに尊重する大切さを学びます。この1週間のインターンで私自身も、実際に起こっている小さないじめから大きな政治・国際的問題までを、子どもたちを通して初めて目の当たりにしたように感じました。
アメリカでのボランティアやインターンは日本では体験できないようなものが多く、多文化・多人種が混ざり合うアメリカならではの経験だったと思います。これらの活動で社会の抱える問題を直接感じ取れたことは、私自身にとって大変貴重な学びとなりました。約1年間のアメリカ留学でハワイとサンノゼの2つの異なる都市で歴史や文化を学べたことは私の留学の目的である「多様性について学ぶ」ということを大いに達成したと感じます。これらの経験は、将来の私のビジネスである「だれ1人取り残さない子ども服ブランド」の立ち上げに活かしていきます。
帰国後はさらなる語学力の向上のためにTOEICなどを受験し、高得点を目指していきたいです。活動面でも、引き続き国際交流やボランティアに参加しているので、今回の留学で得た学びを活かし日本でも積極的に実践していきます。また、これまでのすべての経験を一過性のものにせず、今後の自身の成長、そして社会への貢献につなげていきます。
流通科学部4年 柳澤 心菜
デアンザカレッジの友人との様子
インターン(キャンプ)での子どもたちとの様子
