中村学園大学・中村学園大学短期大学部

ZEROCO株式会社 代表取締役社長 楠本修二郎氏による特別講義

2026年6月5日

2026年4月に開設の中村学園大学院「フードビジネスプログラム」では、外部講師としてZEROCO株式会社 代表取締役社長の楠本修二郎氏をお招きし、特別講義を実施しました。本プログラムは、栄養科学研究科の専門性と、流通科学研究科の実践的な経営知識を融合した新しい研究課程です。「フードビジネス特論」に楠本氏をお招きし、「100年続く食産業成長戦略」と題してお話いただきました。院生のほかに、フード・マネジメント学科の学生も聴講しました。

講義では、楠本氏から農業従事者の高齢化や食料需要の拡大など、食産業の深刻な課題を解説されました。一方で、世界から注目される日本の食文化の強みを指摘し、「フードロスをゼロにできれば大きなチャンスになる」という逆転の発想の重要性を説かれました。

食産業の課題の解決策として紹介されたのが、「雪下野菜」の知見を応用した保存技術「ZEROCO」です。食材を凍らせない約0度と高湿度を保つことで、長期の鮮度保持と熟成を実現する「第三の保存技術」といわれています。この技術により、農漁業が「儲かる産業」になる可能性についてお話いただきました。すでに日本食の海外展開が後押しされており、アメリカでの販売やドジャースタジアムでの展開といったグローバルな挑戦も進んでいます。

講義後の質疑応答では、院生から小規模農家へのZEROCO導入の可能性について質問がありました。楠本氏は、「一緒に熱量の高い農業を作っていく環境を築きたい。子会社等を通じた連携の可能性もある」と応じ、現場のリアルな課題に対する前向きな姿勢が示されました。

最後に楠本氏から聴講者に向けて「大いなる未来に対するミッションを持って行動してほしい」とエールが送られました。

本専攻が目指す、理論と実践を結びつけながら食の新たな価値を生み出し、社会に変革をもたらす人材の育成に向けて、院生や学生にとって大きな刺激となる貴重な機会となりました。