中村学園大学・中村学園大学短期大学部

第5回ハラルセミナー開催

2019年12月2日

令和元年11月30日、本学において「第5回ハラルセミナー」が開催され、『ハラルの科学と食の多様性に向けて』をテーマに、基調講演、実践報告、事例報告などが行われました。
外国人労働者の流入の急速な増加に伴い、国内のイスラム教徒人口の急増が予想される現状において、フードビジネス業界のみならず、学校、病院等においてもイスラム教徒のニーズについての理解とそれに応えるサービスの提供は大きな課題となっています。
冒頭で、ハラルプロジェクト研究代表者の栄養科学部 岩本昌子教授より、ご挨拶とプロジェクト立ち上げの経緯や研究概要について述べられ、開講しました。基調講演では、静岡県立大学国際関係学部 富沢壽勇特任教授を講師に、グローバル化時代におけるハラールサイエンスの役割について、具体的に食品・医薬品・化粧品・衣料品・物流などの分野に及ぶ様々なハラール関連製品をご提示されながら解説されました。
実践報告では、春日市立春日西小学校 栄養教諭の深田恭代先生より、小学校給食を通しての異文化理解についての取り組みが紹介されました。また、ハラル製品開発への取り組みとして、ロイヤル株式会社、株式会社ミラクルソイグルト、株式会社ヨシムラの3社より、事例紹介があり、商品の一部の試食も行われました。
質疑応答では活発な意見交換が行われ、ハラルについての理解を深める有意義なセミナーとなりました。