園長のささやき

豊かな時間

今年度、幼稚園では4月初めから休園にしていました。また、
小学校以上では、3月の初めから休校だったところが多かったと思います。
このイレギュラーな、長い長い休みが、ようやく、終わろうとしています。

たんぽぽが気持ちよさそうに咲いています

この休園(校)の間、インターネットの世界では、学習動画などが
様々に展開されたようです。その背景には、学習が遅れてしまうことへの
焦りがあったのだと思います。

しかし、その後はどうでしょう。休校期間中に、学習動画を見た
子どもと、学校から出た宿題をこなして、後は好きなことをして
過ごした子どもとで、何か大きな差がついているでしょうか。あるいは、
これから、差が出るでしょうか。私は、そうは思いません。

 

自分の趣味や好きな遊びに没頭する。絵本や本を読む。
折り紙を折る。絵を描く。廃材で何かを作る。お菓子を作る。
この休園(校)期間の経験、単に動画を見て過ごすのではなく、
自分の頭と、手足を使った経験は、必ずや、子どもたちの
財産となるはずです。

すぐに効き目のあるものは、すぐに効かなくなります。
すぐに役立つものは、すぐに不要になります。

役に立たないように見えることが、後々にとても役に立ち、
効くことになる…かもしれません。

焦る必要はありません。
今だからこそできることを、しっかり楽しむことが大切です。