園長のささやき

人間関係♪

子どもたちは、幼稚園でいろんな人間関係を経験しています。

(♪「春よ来い」の沈丁花(じんちょうげ)です)

けんか、助け合い、教えあい、お手伝い、思いやり…。
この中でも、けんかについて考えてみましょう。
けんかは、ダメなことではありません。

自分の思いと他者の思いがぶつかり、両者が納得できる解決を
見いだすことができずに、けんかになってしまうことがあります。
子どもたちは少しずつ、自分の思いを主張するだけでは、
周りの友達とうまくやっていくことができないことを学びます。
それが、社会の中でうまくやっていくために必要なのです。

あるいは、不意に誰かのどこかが、別の誰かのどこかに
あたってしまい、謝るということができずに対立して
しまうこともあります。わざとではなくても、一言「ごめんね」と
伝えるだけで、相手と引き続き、いい人間関係を維持できることを
学びます。これも、社会生活を送るためには必要なスキルです。

けんかを未然に防ぐことは、このように、社会でうまくやって
いくためのスキルを身につける機会を、奪うことになります。

もちろん、相手を身体的に傷つける前に、保育者が間に入り
ます。言葉の暴力についても、すぐに指導します。必要な関わりは
行いますが、その一方で、子どもの成長も見守っています。