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家庭科教諭を目指して~「被服製作実習」講義レポート

2022年10月12日

中村学園大学の栄養科学科は、管理栄養士や栄養教諭に加えて、中・高の家庭科の教員免許も取得できるカリキュラムをもつ数少ない学科です。

中学校・高等学校の家庭科の教員を目指している2年生の学生を対象に、集中講義「被服製作実習」があります。今年度はコロナ禍ではありましたが、夏期休業中、6日間(8/25~9/1)の日程で開講されました。
この科目は、被服製作にかかる基礎的・基本的な知識と技能を確実に修得するため、一人一台ミシンを使用し、家庭科の教師としての実践的指導力を身に付けることが目的です。

今回の授業では、基礎縫いからミシンの扱いにはじまり、ロールタイプエプロンと絞り袋、ハーフパンツ、ヨーヨーキルト、ファスナー付きポーチの順に5つの題材に取り組みました。はじめは、エプロンのポケット付けにもかなり苦戦していましたが、回を重ねるにつれてどんどん上達し、16名全員が作品を完成させることができました。予定よりも題材を早く仕上げ、ポケットティッシュケースを製作する学生も多くいました。

私は高校生のとき、被服製作が苦手でした。講座の最初は不安でしたが、担当教員の萩尾先生に基礎・基本から丁寧に、個別にも指導していただきミシンのかけ方も上達し、作品を完成させることができました。私のハーフパンツは、友達とポケットに使用する布地を交換する発想を得て、デザイン性もアップし素敵な作品に仕上がったと思います!

集中講義の6日間、1限(9時)から4限(16時30分)の授業後も、自主的に残って製作するなど、みな意欲的に取り組んでいました。最後の授業では、完成させた作品の相互評価をKJ法の手法を用いて行いました。どれも個性溢れた、達成感のある作品に仕上がっていました。

この「被服製作実習」では、たくさんの学びと喜びがありました。
家庭科は、衣・食・住をはじめ、家族や保育、高齢者、消費生活、環境など、多岐の分野にわたります。家庭科の教員は、これらの分野に加えて、調理や被服などの実習も指導することになります。さらに、教員一人で何クラスも授業を担当し、学年全体の生徒を指導することになるため、縫製の正しいプロセスを理解した上で、授業の場面できちんと実践する、生徒に確実に指導できる力量が必要不可欠だと思いました。
これから2年後の夏に実施される教員採用試験に向けて、さらに頑張っていきたいと思います。

栄養科学科2年 中村 蒼