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教育学部 桧垣ゼミ「運動会」を考える

2022年9月20日

教育学部桧垣ゼミでは、「運動会」をゼミ生たちの共通の学習テーマのひとつとして位置付けています。運動会は、学習指導要領の「健康安全・体育的行事」に該当し、子どもたちにとって、大切な経験の場となる行事です。

近年の幼稚園や保育園、小学校等の運動会は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、運動会の中止、半日開催、分散開催といった変更を余儀なくされました。楽しみにしていた運動会が実施できず、残念と感じた子どもたちや保護者も多かったと思います。しかし、実は、コロナ禍以前から、保護者や教員の負担軽減のため、運動会を半日開催にする動きがありました。また、「子どもを中心とした運動会のあり方」を考える取組も始まっており、運動会の目的やあり方を改めて考える時期を迎えていました。そこで、桧垣ゼミでは毎年「運動会」をテーマとし、教員、子ども、保護者の立場から意見交換を行ってきました。

研究の一環として、ゼミ生による運動会を実施。目的は2つ。1つは、運動会の学びをもとに運動会の良さを再認識する、2つ目は、ゼミ生同士の親睦を図る、です。(現在の大学3年生は入学時に新型コロナウイルス感染症が起こり、入学式の中止、入学早々オンライン授業となり、友達とのかかわりを持つことができなかった学年です。ゼミ内での運動会の実施が、親睦の契機になればとの教員の思いからでした。)

9名のゼミ生たちが、開会式等の進行内容の検討、道具の準備、音響、連絡係などを分担して進めました。種目数や内容は、ゼミの時間内に終えられるように設定し、プログラムには「身体を動かす楽しさ」のほか、競争の要素も盛り込んでいます。個人戦、チーム戦をバランスよく組み合わせ、参加者が「連帯感」が感じられるように検討しました。

学生は、この運動会を通して、改めて運動会の良さを感じました。身体を動かす楽しさ、皆で企画することの面白さ、何より友達と一緒に活動することの楽しさを感じることができました。コロナ禍の今だからこそ、運動会のような行事は大事なのかもしれません。それと同時に、子どもたちのための運動会、子どもが主体的に取り組める内容とはどういうものか、桧垣ゼミでは、今後も、継続して考えていきたいと思います。