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思春期から20歳前後に患者数が多い疾患のひとつです。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは?
炎症などの明らかな病変がないのに、腹痛や腹部膨満感などの腹部症状と、
下痢と便秘などの便通異常をきたす疾患です。
わが国において人口の10〜20%に存在する疾患です。
腸の動きが通常よりも活発であること、痛みを感じやすい状況にあることが大きな原因と考えられています。

症状や診断は?
通常4つのタイプに分けられます。
*不安定型(交代型)
腹痛、腹部の不快感があり、下痢が数日続いたと思うと、今度は便秘が数日持続するといった症状を繰り返します。おなかが張って苦しくトイレに行きたいがでない、出るときはウサギの糞のようなコロコロした小さな便が特徴的。

*慢性下痢型
慢性の下痢が続き便に粘液が混ざることはありますが、血便ではない。下痢による体重減少は見られません。腸の動きが活発で胃に食物が入ると大腸が活発に動き下痢を発生することが多い。

*分泌型
排便時に下腹部痛が起こり大量の粘液が出る。出血して痔にもなりやすい。

*ガス型
過剰なストレスによりおなかにガスがたまる症状。下痢や軟便が1日に2〜3回以上も起こり1回の排便量は少ない。便意が強いのに残便感が残る。
休日やリラックスしたときには症状はでにくい。

腸の他の病気ではないことを確認する必要があります。
まれですが若年者に多い炎症性の腸疾患や甲状腺機能の異常などもあります。これらの検査で異常を認めなず、症状が特徴的であれば、通常は
「過敏性腸症候群」と診断します。

 対処法は?
患者さん本人が病気のことをある程度知ることが必要です。
「これは10人に1人の良くあることで決して自分だけではない」
脳と腸は密接に関連しており、心配事やストレスは腸の動きや感覚を乱し、不快な症状は脳に伝わりストレスとして認識され症状を悪化するそうです。

患者さん本人がストレスを認識し気分転換などの対処法を探すことも大切です。腹式呼吸などで、深い呼吸を行いリラックスできる練習も良いようです。
食生活や生活行動の改善も重要です。規則正しい生活(食事、睡眠、休養)
また、正常な便通には腸の内容量と腸内細菌(善玉菌)が必要です。ヨーグルトなど手軽に取れる食品で腸内環境を整えてあげるのも良いでしょう。

この病気とうまく付き合っていくゆったりとした心構えも必要です。


引用文献
 少年写真新聞
「繰り返す腹痛と便通異常」 大和先生 より引用

                                平成23年1月28日作成

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