健康増進センター

メッセージ

センター長メッセージ

近年、内臓脂肪の蓄積を元凶として肥満症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病が著増しています。また、生活習慣の劣化を起因とした乳がん大腸がんなどの各種のがんも増加し、結果として日本人の生命予後は著しく悪化し、同時に医療経済においても大きな損失となっています。これらの疾患の基盤には戦後の我が国の「食の破壊」とも言える食習慣やこれを誘発する食環境の激変、車社会に伴う運動不足があります。これらの疾患においては食の破壊を食い止めること、つまり予防の観点が重要となります。

本健康増進センターはこの予防の観点から社会に貢献すべく、約20年にわたり健康栄養学の実態調査および、健康栄養クリニックの2本の柱を基盤として研究活動を行ってきました。健康栄養学の実態調査では栄養士や管理栄養士を目指す本学学生を対象に毎年調査を行い、この調査を教育に取り入れることにより、栄養のプロを目指す学生にとって栄養摂取や生活習慣が健康状態に及ぼす影響を自己の身をもって考える機会としています。また、青年期の健康栄養状態がその後の健康増進や疾病発症にどう影響を及ぼすのかということに対し正確な長期実態調査により情報を蓄積し研究を進めています。健康栄養クリニックでは肥満を基盤とした疾病をもつ対象者に介入し、肥満の要因及び、防止・是正を目的に研究を行っており、その効果的な成果を肥満治療に反映しています。また今後の健康増進センターを更に発展させるため、将来の大きな発展が期待できる、独創性に富んでいる、社会的還元が見込めるなどといった研究に対し助成を行い若手の育成を行っています。

健康増進センターの設立目的である効果的な研究成果をあげると共にその成果を市民に還元することによって、食破壊をくいとめる先駆けになることとして、平成20年度からは新たに栄養クリニックを開設し、研究のみならず学生教育や地域医療において一層の貢献ができる健康増進センターとなりました。
すぐれた研究のできる若手の研究員を育て、効果的な研究成果を上げるとともに20年にも及ぶ研究成果の蓄積を栄養クリニックで市民に還元することにより、福岡から予防医学の発信源となる。これが本健康増進センターの目指すものです。

健康増進センター長

中野 修治(栄養科学部 教授)

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