食(栄養)の教育・研究拠点となる
本学の社会的責任を果たす
栄養科学部 栄養科学科/教授
熊原 秀晃 さん
(2010年入職)
01 現在の仕事内容について教えてください。
身体活動(スポーツを含む)に関して、主に栄養系学科の学生の教育・研究に携わっています。授業は講義から運動実技を伴う演習を含む管理栄養士・栄養士養成のための専門科目をはじめ、教養科目である生涯スポーツ系の実習も担当しています。大学院においても「身体活動・行動の栄養学」を課題とし、修士(栄養学)・博士(栄養学)の学位取得を目指す若手研究者の育成にも携わっています。また、健康増進センター・栄養クリニックが開催する運動教室や健康支援イベントで地域住民向けに大学の知的財産を発信する機会も頂いています。
02 中村学園の一員としてこれから実現したいことは?
これからの社会に有為な管理栄養士の輩出に貢献できるよう、教育・研究を推進していきたいと思います。これは食(栄養)の教育・研究拠点となっていく本学の社会的責任の一つと考えます。
人は生きていく中で、食からエネルギーを摂取すると同時に、エネルギーを使うことも伴います。栄養科学がエネルギーのインプットを考える学問分野と例えるならば、私が専門とする身体活動の科学はエネルギーのアウトプットを探究する学問分野と例えられ、相反する位置付けにあります。しかし、健康増進や疾病改善を考えた場合、望ましい栄養摂取と適切に身体を動かすことが両輪として働くことが重要です。本学を卒業する学生が身体活動科学の知識と、技能も兼ね備えた栄養科学のプロとなるお手伝いができればと考えています。
03 あなたにとっての中村学園は?
大学での研究活動は、教員の自由な発想に基づく学術研究の場に留まることなく、その研究成果は講義を通して教育へ還元できること、研究環境はゼミ活動等において最適な教育の機会となることなど、高等教育機関において多様な役割があります。さらに、研究の過程には地域社会と関わる機会もあり、得られる成果は社会貢献に直結することも多いので、知と実践の融合が発生します。
中村学園では、教員個々の研究活動の価値を理解し応援いただけていると思います。私にとって中村学園は、まさに建学の精神の中でも謳われている「理論と実際の統合・融合を図る」場所です。