中村学園大学・中村学園大学短期大学部

令和4年度「子どもの育ちをみつめる保育・教育専門講座(第1回)」が開催されました

2022年12月6日

11月26日、令和4年度「子どもの育ちをみつめる保育・教育専門講座」が開催されました。
第1回目のテーマは「発達援助に活かす役割演技体験」でした。

前半は東区第1障がい者基幹相談支援センターの池田顕吾センター長による「発達障がい児への発達援助に活かすロール・プレイング」についての講義で、支援センターでの今までのご経験をもとにお話をしてくださいました。
心理劇を行うことによって、個人独自の内的世界を表現できる場を作り、自由に表現できることで対人志向性が高まるそうです。また、心理劇もロール・プレイング的場面操作も目標となる行動を設定するのではなく、対象児の自由な表現を受け止め、共有し、役割演技を通して適切な行動として受け入れられる体験を積むことが大切と説明されました。

後半は、本学教育学部吉川昌子教授による「保護者支援に活かすロール・プレイング」についての講義でした。
保育・教育の場では、保護者との連携が重要です。まずは、子どもについて、保護者の思いを丁寧に聞き取り、心の支えとなりながら、ともに考えていく姿勢が求められます。「相談の場を設ける際には、断定的な言葉ではなく、優しく声を掛けるといった配慮が必要となります。」と述べられました。

今回の講座では、ロール・プレイングを通して相手の立場に立って考えて行動する難しさを感じたり、発達障がいの理解ができたりと参加者にとって有意義な時間となりました。

レポート キャリア開発学科1年 塚本 葵