中村学園大学・中村学園大学短期大学部

大学院流通科学研究科

特別研究担当教員一覧(2024年度)

  • 担当教員
  • テーマ

経営学系

  • 鵜崎 清貴

    研究テーマは、税源浸食と利益移転(Base Erosion and Profit Shifting:BEPS)における第1の柱と第2の柱が、デジタル経済における法人税制にどのような影響を与えるかです。第1の柱は市場国に対する利益配分の適正化を、第2の柱は多国籍企業に対する最低税率の導入を目指しています。これらが国際的な税務コンプライアンスや税務ガバナンスにどのように影響を及ぼすかを分析しています。また、日本企業がBEPS 2.0にどう対応すべきか、税務機能をグローバル標準レベルに引き上げるための戦略や、税務ガバナンスを高度化させる方法についても検討しています。

  • 吉川 卓也

    少子高齢化が進んだ日本では、公的年金の給付額の減少や世代間格差などの課題が顕在化している。金融分野の課題の1例として、老後の資金を確保するために、家計の資産選択行動の変化が予想される。演習では、このような少子高齢社会の課題について、経済学を用いて研究する。修士論文のテーマは、経済理論に基づく計量的な研究方法を指導するので、経済・金融分野に関するものとする。

  • 橋本 敦夫

    企業などの組織は、経営の過程で生じる諸問題や経営の持続性に必要な諸課題を抱える場合がある。経営者の意思決定を支援する目的でこれら諸課題に対する解決策や改善案を科学的・数理的方法で推計し提示できることを学ぶ。学生が興味を持つ課題について、生産効率性の評価・包絡分析法(DEA)・経営シミュレーション等の手法で数値計算を行い実証的な分析を行う。そのため表計算ソフトとプログラミングソフトを活用して研究を進める。

  • 星野 裕志

    世界には様々な社会的な課題があり、また急速な環境変化が進行する中で、今後企業や社会が持続的な成長をするために求められる戦略とソーシャル・イノベーションについて、研究を行う。特に、「ソーシャル・マーケティング特論」では、利益追求と共に社会的課題の解決に貢献するバランスのとれた事業のあり方について学習し、「グローバル経営特論」では、事業のグローバル展開に向けた戦略について分析する。理論的かつ実践的な研究指導を行う。

  • 前田 卓雄

    本演習では、組織行動学(Organizational Behavior)をベースに研究を進めていく。組織行動学は、応用行動科学に位置付けられる学問で、組織内の働く人々の態度や行動を研究領域としている。したがって、その研究対象は多岐にわたっている。演習では、実際に組織(企業)で生じている様々な課題について、「説明し」、「予測して」、「統制をする」といった観点から研究を進めていく。具体的には、予備研究を通じて課題の抽出や絞り込みを行い、リサーチクエスチョンや仮説を設定する。そして、それらを実証するための分析を通じて課題解決へ向けた実践的含意を得て、研究成果を論文化するまでを指導する。

  • 水島 多美也

    管理会計、原価計算に関連したテーマについての研究を行っていく。管理会計は、財務諸表作成のための諸原則を研究する財務会計とは異なり、売上高の増加やコスト削減に必要な会計情報を経営管理者に提供することを主たる目的とする。したがって、研究テーマとしては、利益計画や予算管理、あるいは近年いわれている、環境管理会計、生産管理会計、戦略管理会計といった問題についても、広く扱うことにする。演習においては、基本的な論文の書き方にはじまり、企業調査なども積極的に行うことによって、修士論文の完成にむけた指導をしていく。

商学系

  • 浅岡 由美

    経済のサービス化が進展する中で、サービスに関する理解は、サービス産業のみならず製造業においても不可欠となっている。サービスマーケティングについて理解を深め、サービス産業、ホスピタリティ産業における管理と戦略に関する研究を指導する。サービス産業における組織デザインと人的資源管理、サービス商品の分析とデザイン、サービス品質の分析、これら産業における消費者行動などが研究の対象となる。理論的であると同時に実践的にも貢献のできる研究を期待する。

  • 姉川 正紀

    現在の社会では、コンピュータとインターネットを使った各種サービスが不可欠な物となっている。本演習では、高度な情報処理技術を習得すると共に、実社会における実践的な応用をおこなう。具体的には、プログラミング等をおこない、実際にある程度のシステムを完成させる。このシステムを用いて、各種シュミレーションや実践的な運用をおこなう。
    したがって、これらの目的を達成する為に、コンピュータ分野に詳しい(プログラミングが出来る)事が必須である。また、統計学等の数理的知識がある事が望ましい。

  • 片山 富弘

    マネジリアル・マーケティングにおける学生の関心テーマに沿った研究指導を行う。流通を科学するという視点から、最終的に修士論文作成の指導を行う。必要に応じて、多変量解析をはじめとする分析手法の学習の他、各種研究学会参加による理論面への反映やプロジェクトなどへの参加を通じて、実践面での学習も行う予定である。

  • 西島 博樹

    本演習は、商業理論研究を主要テーマとする。商業存立根拠、商業機能、小売構造と動態、卸売構造と動態など、商業に関して理論的かつ具体的にアプローチしていくなかで、流通部門の動態を生み出す背景基盤やメカニズムについて考察する。事例研究として、小売企業の海外進出、サプライチェーン・マネジメント、地域商業とまちづくり、などを取り上げる。理論研究および事例研究を踏まえて、学会や研究会で報告し、最終的に修士論文作成に向けた指導を行う。

  • 朴 晟材

    ロジスティクス、国際物流、SCMに関連したテーマについて研究を行う。
    具体的には、多くの企業において革新的なロジスティクスが企業戦略の一つとして組織的・体系的に展開されている状況を踏まえ、さらに高度化された国際物流、SCMにおけるダイナミックな展開についての研究に取り組む。
    演習では、研究を進めるのに必要な基礎知識に加え、研究トピックの選択の仕方、具体的な研究の進め方、分析手法等の修得を並行して進めながら、修士論文作成に備えた指導を行う。

  • 徐 涛

    東アジア主要国の経済システムと国際流通システムの比較研究を行う。アジアの経済現状、アジア経済の危機と修復のメカニズム、中国の経済発展などを中心に、開発経済学の視点から分析・考察を行う。なお、各国の消費財、特に食料品の流通を対象に、流通チャネルの生産・販売の各段階の特徴と主な仕組み、流通政策などの視点から研究に取り組む。演習では、具体的には電子商取引に関わる生鮮品の流通など、最近学生が関心のあるテーマに沿って、研究指導を行う。研究計画に関する文献の学習・整理、研究調査の立案、調査結果の分析を通じ、修士論文の完成に向けた指導をする。

  • 手嶋 恵美

    本演習では「商品開発研究」の分野における学生の関心に沿った研究指導を行う。研究に必要な知識の習得、事例研究、データ収集および分析を行い、修士論文の執筆を指導する。
    学生は実存する企業・商品から研究テーマを設定し、調査・分析・討議を通じて企業における商品開発の重要性や商品開発プロセス、商品戦略について学び、商品開発やマーケティングの実践力を身に付けることを目標とする。

  • 中川 隆

    食料・農業・農村に関するテーマについて、ミクロ経済学や流通理論などをベースとした理論的・実証的研究を行う。食料の生産・流通・加工・消費の実態やフードシステムを構成する主体の役割や機能などを素材に、地域的・国際的視点から分析する。本演習では、食料・農業・農村の実態、経済学理論、統計解析についてバランスよく学び、各種研究会・学会で報告することを目指しながら、修士論文を完成させる指導を行う。