3つのポリシー
教育
目標
栄養科学部は、建学の精神に基づき、理論と実際の統合を図り、食と栄養に関する諸問題の解決に必要な専門知識を有し、社会に貢献できる実践力のある人材を養成します。
アドミッション・ポリシー(入学者の受入方針)
栄養科学部では、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーに定める教育を受け、食と栄養に関するグローバルな視野を有し、高い志を持って社会に貢献する専門家を育成するため、次に掲げる知識・技能や能力、目的意識・意欲を備えた人を求めます。
- 高等学校卒業レベルの教養、語学力ならびに基礎的な科学知識を有している人
- 知的好奇心が旺盛で、食と栄養に関わる分野で活躍したい人
- 他者の気持ちを理解し、人々の生活に寄り添える人間性豊かで倫理観のある人
- 労を惜しまず知識・技能の修得に積極的な人
- 基本的なコミュニケーション能力を身に付けており、常に向上心を持ちリーダーシップを発揮できる人
カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)
栄養科学部では、本学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる知識・技能などの目標を達成するために、各学科が定める教育目標に沿った専門性の高い教育課程を体系的に編成し、主体的な課題把握と研究態度を修得させ、科学的・論理的思考力を養う教育を行います。
各学科の教育課程においては、知識・技能等の育成を実現するとともに、学内および学外での学びを連関・充実し、理論と実際の統合を目指します。
学修成果の具体的な内容と評価方法は、シラバスに記載します。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
栄養科学部では、4年以上在学し本学の課程を修め、かつ各学科が定める教育目標に到達し職業人として必要な専門的知識及び技能を総合的に活用・実践する能力を身に付け、かつ幅広い教養と国際感覚を持つ者に学士(栄養科学)の学位を授与します。
メッセージ
- 学部長メッセージ
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わが国は超高齢社会を迎え、人口に占める高齢者の割合は今後さらに増加し、医療や介護に対する人的・経済的負担も増大することが予測されています。近年、高齢者における低栄養が問題になっています。低栄養は、様々な健康障害の原因になり、心身の活力が低下するフレイル(虚弱)の状態に陥りやすく、要介護のリスクが高くなります。また、若年女性においても、栄養摂取不足による「やせ」が問題となっており、本人の健康のみならず、次世代の子どもの健康への影響も懸念されています。一方で、中年男性や更年期女性では、過栄養に伴う肥満が問題となっており、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の発症リスクが高くなる要因となっています。
このように栄養面において、ライフステージごとに異なる課題を抱えており、各世代や各個人に適した、きめ細やかな対応が必要になってきています。
食に目を向けると、わが国の食料自給率は先進国の中でも特に低く、海外からの輸入に頼っている状況です。食料の輸入先で、自然災害、気候変動、政情不安、感染症などが起こると、輸入量が大きく影響を受け、価格の高騰につながり、家計への負担が増大します。食の安全性の確保および安定供給は、私たちが健康な食生活を送る上で大変重要な課題です。
中村学園大学栄養科学部では、学園祖中村ハル先生の実学を重んじる教育を現在も継承しながら、「食の中村」として、食と栄養に関する諸問題の解決に必要な専門知識を有し、人間性豊かな指導力を備え、社会に貢献できる実践力のある人材を養成しています。
栄養科学科は、対象者の健康維持・増進、疾病発症と重症化予防および生活の質の向上等に寄与できる管理栄養士の養成を目指しています。栄養科学科の特徴は、建学の精神にも掲げている「理論と実際の統合」を図る講義および実験・実習環境が整っていることです。病院や保健所などでの学外実習に加えて、付属医療施設の「栄養クリニック」での実習、模擬患者実習、客観的臨床能力試験などを実施し、管理栄養士としての実践力の確実な修得をサポートしながら就業力の育成も図っています。さらに、教職課程の科目を受講することで、栄養教諭や家庭科教諭の資格も取得することができます。
フード・マネジメント学科は、栄養科学の知識・技術を基盤とし、食品の研究・開発・製造に関する食科学をグローバルな視点から国内外のビジネスへつなげる高度な専門性と実践力を備え、食産業で活躍できる人材を養成しています。フード・マネジメント学科は文理融合の学科で、授業科目は多分野にわたり、栄養系、ビジネス系、外国語等の講義科目に加えて、企業等の外部講師による授業が行われる「発展科目」、企業・団体の協力によって実施される「フィールドワーク科目」なども履修できます。また、食品表示診断士、HACCP管理者資格、フードスペシャリストなどの食品関連の資格取得をサポートしています。
栄養科学部は、食のスペシャリストを養成する学部であり、「食」を通じて多くの「人」との係わりがある幅広い分野で仕事に従事するので、高い倫理観と使命感に加え、幅広い教養と豊かな人間性が求められます。栄養科学部では専門教科の修得に留まらず、本学の建学の精神を踏まえた人間形成に努めていきます。
栄養科学部
学部長河手 久弥