中村学園大学・中村学園大学短期大学部

柳川の未利用食品「シオフキ貝」を使った調理講習

2023年5月1日

4月15日(土)、柳川市にある「やながわ食の学校(むつごろうランド内)」で、食物栄養学科の仁後 亮介講師による、シオフキ貝を使った調理講習が行われました。講習会には食物栄養学科の学生8名が参加し、関係者にシオフキ貝のカレーうどんを振舞いました。

シオフキ貝は、近年、有明海で大量発生していますが、砂抜きに手間を要するなど、アサリ等に比べると食用としての認知度が低く、一般に流通していません。
未利用食材であるシオフキ貝のフードロスを削減するため、福岡県水産海洋技術センター有明海研究所、柳川市水産振興課のご協力を得て、調理講習を通してシオフキ貝の活用法、美味しさを伝えるイベントの実施となりました。

シオフキ貝は、福岡県水産海洋技術センター有明海研究所の水槽で温度調整をして、しっかりと砂抜きした後にだし汁と共に加熱し冷凍保存しておいたものを用いました。解凍後も身がふっくらしており、癖のない味と食感がカレーうどんにとてもマッチします。

栄養士にとって、フードロス削減や地元で採れる食材を積極的に用いることは、持続可能な食生活を実現するために取り組むべきテーマです。栄養士を目指す学生にとって、未利用食品の背景にある環境問題や、流通、消費についても理解する学びの機会となりました。