中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「千倍楽しいペタンク交流会」に参加しました

2024年1月28日

2023年11月28日、私たち中島ゼミ4年生は、二丈中学校で行われた一貴山小学校、深江小学校、二丈中学校の特別支援学級所属の児童生徒による「ペタンク交流会」に参加しました。昨年度に続き2回目の参加です。
「ペタンク」とは、南フランスで生まれた“誰でも楽しめる球技”です。目標球(ビュット)に金属製のボールを投げ、相手のボールより近づけることで得点を競います。

昨年度、「ペタンクを教えてほしい」という相談を受け、さらに他校と「ペタンクを使って体を動かし他校児童生徒との交流を深める活動」を一緒にできないかとご依頼があり、この「ペタンク交流会」で進行や審判などを手伝うこととなりました。この交流会が好評だったため、本年度も三校の交流を目的に開催することになりました。先生方と計画し、「千倍楽しいペタンク大会」(児童生徒が命名)を運営することができました。

今回、一番驚いたことは児童生徒の自発的なコミュニケーションの多さでした。昨年度は、大学生が児童生徒間のコミュニケーションの懸け橋となって声掛けを行うことがありましたが、2回目の今回はその役割はほとんどありませんでした。三校混合のチーム内で児童生徒らが「こうやって投げるとうまく飛びやすいけん!」「〇〇さんは投げるのが上手だから最初にビュット(的)投げたらいいんやない?」と、活発に会話をしていました。特に中学生が下学年の児童生徒に積極的に話しかけ、意見を引き出そうとする姿が印象的でした。

三校の先生方から、最近学校を休みがちだった児童が、前回のペタンク大会が楽しかったため、この日は学校に来たいと事前に話し、登校しているという話をお聞きしました。このペタンク大会が、登校のきっかけになっていることを大変うれしく思いました。

閉会式には、三校の児童生徒の皆さんから、自家栽培サツマイモで作ったかりんとうとプラバンキーホルダー、様々なキャラクターのイラストが描かれたとてもかわいらしいメダルをいただきました。

この活動を通して、教育現場における「大学生」の立ち位置は特殊であると改めて感じました。二丈中の先生方は私たちのことを児童生徒に「大学生の先生」と紹介してくださいました。児童生徒は、私たち「先生」に友達のようにフランクに接しながらも、こちらの指示はしっかりと聞き、尋ねたことには一生懸命回答してくれました。
「大学生の先生」は、「先生」という名前に隔たりを感じる児童生徒にとって、コミュニケーションをとりやすい相手になりうるのではないかと考え、大学生の現場への参加に教育的意義を感じました。

教育学部 中島ゼミ4年 大石 七海