中村学園大学・中村学園大学短期大学部

小学校で逆上がりの授業をしました

2024年1月29日

2023年12月1日(金)、教育学部の中島ゼミ8名の学生と教員2名が、糸島市立一貴山小学校に行き、3年生に逆上がりの授業を行いました。現在、本学の3年生はほとんど小学校実習を終え、卒業論文の作成に向けて各自研究に励んでいます。こうした小学校の現場に積極的に参加し、小学校教育に関する自主的な考察に取り組むことが目的です。
当日までの取り組みとしては、現場の先生から「科学的に逆上がりができるようになるコツを教えて欲しい」という依頼を頂いたため、逆上がりの試技や本や動画を参考にして、科学的な逆上がりのコツを見つけ出しました。

当日は、前半に特別支援学級の児童4名、後半には通常学級の児童18名に対して授業を行いました。
前半の特別支援学級での授業では、逆上がりができない児童が1名いました。その児童の様子を見ると、周りの児童は逆上がりができる中、自分だけできない環境に自信を失い、逆上がりをすることに後ろ向きになっているように感じました。そのため、児童を安心させるために、習得できていない学生に試技をしてもらい「一緒に頑張ろう!」という声掛けをした上で、鉄棒と身体の距離をいったん縮めてみるといった科学的なアプローチで再挑戦してみました。すると、段々心を開いてくれ、逆上がりをすることに対して前向きになってくれました。
後半の通常学級では、クラスの約半分の児童が逆上がりを苦手としていました。授業の流れとしては、「逆上がりができるようになるコツを見つけよう!」という目標を立て、逆上がりができない児童とできる児童が一緒に「できているところ」のポイントを探す活動を行いました。子ども達は、私たちが示したポイント3つ以外のポイントを積極的に見つけており、私たちは逆に勉強させられました。最終的に、一名の児童が初めての逆上がりができ、周囲から大歓声をもらっていました。またできていなかった児童の多くが、最初の頃より足やお尻が上がるようになっていて成長がみられました。

下記の写真は、児童が逆上がりする様子です。一人ひとり一生懸命取り組んでいる様子が見られます。今回、児童と関わる機会を頂き、多くの学びを得ました。今後の学びに活かしていきたいと思います。
教育学部 中島ゼミ3年 野口 紅美