中村学園大学・中村学園大学短期大学部

『第6回ハラルセミナー』を開催しました

2021年12月1日

令和3年11月27日、本学において「第6回ハラルセミナー」がオンライン開催され、『食の多文化共生の視点からハラルを考える』をテーマに、基調講演、研究報告が行われました。本プロジェクトは、学科横断型プロジェクト研究として「諸外国の宗教と食文化・食生活の理解」を目的に、主にアジアのイスラム圏との交流を通してハラルの理解を深める「ハラルプロジェクト研究」を平成27年から継続し活動しています。

外国人労働者の流入の急速な増加に伴い、国内のイスラム教徒人口の急増が予想される現状において、フードビジネス業界のみならず、学校、病院等においてもイスラム教徒のニーズについての理解とそれに応えるサービスの提供は大きな課題となっています。
冒頭で、ハラルプロジェクト研究代表者の栄養科学部フード・マネジメント学科 松隈美紀教授より、ご挨拶とプロジェクト立ち上げの経緯や研究概要について述べられ、開講しました。

基調講演では、マレーシア政府コンベンション&エキシビションビューローChief Operation Officer(COO)のNoor Ahamad Hamid 氏より、「国際会議受け入れ時のハラル対応」について、講演いただきました。
また、本学流通科学部 前嶋了二 准教授より「国際コンベンション都市・福岡のビジネスツーリズムにおける食の多様性について-大型国際会議における対応とレガシー–」を演題に講演いただき、国際会議でのハラル対応の重要性について、講義をいただきました。

研究報告では、本学幼児保育学科 橋本一雄 准教授より「フランスにおけるイスラム系移民の食文化とライシテ-フランス共和主義の普遍性と多様性と平等(エガリテ)の原則-」、
教育学部 岡田充弘 准教授より「学校給食を用いた異文化理解の実際」、教育学部 早瀬沙織 講師より「福岡におけるハラール・フードを通した異文化理解の機会」をテーマとして、それぞれの研究分野から報告があり、学科横断型プロジェクト研究として、様々な視点からの研究報告が行われました。
最後に、江頭ホスピタリティー事業振興財団 助成研究グループとして、本学栄養科学部フード・マネジメント学科 津田晶子 准教授、眞次一満 准教授、用松靖弘 特命教授、松隈美紀 教授による「グローカルなビジネスパーソン育成のための語学教育」について、報告が行われました。

自由討論では活発な意見交換が行われ、ハラルについての理解を深める有意義なセミナーとなりました。