中村学園大学・中村学園大学短期大学部

フード・マネジメント学科生「アジア獣医師会連合(FAVA)大会」に参加

2022年11月15日

11月11日(金)~13日(日)の3日間、全国に先駆けてワンヘルスの取り組みを推進している福岡県と福岡市共催のもと、アジア獣医師会連合(FAVA)により国際会議がヒルトン福岡シーホークで開催されました。
福岡県より、ワンヘルスに関係する学科を持つ県内大学の学生若干名が招待され、フード・マネジメント学科の授業「環境衛生学」および「食品衛生学」を履修する3年生がここに参加しました。
※ワンヘルスとは、人と動物の健康と環境の健全性は、生態系の中で相互に密接につながり、強く影響し合う一つのもの、つまり「ワンヘルス」(One Health)であるという考え方です。

 

【参加した学生のコメント】

講演「One Health Education in America(アメリカのワンヘルス教育)」を聴いて

講演を聞いて、ワンヘルスが人、動物の健康、環境の保全を一つとして捉え、この理念に基づき地球規模で考え、世界中で取り組むことがこれまで以上に求められる時代になってきたということを学びました。
また、改めて教育の大切さについて気づくことが出来ました。
そして、SDGsには、ワンヘルスの課題や目標と重なるところもあるので自分にも出来ることを考え行動していきたいと思いました。
特に、福岡県では、ワンヘルスを推進する条例が制定されていることもあり、様々なワンヘルス認証の商品を手に取るということでワンヘルスを実践していきたいと考えています。
(フード・マネジメント学科 3年 神谷 涼子)

 

シンポジウム「食中毒制御の成功例から学ぶ対策と課題」を聴いて

様々なパターンの食中毒についての講演を聴きましたが、その中でもカンピロバクターについての講演が強く印象に残っています。
食中毒の菌を完全に排除することは難しく、重要なのは食品事業者のHACCP徹底だということを改めて学びました。
中には英語での講演もあり、理解するのに難しさを感じたこともありましたが、今大会に参加したことで国境を越えた安全性への取り組みや将来食品を扱う者としての責任について考え直すきっかけになりました。
(フード・マネジメント学科 3年 杉永 瑞佳・中野 寿夏)

 

展示会場、同時開催イベントを巡って

展示会場では福岡県農林水産部のブースでジビエについて説明していただき、こんなにも多くの猪や鹿が捕まえられていることを知り、特に鹿は一昔前には3000匹しか捕まえられてなかったけど、今年は約13000匹捕まえられていることが想像以上で驚きました。
美味しい肉にするために狩猟時にストレスをかけないように狩猟ケージに電流を流すことや、ケージの中に捕まると情報がいくICTシステムを導入して作業を効率化しているなどのお話を聞けて、とても良い勉強になりました。
また同時開催イベントであった福岡県農林水産まつりでは、実際に狩猟している人の話を聞くことが出来ました。
ジビエは聞き慣れなくて遠い存在だったけど、お話を聞き、実際に猪と鹿の肉を食べたことで身近なものに感じました。
(フード・マネジメント学科 3年 水口 あすか)