ぬか床販売専門店「千束」様による講演が行われました
4月11日、栄養科学部1年生を対象にした必修科目『実習・食事設計と調理Ⅰ』のオリエンテーションにて、ぬか床販売専門店「千束」より、下田敏子様を講師に迎え、「ぬか床」についての講演と実演が行われました。
福岡の郷土料理である「ぬか漬け」。ぬか床専門店「千束」のぬか床は江戸初期(1632年頃)より約400年続き日本の伝統的な食文化を継承されています。本学の「日本の伝統的な食文化を継承していきたい」という願いもあり、2006年、2017年に本学主催の「薬膳EXPO」などで講師をしていただくなど、かねてからの下田様とのご縁からこの講演が実現しました。
講演では、「ぬか床」が世の中に普及した歴史や、ぬか漬けを食べることでもたらされる効果などについてご説明いただきました。
近年、発酵食品として「ぬか漬け」が注目されています。玄米の表皮の中の糠には、栄養の宝庫である胚芽があり、昔は大事な栄養素として食されていました。時代が進み、いつの日かそれを捨て去る食文化になってしまったことで脚気が蔓延し、改めてこの糠文化の魅力が見直されたという時代背景があります。
ぬか漬けにすることで、野菜もたくさん食べることができ、身体にもたらす効果が高いこともお話しいただきました。
実演では、学生が下田様のご指導のもとぬか床作りに挑戦する場面もあり、学生等はぬか床のつくり方に目新しさを感じ興味を持った様子でした。また、実際にぬか漬けを食すことで、さらにぬか漬けの魅力についての知識を深めました。
終わりには、下田様よりこれから管理栄養士を目指す学生に向けて「これから中村で学ぶことに誇りを持ち、舌で学ぶことを最も大事にしてほしい」、「一汁三菜を意識した食事をとってほしい」といったメッセージが送られ、
学生等もこれから始まる4年間の学びに期待を膨らませている様子でした。