三和酒類株式会社による「いいちこ焼酎講座」
流通科学部中川ゼミでは、食品をめぐる経済や流通について研究しています。
3年生のゼミ活動において、5月17日(水)に焼酎の「いいちこ」を製造する蒸留所を見学するフィールドワークを予定しており、先行して焼酎メーカーの三和酒類株式会社様による事前講座が5月9日(火)に行われました。
はじめに、三和酒類株式会社日田蒸留所の浦中所長に焼酎の定義、国内における市場動向についてお話いただきました。
焼酎は蒸留酒の1つであり、国内では2007年をピークに減少傾向、輸出量は増加傾向にあるそうです。
また、地理的表示(むぎ焼酎「壱岐」など)によってブランド力・認知度を向上させる動きも進んでいるそうです。
そのような状況において、三和酒類株式会社様は新規のお客様の獲得と既存のお客様の維持のため、冥利ネットワークと呼ばれる信条で、お客様と流通業者を大事にされているとのことでした。
最近では、若者のアルコール離れが進んでいるため、若者に焼酎を知ってもらうため、SNSで飲み方や商品を紹介したり、音楽フェスに出店したりしているそうです。
次に、三和酒類株式会社海外営業部の矢羽田様に海外営業活動についてお話いただきました。
例えば、アメリカではバーテンダーによる酒類の普及が期待されるため、バーテンダー向けの勉強会やメディア露出を行っており、中国ではインフルエンサーによる普及が見込まれるため、デジタルコンテンツを使った継続的発信を行っているとのことです。
このように、国や文化によって戦略が異なり、パッケージデザインやアルコール度数も異なることを話していただき、新たな驚きがありました。
次週、日田蒸留所の現地見学で、焼酎の製造工程を学ばせていただくこと、焼酎「いいちこ」を味見させていただくことを約束し、オンライン事前講座を終了しました。