中村学園大学・中村学園大学短期大学部

大阪大学蛋白質有機化学研究室との研究協力

2023年6月12日

6月2日、栄養科学研究科 末武勲研究室に、大阪大学蛋白質有機化学研究室の研究生1名が研究指導を受けるために来室しました。末武先生は、大阪大学に在職時から大阪大学蛋白質有機化学研究室と修飾タンパク質の機能について、共同研究を行っています。

タンパク質は、化学修飾を受けることで、その化学的性質に変化が起こることがわかっていますが、その機能はまた解明されていない部分が多くあります。
核タンパク質であるヒストン分子の化学修飾の機能を試験管内で解析するためには、DNAとの複合体であるヌクレオソームを調整する技術が必要不可欠で、今回研究生が末武先生を訪ねたのは、この技術を教わるためです。

末武先生は、ヒストンタンパク質の化学修飾調整、特にトリメチル化ヒストンの調整法を確立し、今日の修飾研究に大きく貢献されています。現在は、パーキンソン病の原因となるタンパク質凝集化を抑制する食品等抽出物について研究を進めています。食の抽出物をシヌクレインタンパク質に与えて、そのアミロイド化をモニターし、食が病気の進行を防げないかを調べています。