中村学園大学・中村学園大学短期大学部

6次産業化論の特別講義:久留米市で人気の総合型観光農園フルトリエの中村美紗代表取締役

2023年11月4日

フード・マネジメント学科の「6次産業化論」では、地域資源を活用して新事業を創出する6次産業化について、その理論的背景から地域振興への適用までを、教員の授業、外部講師による授業、学生によるグループワークを織り交ぜながら体系的に学んでいます。
今回は、日本農業経営大学校ビジネスコンテスト最優秀賞、農山漁村女性活躍表彰優秀賞(経営局長賞)などを受賞し、全国的にも注目され、久留米市でフルーツの直売所と観光農園、カフェを展開する(株)フルトリエの中村美紗 代表取締役による特別講義でした。

(受講生の感想)

私は、中村果樹園さんの直売所に行ったことがあり「農場でこんなにきれいなところがあるんだ」という風に思ったのを覚えています。
お店の前にテラス席や子供用の自転車がおいてあり、過ごしやすい場所だと感じました。
その上で今日のお話を聞いて、その場所が中村社長によって戦略を考えられていることを知ることができて面白かったです。
今日のお話の中で印象に残っているのは美味しいから、安いから売れるわけではないというお話です。
新しいお客さんを集めるために、私であれば美味しいことをアピールしたり、価格が安いことを強調したりする案しか思いつかなかったので、直売所の前に子供用のプールをおいてインスタでの集客を図るという斬新なアイデアに驚きました。
また、お店の利益だけでなく、働いているスタッフの環境の整備まできちんとされていることが素敵だなと思いました。
大手企業でなければ、会社のなかに託児所がないというイメージがあったのですが、アイデア一つでそのようなこともできることを知ることができました。
私は、大勢の人の前で自分の意見を話すことに苦手意識があるのですが、やりたいことへのチャンスをつかむためにも、積極的に口にだしていきたいなと思います。

(フード・マネジメント学科3年 山田百々)

全てのお話がとても勉強になりました。
起業したいという思いはこれまで自分の中に無かったのですが、今回のお話を聞いて学生のうちに経営の勉強をしておこうかなと思いました。
今回の講義を通して、自分の残りの学生生活の計画を考える時間にもなりました。
また、フルトリエの実態を知り、私は6次産業の定義について改めて考えさせられました。
カフェ・観光農園・直売所はこれまで多くの農家がやってきたことですが、フルトリエが事業として成立し拡大しているのは、販売戦略や集客の工夫だと知り納得しました。
無いものを形にする力や発見力に非常に長けている方だと感じました。
農業といったらお年寄りが多く、考え方ややり方も一新しようとなるとなかなか受け入れられづらいという点もあったと思いますが、現代に合わせた農業ビジネスを展開していく結果、6次産業化というのは、その地域の良さを伝える、広めるだけでなくその地域で暮らす人々を含め第三者と分かち合うという意味もあるのだと理解しました。
今回のお話を活かして今後の学生生活で、もっと自分の知らないことを積極的に学ぼうと思いました。
そして、世の中に無いものを作り出せる人になるために、小さなニーズを拾うことや差別化するための情報収集能力を高めていけるようにします。

(フード・マネジメント学科3年 安河内愛璃)

今日の話は圧倒されました。
特に印象に残っているのはやりたいと思ったら言葉に出して、迷わず仲間を頼って進んでいける中村さんの姿勢です。
そして中村さんの「農業・経営分野での学び」と「将来を見据えた創造力」を聞きながら自分はまだまだだと思いました。
私は内定している会社に就職したらやりたいことが100個くらいあり、内定をいただいてからは実際に現場を意識しながら少しずつやりたいことのメモを書き足しています。
しかし将来を見据えた計画が大事だと話を聞いてよくわかりました。
今回中村さんの前に進む強さとわくわくに満ちた講演を聞けたので、今度は自分のわくわくの分野を広げて、いずれは中村さんのようにみんなに助けてもらいながら、多面的に活躍できる人になりたいです。

(フード・マネジメント学科4年 岡﨑有里子)

 

以前は、農業経営者には主に農業技術の向上が求められていましたが、現在は農業ビジネスが求められる時代です。
食品企業でも、食品の生産だけでなく、食品ビジネスの感覚が必要とされている時代だからこそ、フード・マネジメント学科では「6次産業化論」をカリキュラムに取り入れています。