中村学園大学・中村学園大学短期大学部

食物栄養学科「探究学習ワークショップ~食をUPDATE~」を開催しました

2023年12月19日

12月9日(土)、「探究学習ワークショップ~食をUPDATE~」を開催しました。テーマは「今日から始めよう!食品ロス削減 知識をアップデートし、賢く生活」で、食物栄養学科では高校生を招いてのワークショップは初の開催です。
講師を務めるのは、同学科の宮原葉子先生です。宮原先生は、消費者庁食品ロス削減推進サポーターで、福岡県初の食品ロス削減マイスターでもあります。高校生の学びのサポートを宮原ゼミの学生7名が担当します。

まず、宮原先生から、食品ロスの現状と課題、福岡県での取り組みについて講義があり、食品ロス問題についての理解を深めました。
また、ゼミ生からは、食物栄養学科での学びについて発表しました。学科では、持続可能な食について体験的に学ぶ「食の循環型学習」を取り入れており、調理実習のほかに、学生が運営する4号館食堂や、コンポストでの堆肥作り、堆肥を活かした農園での野菜の栽培と収穫などに取り組んでいます。
さらに、学生が考案した「野菜の皮を活用したかき揚げ」「パン粉を使用したフレンチトースト」、おせちのリメイク料理などの「食品ロス削減レシピ」を紹介しました。

講義のあとは、グループに分かれ、食品ロス削減のために、「今日からわたしたちにできること」について高校生がアイディアを出しました。ゼミ生が、グループでの対話をサポートします。
参加者は、普段から食品ロス削減やSDGsに興味関心を持った高校生が多く、各グループでは活発に意見がだされました。「買う」「食べる」「保存する」のシーン別にアイディアを整理し、各グループから発表を行い、全体で共有しました。

グループワークの後には、ゼミ生が高校生に食物栄養学科の農園とコンポストバッグの設置場所を案内しました。

ワークショップの最後に、高校生に修了証と全粒粉をつかったスペインの幸福を呼ぶお菓子「ポルポローネ」をお渡ししました。ポルポローネは、宮原ゼミがこのワークショップのためにつくったものです。

参加した高校生からは、「短大生やほかの高校生と仲良く交流できて、勉強のモチベーションがあがった」「面白いアイディアや新たな知識を身につけることができて有意義だった」「レシピ開発をしてみたい」という感想が寄せられました。
ゼミ生にとっては、このワークショップは普段の学びを振り返るきっかけになりました。また、グループワークで高校生をサポートし、アドバイスをすることで、食・栄養についての学びを活かして社会に貢献できることを実感できたようです。