中村学園大学・中村学園大学短期大学部

日本料理特別料理示範 ~日本料理ながおか 料理長 長岡周吾 氏~

2024年1月19日

本学では、学園祖中村ハル先生の「本物の味を知る」という教えを継承し、毎年、栄養科学部および短期大学部食物栄養学科の学生を対象に、「調理すること」への関心を高め、調理技術の向上を目指すための、料理のプロによる特別講演及び料理示範を行っています。
プロの調理の技や心構えを見ることにより、食領域に携わる者としての豊かな感性を育むことを目的としています。
今回は日本料理ながおか 料理長 長岡周吾 氏を講師にお招きしました。

長岡氏は、高校卒業後2年間にわたり海外約50か国を訪れ、様々な経験をされる中で「和食を世界へ広めたい」という想いを抱き、帰国後、中村調理製菓専門学校へ入学されました。卒業後にオランダのホテルオークラ・アムステルダムの和食店「山里」、福岡・中洲割烹「味美」での修行を経て、現在は福岡・西中洲でミシュラン1つ星「日本料理ながおか」を営まれています。2020年秋よりJR九州列車「36ぷらす3」にランチを提供されています。

今回は、稲米をテーマにした「初春の日本料理」。
玄米餅と鯛のからすみ焼きなど6品からなる「前菜八寸」、長岡料理長オリジナル和牛ロース白粥煮の「煮物椀」、味噌汁、そして自家製の明太子など御飯のお供を添えた「土鍋御飯」の示範が行われました。
絶対においしい料理であること、生産者の顔や想いを大事に、手を加えすぎることなく食材の良さをシンプルに伝えること、そして「安心と楽しさ」の提供を心掛けているとのことで、一つ一つの食材を大切に、捨てるところなく使い切る調理に、学生たちは魅了されていました。
お店で提供されてるお米の生産者 褚 蘭宇 氏(大木町「宇っちゃん農園」)もお越しいただき、米作りのこだわり、米・御飯の奥深さをお話しいただきました。日本人として大事にしたい「日本の食の魅力」を再認識するお話でした。

最後には、長岡料理長のご自身の経験から「社会に出ると圧倒的に自分に使える時間が減ってしまう。学生である今、この時間を大切にしてほしい。悩んだら考える、そして、迷ったら周りの人に相談しながら、ぜひ学び続けてください。」と激励のお言葉をいただきました。