中村学園大学・中村学園大学短期大学部

福岡県とハワイ州の青少年交流事業 ~日米学生考案オリジナルレシピのコンペティションを開催しました~

2024年8月19日

8月3日~12日の10日間、「福岡県とハワイ州との食の分野における青少年交流事業」における福岡での交流プログラムが行われました。
このプログラムは、ハワイ大学カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(KCC)の学生6名と本学の学生4名を含む福岡県内の大学・専門学校等で食分野を専攻する学生6名が、大学での講義や調理実習、ホテルや飲食店への視察をしたのち、その集大成として日米の学生の混合チームで、オリジナルレシピのコンペティションに取り組み、相互の文化の理解促進と交流を深めるものです。
このプログラムの一環として、本学において、「福岡県の食」「多国籍料理」をテーマに、福岡県とハワイ州の学生に向けた講義及び調理実習、「福岡県産の農林水産物」および「ハワイの食材」を活用し学生が考案したオリジナルレシピのコンペティションが開催されました。

8月6日(火)には、栄養科学部 フード・マネジメント学科の水元 芳 教授(専門分野:栄養学)によるフュージョン料理(多国籍料理)についての講義と、同学科の松隈 美紀 教授(専門分野:調理学)による博多の伝統料理である「水炊き」の調理実習が行われました。いずれも「食のナカムラ」ならではの内容で、参加した学生たちが興味深く聞き入る様子が見られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

8月9日(金)には、オリジナルレシピのコンペティションが行われました。学生たちは3チームに分かれて、ハワイ・福岡での滞在中に学んだことを踏まえて考案したレシピの調理、プレゼンテーションと食事のサービングを行いました。
食材には福岡を代表する、はかた地どりやスズキ、博多ぶなしめじや、べいめん、福岡有明のり、八女茶、福岡県産の茄子、とよみつひめなどが使用されました。
3チームとも、これらの食材を活かしながら、この滞在期間での思い出や福岡・博多の伝統を背景に、ハワイ料理との融合した新しいメニュー、食材を捨てることなく使い切るまさにSDGsの発想など、滞在中の訪問で学んだ技術などを活かし、アイディア溢れる料理を完成させました。
コンペティションは、福岡県の渡辺文国際局長、グランドハイアット福岡総料理長の野島茂様、本学の久保千春学長の3名により審査・講評が行われました。どのチームのプレゼンおよび料理も甲乙つけがたいもので、とても素晴らしいコンペティションとなりました。

学生たちは、6月にKCCで同様のプログラムを終えており、この福岡での交流で、学生同士の相互理解、お互いの地域の食文化への理解がさらに深まりました。
参加した学生からは「住んでいる国や言語が異なっていても、お互いに料理をしているという共通点で、沢山のコミュニケーションをとることができ楽しく調理をすることができた」「調理していく中で、日本と海外の食文化の違いを知ることができ、食の嗜好性について学ぶことができた。今後は学んだことを自分の調理技術に活かしていきたい」という声が聞かれ、今後の発展が期待されます。