中村学園大学・中村学園大学短期大学部

学生が地域の方々と食品ロス削減の行動について意見交換

2024年10月7日

9月27日に糸島保健福祉事務所にて、中村学園大学短期大学部食物栄養学科の宮原葉子先生が、食品ロス削減の講義を行いました。講義では、そもそも食品ロスとは何を指すのか、なぜ問題なのか、食品ロスの現状、削減のための取り組みなど、消費者庁の最新データを使用した内容となっており、参加した地域の方々は非常に興味深そうな表情で話を聞いていました。

宮原ゼミの学生7名と保健所実習にきていた栄養科学部栄養科学科の学生7名も参加し、途中のグループワークでは学生と地域の方が交流する場面もありました。「普段どんな場面で食品ロスが発生していますか?」という先生の質問に対して、グループで真剣に話し合い各グループで意見を発表すると、様々な意見が活発に飛び交い、非常に有意義な時間となったと思います。

私もグループワークに参加させていただいたのですが、世代によって食品ロスに対する考え方や意見が違うことに大変驚きました。特に印象的だったのは、同じグループの地域の方が「昔は食べ物がなくて困っていたから、今みたいに食品ロスなんてなかったのにねぇ」という言葉でした。食べものを貴重なものだと思う気持ちや、「もったいない」と思う感覚をもっと持たないといけないと自分自身深く考えるきっかけとなりました。

宮原先生の講義終了後には、栄養科学科の実習生による高齢者の栄養に関するプレゼンテーションを聞くことができました。高齢者の低栄養に対するリスクや食事の重要性、減塩でもおいしいメニューの紹介などがわかりやすくまとめられていて大変素晴らしい発表でした。最後に宮原ゼミの学生に今回の講義に関する感想や食品ロス削減への考えを発表してもらい、今回の講演会を締めくくりました。

「食品ロス削減」という言葉だけだと規模の大きな話に聞こえがちですが、一人ひとりが自分事として捉え、小さな積み重ねをしていくことが食品ロス削減への大きな一歩だと思います。約1時間半の短い時間でしたが、地域の方、大学生、短大生が関わり、意見交流をする非常に貴重な会に参加できたことを大変嬉しく思います。

中村学園大学短期大学部食物栄養学科 助手 近藤 百香