中村学園大学・中村学園大学短期大学部

宮原ゼミが親子料理教室のサポートを行いました

2024年10月31日

宮原ゼミが、公益財団法人福岡県学校給食会主催、福岡県教育委員会・福岡県PTA連合会後援の親子食育体験事業で親子料理教室のサポートを行いました。

はじめに、宮原先生より食品ロスについての講義が行われました。
今回の講義では、消費者庁や福岡県の資料を用いた食品ロスの現状について、ゼミで行った研究結果を基に食品ロスの具体例や家庭で今すぐ実践できる取り組みについて、解説されました。たとえば、ほうれん草の根を切り落とさず、十字に切りこみを入れる方法や、じゃがいもは茹でた後に皮を剥く方法、他にもブロッコリーの茎や熟れすぎたバナナの活用など、小さな工夫をすることで食品ロスを減らせるアイデアが紹介されました。

講義後の実習では、全粒粉を使用したキッシュを作りました。ほうれん草の根やじゃがいもの皮、しめじの石づきなどを無駄にしないように、講義で学んだ工夫を思い出しながら、親子で一緒に調理に取り組みました。そして、私たちゼミ生もそのサポートをしました。
また、キッシュが焼きあがるまでの時間に、熟れすぎたバナナを使用したバナナスムージーも作り、子供たちも喜んでいました。こうして実際に調理を通して体験することで、普段は捨ててしまいがちな部分もおいしく有効活用できることを学び、食品ロス削減への意識を生活の中に取り入れるきっかけとなりました。

サポートする立場としても、子供たちのやる気を引き出すような声かけや関わり方を学ぶことができ、普段の授業ではできない貴重な経験になりました。また、ゼミで研究したことを子供たちが実践してくれるのを見て、少しずつ食品ロス削減の取り組みが広まっていくことを実感し、大変嬉しく思いました。また、一人ひとりが食材を大事に使う意識で調理し、小さな工夫が積み重ねることで、大きな変化につながるということも改めて感じました。

料理は、上手に作ることも大事ですが、それよりも子供たちにとって「自分が作っておいしくできた」という経験を積み重ねることが、食への興味を引き出し、子供たちの健康な成長につながると感じました。また、親子で実践することで、家庭全体として食への関心が高まったと思います。

このような経験は、将来私たちが栄養士になった時、子供たちやその家族に食や栄養について指導する際に、大いに役立つと思います。特に今回は、楽しみながら学べる実習の進め方を知ることができたため、これを生かして、栄養士として食育を行う場面で、子供たちに食材を一つ一つ大事に使うことの大切さやその方法、調理の楽しさなどを伝えていきたいと思いました。
最後に、今回のような親子料理教室など外部の方々と関わる機会を増やすことや、SNSでの発信などを通して、食品ロス削減の取り組みについて広めていきたいです。

食物栄養学科2年 片渕 美結