城南フェスティバルで「防災食体験コーナー」を出展しました
食物栄養学科の「食物総合演習」では、栄養士として社会に貢献することを目標のひとつにし、学外での実践的な活動にも積極的に取り組んでいます。
11月10日、福岡大学で開催された「城南フェスティバル」(主催:ふれあい城南運営委員会・城南区役所)にて、「かんたん!おにぎり!防災食体験」コーナーを出展しました。たくさんの親子連れの来場者がコーナーに足を運んでくださいました。
学生たちが調理するのは、災害時を想定した「湯せん調理(パッククッキング)レシピ」です。ポリ袋(高密度ポリエチレン製ポリ袋:以下、ポリ袋)を使うことで、水を節約しながら調理をすることができます。 また、食器を汚さずに食べることができ、食べた後はそのまま捨てられるため、災害でライフラインが安定していない時に適した調理法です。
学生たちはポリ袋に一食分の米と保存水を入れて、屋外用の釜で湯せん調理により炊飯し600食を提供しました。その際の熱源を利用して蒸しパンも作りました。また、電気自動車の非常用電源で缶詰等を使用したカレーをつくり、そのほかツナ缶と切り干し大根の和え物など、火や調理器具を使わずに美味しくできる副菜も提供しました。
学生たちは、この食事の調理法を来場者に丁寧に説明していました。学生たちは学科での学びが災害時に役に立つこと、平常時のこのような活動の重要性や将来は栄養士として貢献できることを実感できたようです。
炊きあがったご飯は、来場者の方にご自身でポリ袋を開封していただき、カレーやふりかけと一緒にめしあがっていただきました。「被災して困っているときに、温かい食事があったら気持ちが落ち着くと思う」「ちょうどよく炊けていて驚いた」「甘味が感じられて美味しい」と、ご飯の美味しさにはたくさん感想をいただきました。※
※今回のイベントのお米は、東洋ライス株式会社様から無洗米である金芽米をご提供いただきました。金芽米は、付属園給食や4号館食堂などで使用されています。学生の地域貢献活動にご支援いただき、厚く御礼申し上げます。