フード&ヘルス イノベーションセンター開設記念講演会「味とにおいの見える化が描く新世界」を開催しました
11月2日(土)、フード&ヘルス イノベーションセンター開設記念講演会が開催され、多くの方が来場されました。
初めに、久保センター長から、フード&ヘルス イノベーションセンターの開設に至った経緯やセンターを構成する5つの部門(健康栄養研究部門・栄養クリニック部門・社会連携部門・薬膳科学研究部門・フードテック部門)について説明され、続いて各部門の研究内容や今後の活動について部門長から紹介されました。
講演会は、「味とにおいの見える化が描く新世界」をテーマにフードテック部門の都甲部門長が講演しました。
都甲部門長は、九州大学大学院教授、研究院長、主幹教授、味覚・嗅覚センサ研究開発センター長(現 五感応用デバイス研究開発センター)を経て、現在は中村学園大学大学院特任教授を務めています。
著書「プリンに醤油でウニになる」が話題になり、食べ物の「味」を測定する装置『味覚センサー』を開発して世界中を驚かせました。2013年には、学術・芸術上の発明・発見の業績がある人に授与される紫綬褒章ほか、多くの賞を受賞されています。
講演では、『味覚センサー』の使用方法や開発例などが述べられました。中国と日本におけるラーメンの味の比較表や、ワインとビールのテイストマップを提示しながら「味は、つくることができる」、「味はバーチャル」というポイントを交えて紹介されました。
質疑応答では、「年代が異なるワインの口当たりを味覚センサーで判別できるのか」、「ビールの泡は味なのか」などの質問が投げかけられ、来場者の興味・関心の高さがうかがえました。
講演の最後に、「中村学園大学はフードテックを目指していく」と締めくくられ、味覚の知識が深まるとともに本学の将来の展望について触れる貴重な機会となりました。
フード&ヘルス イノベーションセンターの各部門の紹介
味覚センサ―
コーヒーの例を用いた味覚の説明
味覚と嗅覚についての説明
質疑応答