令和6年度「大学生アグリスクール 」第6講が行われました
令和6年11月24日(日)、本学と連携協定を締結しているJA福岡市とJA福岡中央会の共同により「大学生アグリスクール」第6講が開催され、 今回は大学の学生21名、短期大学部の学生1名、計22名が参加しました。 このアグリスクールは、若者の農業離れや関心が薄れてきているという課題を解決するための取り組みの一環として、農業体験や加工体験等、一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで、学生が自ら生きる力を養うとともに、地元の食べものや農業の理解を深めることを目的として行われています。
[第6講の学生レポート]
【販売準備】
今回で最後のアグリスクール第6講では、天神にある福岡市役所の西側にあるふれあい広場でじゃがいもや焼き芋の販売をしました。じゃがいもは1袋100円、焼き芋は1本200円で売り出しました。価格はスーパーの価格などを考慮してJAの方が決めてくださいましたが、実際に収穫、などを体験して少し安いと感じてしまいました。買い手としてスーパーに行くと安いほどうれしいですが、実際に生産過程を体験すると複雑な気持ちになり、適切な価格がどのくらいなのかを考えさせられました。
【販売体験】
- 野菜販売:
じゃがいもとさつまいもを販売しました。じゃがいもは一定のペースで売れていたので午前中のうちには売り切れました。サツマイモは最初の方は中々売れませんでしたが、お昼にステージに立って宣伝をしてからは売れ行きが好調になりました。JA職員さんの働きかけもありどんどん売れるようになり、売っている私たちの方がサツマイモの補充などに間に合わないことがありました。どんどん売れていく様を見てうれしくなると同時に、“売れた”という達成感に似た感情が溢れてきてとても楽しくなりました。
- 焼き芋販売:
焼け具合を竹串で刺すなどして確認して販売していましたが、焼き芋を造る機械が途中で調子悪くなることがあり途中で100円に値下げしたり、「中が焼けていないよ」と教えに来てくださるお客さんもいらっしゃいました。中身が見えていない状態で売ることの難しさ、大変さを学びました。初めはそういった際のお客さんへの対応が難しく申し訳ない気持ちになってしまいましたが、だんだんとチームワークも生まれ、あとどのくらいで何本焼けるか、今のストックの状況などを共有しながら最後にはスムーズに販売・接客ができるようになりました。
ステージ上での宣伝効果もあり、後半では列ができるほど集客ができ、最後の一つまで売り切ることができました。また、焼き芋が完成するまでの待ち時間が発生しましたが、お客さんへの積極的な声掛けを意識し、アグリスクールについてもお話ししました。このことでアグリスクールの目的である「食べ物や農業ひいては福岡県農業・JAの理解を深める」が少しでも達成できたと思います。
協力してくださったJA職員の方々や仲間への感謝の気持ちや達成感を感じましたし、食べ物を栽培、加工、販売することの大変さ、それに携わるすべての方々への感謝の気持ちを改めて忘れないようにしようと思える貴重な体験でした。
レポート
栄養科学部 栄養科学科 野見山 真里香・東島 史夏・松永 遥花