持松ゼミ:老舗企業の長寿性を考える 繊月酒造株式会社堤社長に講義していただきました
11月26日5限のゼミの授業時に、繊月酒造株式会社代表取締役社長(4代目社長)の堤純子さまをお迎えして、老舗企業の長寿性をテーマに、伝統産業「球磨焼酎」の継承と発展について講義をしていただきました。
繊月酒造は明治36年創業、120年を超える球磨焼酎を製造している会社です。球磨焼酎の地元で最も愛飲されている銘柄であるとされています。
講義の中で、創業者の想いや代々受け継いでこられた理念や事業でのこだわり、課題、今後の事業に関する展望などについて貴重なお話をしていただきました。
100年以上続く企業・組織における理念や事業継続力、イノベーションなどについて、長く事業を続けてこられた秘訣・ご苦労などを中心に、その実態を理解するとともに、経営者としてのやりがい、さらには、長寿企業のマネジメントについて多くの学びを得ることができました。
<講義後の学生のコメント>
・伝統的な酒造りである球磨焼酎についての定義や、質の高い焼酎造りについてのこだわりや先代から守り継承している事柄などについて詳しく知ることができました。
・コロナ禍も経て若者のお酒離れが進んでいるという日本の現状の対応策として、焼酎を飲まない人をターゲットにした赤しそのリキュールなど新たな商品展開など積極的にイノベーションに挑戦する姿も垣間見ることができました。
・守り伝えていくべきことと、環境に適合し変革していくべきことのバランスが、100年以上続く所以であると強く感じました。
・焼酎を日本だけでなく世界に広めたいという強い気持ちがあることもわかった。一方で、会社本拠地である熊本でも地域貢献の一つとして地域で祭りを行ったりスポーツイベントを開催したり、日本国内でも総合的に自社の良さを伝えていきたいんだなども思いました。
・地域密着型の企業であるからこそ、祭り等での売上金を寄付として地元に貢献し、地元の人と助け合う関係が築き上げられており、地元で愛される企業だろうことを知りました。