中村学園大学・中村学園大学短期大学部

2024年度 流通科学研究科セミナー 開催報告

2024年12月16日

2024年12月10日(火)、流通科学研究科セミナーを開催し、多くの方にご参加いただきました。
2004年に開設した流通科学研究科では、開設20年を迎え、時代を担う流通科学のプロフェッショナルを育成する目標のもと、これまでに多くの大学院生が流通に関する学修、研究を行ってまいりました。流通の分野は常に変化が求められており、著しい変化の真っただ中にいます。
現状を理解し、今後を展望するために、毎年1回、企業の方々や学識経験者をお招きし、研究科セミナーを開催しております。
 

今年度のセミナーは「三井住友銀行におけるデザイン活動の取組」をテーマに、株式会社三井住友銀行 リテールIT戦略部 デザインマネージャー 松下 耕太郎様に講演いただきました。
松下様は中村学園三陽高等学校、九州芸術工科大学大学院(現、九州大学大学院)のご出身で、電機メーカーでデザイン・サービス開発に従事したのち、2023年より現職にてデザイン組織のマネジメントおよび金融デジタルサービスの企画に従事されています。
 

講演では、「デザインとは色・形では?」という一般的な疑問に答える形で、ご自身が銀行において取り組む「デザイン」の概念について説明いただきました。
松下様の部署で取り組むデザイン活動とは、「お客さまの体験」すべてが対象であり、アプリの設計、WEBサイトの運用、店舗設計、行内デザイン思考アプローチ等、多岐にわたること。
「UI/UXデザイン」の観点から銀行サービスを捉え、サービスやプロダクトを可視化する活動であること。
キャッシュカード・クレジット・ポイント・資産運用等の機能を備えた金融サービス「Olive」や、銀行の店舗の概念を覆すカフェやシェアオフィスを併設した「Olive LOUNGE」等を事例に挙げ、デザイン活動を解説くださいました。
 

聴講した学生・教職員からは多くの質問が発せられ、活発なディスカッションの場となりました。
たいへんお忙しい中、ご講演を賜りました松下様、ご参加くださいました皆様に心より御礼申し上げます。