中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「―食べて、学んで、考える講演会―災害時における食の役割と災害食の試食」が開催されました

2025年5月26日

5月23日(金)、中村学園・ジーエヌサービス主催の「―食べて、学んで、考える講演会― 災害時における食の役割と災害食の試食」が開催され、薬膳・食育ボランティア部の学生が司会や災害食の調理、配膳を担当しました。講演会には、食品会社や地域の方々、本学の学生、併設校である中村学園女子高等学校の生徒など、98名の方にご参加いただきました。

この講演会は、能登半島地震や熊本地震の被災地での炊き出し活動の実体験をもとに、災害時における「食」の役割について共に考え、現場の実情を知り、災害食や炊き出しの配膳を体験していただくことを目的に開催されました。

はじめに、特定非営利活動法人キャンパー代表理事・飯田芳幸氏より、「災害時における食の役割」と題したご講演をいただきました。飯田様には、本学の教員と学生が2024年2月~3月にかけて能登半島地震の被災地で炊き出し活動を行った際に、多大なるご支援をいただきました。

続いて、中村学園・ジーエヌサービス代表取締役社長であり、中村学園大学名誉教授の三成由美先生より、災害時における日本型薬膳レシピの開発と食品安全マニュアルについてご紹介いただきました。

その後、能登半島地震の被災地で実際に炊き出し活動を行った薬膳・食育ボランティア部の学生による活動報告が行われました。

最後に、開発された日本型薬膳料理の配膳と試食体験が行われました。中村学園事業部の緒方義輝料理長と薬膳・食育ボランティア部の学生が調理した「-日本型Yakuzen- Lohas 鯖咖哩」と「-日本型Yakuzen- 富士羹」が振る舞われました。「-日本型Yakuzen- Lohas 鯖咖哩」は、学園祖・中村ハル先生が考案したレシピを現代風にアレンジしたもので、学生によって炊き出し形式で提供されました。参加者からは「鯖とカレーが合っていて美味しい」といった好評の声が寄せられました。

災害時の食の重要性を再認識し、実践的な学びを深める、有意義な時間となりました。