中村学園大学・中村学園大学短期大学部

ハワイ大学カピオラニ校、ノースアイランドカレッジのシェフによる料理デモンストレーションを開催しました

2025年6月26日

6月21日(土)、ハワイ大学カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(以下、KCC)より調理学科の教授 Alan Tsuchiyamaシェフ、ノースアイランドカレッジ(以下、NIC)より職業技術学科の講師 Xavier Baubyシェフをお招きし、本格的なハワイ料理やカナダ料理の調理デモンストレーションを開催しました。
この調理デモンストレーションは「食のナカムラ」ならではの食を通じた国際交流イベントで、学生や保護者、地域の一般参加者を含む総勢171名が参加しました。保護者・一般向けと学生向けに時間を分けて実施されました。

まず初めに、保護者・一般向けにAlan Tsuchiyamaシェフより「ハワイ風オックステールスープ」のデモンストレーションが行われました。デモンストレーションの前には、ハワイのプランテーションの歴史が紹介されました。このスープは、当時の移民たちが持ち込んだ中国や沖縄の食文化の影響を受けており、現在ではハワイで人気のある料理の一つです。デモンストレーションでは、オックステールスープの特徴や風味についての説明があり、下茹でや長時間の煮込みなど、調理のポイントを紹介しながら、実際の作り方を丁寧に教えていただきました。

 

 

 

 

学生向けには、「ハワイスタイルモチコチキンプレート」のデモンストレーションが行われました。今回は、ハワイで生まれたローカルフードであるモチコチキンと、スパムなどを使用したハワイ風チャーハン、ハワイのマカロニポテトサラダをメニューに取り入れました。プレートランチの構成や、主菜・副菜・ご飯をワンプレートで提供するのがハワイスタイルであることについてもご説明がありました。

 

 

 

 

次にXavier Baubyシェフからは、「ディルサーモングラブラックス ハニーソース」「ナナイモバー」のデモンストレーションをしていただきました。あわせてカナダ料理についての説明もあり、キャンベルリバーはサーモンで有名な地域であることや、ナナイモバーは焼かずに作るカナダの代表的なデザートであることが紹介されました。

 

 

 

 

続いて、「N-HALプログラム」制度を利用してKCCに留学していた学生2名による調理デモンストレーションが行われ、それぞれ「アンダドッグ」「ハワイ風マラサダ」の調理を実演しました。シェフと英語でやり取りしながら、料理の背景や調理のポイントを分かりやすく伝え、落ち着いた態度で自信を持ってデモンストレーションを行う姿がとても印象的でした。KCCでの実践的な活動や、留学を通じて学んだこと・得た経験についての発表もあり、参加した学生たちにとって大きな刺激や学びとなっていました。

 

 

 

 

参加者たちは、本場の味を楽しみながら、料理の作り方だけでなく、その文化的な背景や歴史にも触れ、理解を深めている様子がうかがえました。デモンストレーションの後には、調味料や食材の代用、自宅での調理のコツなどについて多くの質問が寄せられ、参加者が熱心にメモを取る様子も見られました。中には英語で質問する学生も見られ、調理技術だけでなく、国際交流への関心や意欲の高さも感じられました。試食の配膳は、ハワイでフードビジネス研修に参加した学生が担当しました。

また、本学で6/11~6/25に実施した食を通して日本を学ぶ「日本スタディプログラム」では、KCCから6名、ノースアイランドカレッジからは2名の学生を受け入れましたが、各大学の学生がデモンストレーションの準備をサポートし、示範するシェフや本学の学生のアシスタントも務めてくれました。
参加者からは「本格的なハワイ料理などの調理を間近で見れ、さらに参加費無しで味わうことができるという、非常に貴重で贅沢な時間となった」「実演を通して、留学を経験した学生が人間的にも技術的にも大きく成長したことが伝わってきた。料理もとても美味しく、ぜひ来年度も参加したいと感じた」とのお言葉をいただき、非常に有意義な時間となりました。

<デモンストレーションメニュー>
・ハワイ風オックステールスープ(保護者の部)
・ハワイスタイルモチコチキンプレート(学生の部)
・ディルサーモングラブラックス ハニーソース
・ナナイモバー
・アンダドッグ(ハワイ風沖縄ホットドッグ)
・ハワイ風マラサダ

 

 

 

 

 

 

 

 

<ハワイ大学カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(ハワイ大学カピオラニ校)、ノースアイランドカレッジについて>
ハワイ大学カピオラニ校は世界的に有名なワイキキビーチの東、ダイヤモンドヘッドの近くに位置しており、全米でトップ20 に入るカリナリースクール(調理学科)を有しています。アメリカ料理連盟教育財団認定委員会(ACFEFAC)より、最高レベルの教育水準を持つ教育機関として認定されおり、世界的に有名なシェフを多数輩出している優れた大学です。中村学園大学は2018年より、同校と包括連携協定を締結しています。海外の食文化やフードビジネスを学び、グローバルな視点を養うことを目的に、同校講師による料理教室、本学の学生派遣などの連携を続けています。また2024年3月には「Food Studies Program」でKCCの学生8名を受け入れ、日本、福岡の食文化を伝えることができました。
ノースアイランドカレッジは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のバンクーバー島に位置するコミュニティカレッジです。ビジネス、ホスピタリティ、幼児保育などの学科を有しており、質の高い教育と地域密着型のサポートを提供している大学です。2023年に学術交流協定を締結しました。未だ本学からの学生派遣はありませんが、今後さらに連携を深めていく予定です。