中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「日本教育工学会」で山本ゼミの学生が研究発表をしました

2025年8月7日

2025年7月5日、日本教育工学会の2025年度研究会が、北海道大学札幌キャンパスで開催され、山本ゼミの4年生3名が研究発表を行いました。
研究発表のテーマ・内容は以下の通りです。

現代的課題に対応した探究学習におけるドローンとフロアマッピングの活用に関する分析
(教育学部4年 有川 なの)
小学生を対象に、農業や防災に関する課題をドローンとフロアマッピングを用いて解決方法を考える授業を行いました。フロアマッピングを使用することで、室内であっても具体的なドローン活用体験が可能になり、児童の農業や防災に関する関心や、主体性の向上に繋がりました。
研究発表会では、大勢の人の前で説明することの緊張感や言葉選びの大切さを実感しました。また、他の参加者の発表を見て、教育に対して学び続ける姿勢に感銘を受けました。自分の研究と向き合い、児童が楽しく学べるようなICT活用について考えていきたいです。

「小学校外国語の複線型授業での学習材の活用に関する分析
(教育学部4年 堀内 愛美)
小学6年生の外国語科の授業で、紙の教科書やデジタル教科書など、複数の学習材を整理した「ガイドブック」を活用した授業を行いました。授業では、児童が自分で学習材や学習方法を選び、学習ペースを調整しながら主体的に学ぶ姿が見られました。
学会発表では、全国から集まった先生方から研究に関するご意見やご助言をいただき、これまでの取り組みを振り返る有意義な機会となりました。この経験を今後の学びに活かしていきたいと考えています。

小学校理科の植物観察における全天球カメラでの撮影とVRゴーグルの活用効果の分析
(教育学部4年 大谷 美優)
小学校で、子どもたちに学校の校庭等を360度カメラで撮影してもらい、画像の観察を行う授業を行いました。植物の詳細な観察を可能にし、観察意欲の向上が見られるものとなりました。
今回、学会で発表させていただき、自分の研究に対しての考えが深まり、さらに研究を進めていく方向性がわかりました。発表の緊張感を感じることや、貴重な意見等もいただくことができ、とても良かったです。

研究発表会では、令和6年度の8月から準備を進め、春休みに行なった検証授業の成果を発表しました。
検証授業も発表原稿の作成も、初めてのことばかりで戸惑いましたが、検証の協力をしていただいた小学校の皆さん、指導教員の山本朋弘先生の手厚いご指導のおかげで、無事に発表をすることができました。発表後に、参加者からいただいた質問や意見は、自分の研究内容を見つめ直す機会となり、今後の研究に向けて各自新たな課題や目標を持つことができたと感じています。また、他の大学の研究者や大学院生が参加されていました。最先端のICT教育についての発表を聞くことができ、非常に良い学びとなりました。
今後は、卒論発表会に向けて準備を進めていくと共に、児童の学びに効果的なICT教育に関して研究を続けていきたいです。

教育学部4年 有川なの