「国内フードビジネス研修Ⅰ」米国ポテト協会 牛丸雅生様の講義を受けました
「国内フードビジネス研修Ⅰ」は、日本の食文化を支える調味料や伝統料理の現場を訪問するフィールドワークの演習科目です。現場での体験のほか、食のプロからビジネスの思考法や業界の動向を学ぶ講義も受けます。
以下は、米国ポテト協会様の講義を受けた学生のレポートです。
今回の講義で特に印象に残ったのは、米国ポテト協会日本代表事務所のプログラム・マネージャーの牛丸雅生先生によるセミナーです。米国産ポテトの特徴や、販売において重視すべきマーケティングの考え方について学ぶことができました。
ラセットポテトから作られる米国産ポテトは、他国産に比べて長くてボリュームがあり、水分量が少ないため、外はカリッと中はホクホクのフライドポテトに仕上がるそうです。実際に講義中、アメリカ産とカナダ産のポテトを食べ比べさせていただきましたが、同じフライドポテトでも食感や風味に違いがあり、産地によってこれほど差が出るのかと驚かされました。
さらに、商品を企画・販売していく上では、「〇〇は、〇〇にとって、〇〇である。なぜなら〇〇だから。」といったように、部門ごとに目的・ターゲット・ニーズを明確に意識することの重要性も学びました。
確かに、ファストフード店で提供されるポテトと、居酒屋のおつまみとして出されるポテトフライとでは性質が異なります。それぞれの場に合わせたコンセプトがあり、前者は“手頃な価格で楽しめるポテト”を重視し、後者は多少価格が高くても“より美味しいポテト”を追求しているのだということに納得しました。
また、ラセット種だけでなく、世界にはさまざまな種類のポテトが存在し、それぞれに適した切り方や調理法、アレンジの幅があることも知りました。
今回の講義を通じて、一つの食材でも産地や品種によって最適な調理方法が変わること、そしてマーケティングでは常に「誰が、何を求めているのか」を考え続けることが欠かせないということを実感しました。今後、自分が食品に関わる場面では、今回の学びを教訓にしていきたいと思います。
フード・マネジメント学科1年 大井 柚良