眞次ゼミが九州アグロ・イノベーション2025に参加しました
9月18日、マリンメッセ福岡で開催された「九州アグロ・イノベーション2025」に、眞次ゼミの学生が参加しました。
「九州アグロ・イノベーション」は、農業・食品・環境分野の最新技術や製品が一堂に会する専門展示会で、企業や研究機関によるブース展示や講演が行われました。学生たちは、各ブースでの説明を通じて、現場で活用されている技術や課題解決の取り組みに触れることができました。
以下、講演をきいたゼミ生のレポートです。
今回の講演では、「海のフォアグラ」と呼ばれるフグの肝臓を無毒化して食用化する研究について聞きました。正直、フグの肝臓といえば猛毒があって絶対に食べられないイメージが強かったので、「それを安全に提供しようとする取り組みがある」ということ自体にとても驚きました。
印象に残ったのは、テトロドトキシン(TTX)の生成や分布については、まだ完全には解明されていないという点です。それでも、部位ごとに分析したり、特定の方法で検査を徹底することで、安全性を高めようとしているのが分かりました。単に「食べられるようにする」だけでなく、科学的に証明しながらリスクをできるだけ下げていく姿勢に説得力を感じました。
また、フグの肝臓は脂肪分が多く、濃厚で美味しい食材として「海のフォアグラ」と呼ばれるのも納得できました。もし本当に安全に食べられるようになれば、外食産業や観光の新しい目玉になると思います。ただ同時に、やはり「フグの肝」という危険なイメージが強いからこそ、消費者に安心してもらえる仕組みや情報発信が大切だと感じました。
今回の講演を通して、食の安全性を守ることと新しい価値を作ることの両立がいかに難しいかを考えさせられました。フグ肝を「危険な部位」から「高級食材」に変える挑戦はすごく面白くて、今後の研究の進展や実際の普及の動きに注目していきたいです。
フード・マネジメント学科4年 熊本 青空