「遊んで遊びを考えて?子どもの世界を知る!」を開催しました
高校生向けイベント「大学の学びを体験!探究ワークショップ」を開催しました。
このワークショップは、高校生が大学生とのグループワークを通して大学での学びを体験することを目的としています。
今回のテーマは「遊んで遊びを考えて?子どもの世界を知る!」で、講師は教育学部の西田明史准教授です。西田ゼミに所属する3年生7名が、グループワークのファシリテーターを務めました。
ワークショップは、まず「遊ぶ」ことからスタート。積み木、けん玉、絵本、ドミノなど、子どもたちが日常的に触れる遊びを体験しながら、その奥にある学びの可能性について考えました。
その後、「遊びとは何か?」について、体験をもとにグループで意見を交わし、さらに「遊びと学びの関係」についても考察を深めました。
「何ができて、何ができなかったか」「どのようにモノや人と関わったか」「他の学びとのつながりは見えたか」などの視点から、自分自身の気づきを共有しました。
さらに、「子どもの遊び」が「社会につながる学び」にどう発展していくのかをテーマに、高校生たちはグループで議論。遊びがもつ教育的価値や可能性について、意見を出し合いました。
グループ発表では、「遊びとは自由で、楽しみながら一人でも複数でも取り組める活動である」「挑戦や試行錯誤を通して、協調性やコミュニケーション力、思考力が育まれる」などの意見が出されました。
たった一つの遊びにも、工夫の余地や学びの視点が多くあることに気づいたという声もあり、参加した高校生たちは、遊びを単なる娯楽として捉えるのではなく、深い意味を持つ行為として捉え直す機会となったようです。
また、当日は教育学部の卒業生2名にもお越しいただき、実際に教育現場で働く立場から高校生へ声掛けを行い、グループワークをサポートしていただきました。現場でのリアルな経験に基づいた言葉は、高校生にとって大きな刺激となり、将来の進路を考えるうえで貴重なヒントとなったようです。
西田准教授からは、「遊び」の教育的な意味や背景についての解説があり、高校生にとって新たな視点が加わる貴重な機会となりました。
参加した高校生からは「遊びについて深く考えたのは初めてだったが、遊びを通して子どもが学び、成長していく過程をグループで話し合い考えたことがとても刺激になった」、「子どもの目線に立って考えることの大切さを実感した」「最初は参加するか迷っていたけど、大学生がサポートをしてくれたので楽しく前向きな気持ちで会話でき、参加して本当によかった」など、前向きで充実した感想が多数寄せられました。
大学生との交流を通じて、自分の意見を安心して伝えられたという声も多く、学びと出会いに満ちたワークショップとなりました。