中村学園大学・中村学園大学短期大学部

令和7年度「大学生アグリスクール 」第5講が行われました

2025年10月31日

令和7年10月19日(日)、本学と連携協定を締結しているJA福岡市とJA福岡中央会の共同により「大学生アグリスクール」第5講が開催され、 今回は大学・短期大学部あわせて29名の学生が参加しました。 このアグリスクールは、若者の農業離れや関心が薄れてきているという課題を解決するための取り組みの一環として、農業体験や加工体験等、一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで、学生が自ら生きる力を養うとともに、地元の食べものや農業の理解を深めることを目的として行われています。

 

[第5講の学生レポート]

【味噌だし・味噌分け】

第3講で仕込んだ味噌を取り出し、数か月ぶりにふたを開けたところ、表面に多くのカビが生えていることに驚きました。空気に触れたことや重しの重さが足りなかったことが原因だと分かり、発酵のむずかしさと奥深さを実感しました。カビを丁寧に取り除くと、香りがよくとてもおいしい味噌ができ、達成感と食の大切さを改めて感じました。 味噌は常温や冷蔵保存では発酵が進んでしまうため、冷凍庫で保存するのが適していることも学び、大変勉強になりました。

 

【調理】

塩こうじおさつごはん、けんちん汁、さつまいもとエビの米粉味噌グラタン、甘酒ブラマンジェを作りました。これらの料理には塩こうじや味噌、甘酒といった発酵食品が使われていました。さらに次回収穫予定のさつまいもをふんだんに取り入れることで、旬の食材を通して季節を感じることができました。中でも甘酒ブラマンジェが特に美味しく、家でも作ってみたいと思いました。
 味噌を使うため和食を想像していましたが、実際にはグラタンなど洋食にも活かされており、味噌の幅広い可能性を感じました。

 

【勉強会】

講義を通じて、味噌などの発酵食品には、体に良い働きが多くあることを学びました。発酵の力で栄養の吸収がよくなり、食材の栄養価が高まり美味しくなることを知り日本の食文化のすばらしさを感じました。調理では味噌を使ったグラタンを作り、講義では、ハンバーグやスープへの活用方法も紹介していただき、和食のイメージが強かった味噌が洋風料理にも合うことを実感しました。これからは、ただ食事を楽しむだけでなく、健康や食の背景にも意識を向けていきたいです。

アグリスクールを通して、普段できない体験や学びを得ることができ、とても価値のある時間を過ごすことができました。アグリスクールに参加してよかったと心から思いました。

 

レポート

栄養科学部栄養科学科 吉原莉子・岩﨑心音

栄養科学部フード・マネジメント学科 伊藤優空・森口結衣

教育学部児童幼児教育学科 山口凌茉